以下はチャー君の介護日記にアップした記事です。
子供のいない弥生パンダたち夫婦にとって、無意識下でチャー君は我が子だと認識していました。
家に来て最期を看取るまでの25年間に一緒に生活してはぐくんだ愛情、そして執着が行き場を無くし、メンタルヘルスの観点から肉体的精神的に出るいろんな症状はうつによるものと認識していましたが、、、
チャー君が逝ってまだ3ケ月も経っていない時点で、この後から始まる不可解な現象は予測できず、当時はこの時が精神的肉体的に最悪の時と考えていました。
当時、肉体的に出ていた症状は、
睡眠障害:就寝から2時間くらいで覚醒したり、起床時間が不規則になったり、とっても眠いのにウトウトし始めてすぐに目が覚める。。どんなに眠っても以前のような熟睡感がない。
背中の痛み:肩の痛みから背中、腰にかけて痛みが激しくなっていた。両足の付け根から足先までしびれるように。
嗜好品の変化:甘いものはあまり好んで食べるほうではなく、間食もほとんどしなかったのが、甘いものをちょくちょく食べ間食も習慣化する。
精神的な症状は、
心の中が乾燥してしまったような感触。
ニュースで子供の事故、事件を見ると涙が出ていた。
家事で、手を付け始めるも途中でやめる。
何に対してもやる気が起きなくなっていく。
笑うことが少なくなっている。
チャー君と過ごした思い出があいまいになっていく。
この鬱的な症状は一過性のもので、いつか症状は改善されるものとこの時は軽く考えていました。
チャー君の介護に入り1年目位から身体に出た症状があります。
それは物忘れがひどくなっていること。
片づけしまいこんだ場所を思い出せず、用事を頼まれても忘れていたり。。
そのうちに新しいものを憶えることが面倒になり、ついには憶えなくちゃ、理解しなくちゃという力がどんどん失せていきました。
本来弥生パンダは超超前向きな思考の持ち主。
不運になっても、絶望的なことでも何かと理由を見出してプラスに考え、不可能を可能にしてきた女。
介護で1,2時間の睡眠時間、不規則な生活で仕方のないこと、とこの時は考えていました。
能力的に衰えてきていても、年によるものもあるし、普通の生活に戻ったら回復するだろうと楽観的に考えて。。
しかし2011年冬以降、徐々に自分の中に今まで会ったことのない別人が出現し始め。
未来に向かって前進あるのみの人が、能力の衰えと心の空虚さ、深い悲しみ、強い喪失感を経験したことにより今まで体中に充満していたやる気エネルギーが一挙に喪失したそんな感覚がありました。