斑爾里(カルガリー)ちゃんねる

平和ボケのただの日本人が、中央アジアのネタと、日本に残る遊牧遺構の記事など書いた。

カネディアン🔱はモンゴル人🇲🇳になれるのか?

2023年12月20日 | 自己満

 

ある人のXで

「こんな署名がながれてきた

🇲🇳国外のモンゴル系住民に「モンゴル民族カードを配布し、🇲🇳への移住や就労をスムーズに行えるようにさせて、という嘆願を🇲🇳国家大会議へもちこむための署名らしい

 

12月15日に署目が始まって本日19日1:30時点で目標の半分すぎくらいの人数の署名があつまっている模様

 

署名の詳細は下記リンク🔗から

 

あなたの声がチカラになります

Друзья поддержите внесение законопроекта «МОНГОЛ ҮНДЭСТНИЙ КАРТ» в Великий Хурал Монголии

Change.org

 

 

 

🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳

 

太字部分の訳:

友人の皆さん、モンゴル大フラルにおける「モンゴル国民カード」法案の導入を支持してください

 

この署名で変えたいこと

署名の発信者Card Mongol

 

細字部の訳:

 

友人の皆さん、私たちは外国部族民に関する法律の採択を目的としたモンゴル大クラルでの法案「モンゴル国民カード」を導入するための請願へのあなたの支援を必要としています。

 

モンゴルは世界の民主的で人道的な国となるよう努めています。 モンゴル偉大な人民クラルは、人類の発展と人権の保護を目的とした法律を可決します。

 

しかし、モンゴルは、外国の同胞を支援する法律を受け入れていない、ユーラシア大陸で唯一の奇妙な国のままである。

 

大小を問わず、すべての近隣諸国には、外国の同胞を支援または送還するための法律があります。 中国、ロシア、カザフスタンなどの国にはそれぞれ100万人以上の外国同胞が集まっている。

 

キルギスと韓国は、歴史的な祖国における外国人部族民の権利と利益を認める文書の発行を支援する法律を採択した。

 

偉大な歴史の継承者であるモンゴルには、その遺産とは裏腹に、残念なことに、外国の部族民が歴史的な祖国の共通の歴史、伝統、公共生活に参加することを許可する法律がありません。

 

この状況は変えられなければならず、モンゴルは外国部族を支援し誘致する法律を持つ文明国の仲間入りをしなければならない。

 

したがって、私たちは、すべての外国部族にモンゴル民族の帰属証明書を受け取り、言語、歴史、共通の伝統に慣れる機会を与える法律草案「MONGOL UNDESTNIY CARD」または単に「モンゴルカード」を作成しました。 。 モンゴルに来て、追加費用や官僚的な問題なく、合法的に生活し、働いてください。

 

皆さん、モンゴル大クラルに「MONGOL UNDESTNIY KART」という法律を採択してもらうことをお勧めします。 そのためには、「MONGOL UNDESTNIY KART」法案をモンゴル大クラルに提出し、外国部族民に関する法律の欠如の問題に注意を向けることを可能にする請願書への皆様のご支援が必要です。 私たちの数が増えれば増えるほど、モンゴルの偉大な人民制度によってこの法律が採択される可能性が高まります。

 

この嘆願書を友人や知人と共有し、私たちに参加するよう依頼してください。

 

私たちをサポートしてください - 請願書に署名してください。

 

法案「MONGOL UNDESTNIY CARD」に関する詳細情報は電報で: @mncard_bot

🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳🔱🇲🇳

 

急いでGoogle 翻訳した。

 

Xの発信者はロシア連邦🇷🇺ブリヤート共和国在住である。

 

ブリヤート共和国とは、ロシア連邦の構成共和国の一つで、モンゴル系民族のひとつであるブリヤート族の自治体である。

 

モンゴル系民族は、モンゴル国国外にいくつか散在している。

 

代表的な例を挙げると

ロシア連邦 ブリヤート共和国

ロシア連邦 カルムイク共和国

中華人民共和国 内蒙古自治区

 

カルムイク共和国もモンゴル系民族のカルムイク族の自治体。

ロシア革命のウラジーミル・レーニンのお母様がカルムイク出身。

 

その他にも「外国部族民」とここで言われている「外国同胞」は世界中にたくさんいる。

 

大クラルとは、モンゴルで国会に当たるものだろう。

 

ここで言うモンゴルの「外国部族民」「外国同胞」は、カルガリー(斑爾里)のブログでも扱っている。

 

カネディアン🔱はそのひとつである。

 

カネディアン🔱とは元帝国滅亡後、北元時代になってチベット仏教を信仰するようになったモンゴル系民族で、約400年前に沿海州の海洋民に船を手配して、身と移動式テント、家財道具一式のみ携えて倭国(当時の日本)に渡来して来た民。

 

日本海側に着いたが、紆余曲折あって太平洋側の内陸に移住し、とある山塊が見える平原あたりで主に活動していた。

 

掠奪した馬と牛と山羊で遊牧生活を行ない、更に、製鉄も行なっていたと考えられる。

 

某県某市金田地区周辺は、牧民の移動式住居が集中しやすい場所だったのか、金田地区にはモンゴル人が川の近くなどに建てる「オボー」の痕跡がある。そこにある立札には、モンゴル人のテングリ信仰を示す一文も書かれている。

 

この地区の近くにある金田神社の中世に行われていた神事には「長距離競馬神事」があったとされ、ナーダム(オボー祭り)だとすぐに分かる。

 

金田という地名は「産鉄地名」であるが、これは「鉄を量産する場所」という意味である事が判明。

ここは風通しの良い川に近い平地である。その山塊から赤鉄鉱や磁鉄鉱を露天採掘し、金田地区で製鉄していたのか。掘った穴は埋め戻していた。

 

倭国古代製鉄であるタタラ製鉄の鉄穴流しに使われる「崖」「谷戸」地形ではない。金田は匈奴やモンゴル帝国の製鉄遺跡群のある地形に似ている。

 

面白いのは、牧民の夏営地と製鉄の場所が近い事。

 

カネディアン🔱という名は私が勝手に銘名した。これは金田(カネダ)をありのままに、何も考えずに、カネダの和製英語のようにカネディアンとしてしまった。これは、チバリアン(千葉の地層)と同じ銘名方式。

 

カネディアン🔱とは、モンゴル系の牧民である。

 

それが江戸期の幕藩体制下で、強制定住させられ、そこら辺に夏営していた牧民も金田地区に強制移住させられ、牧民の居留地となった。そして倭人と一緒くたに囲われ、最もやりたくはない「農業・田従事」にて強制労働をさせられて土地に縛りつけられた。

 

家畜や武器、製鉄炉、鉱石、製鉄道具、鉄器製品、家財道具一式等、全ての財産は幕府に没収された。

 

鎖国が始まり、キリシタン弾圧が始まり、国外と倭国との往来や貿易が不可能となる。

 

寺子屋とは徳川の思想で統一する教育機関である。徳川は、鎖国後「倭人化」による平定を目論んでいた。寺子屋で蒙古語を迂闊に喋っているところを先生に見つかると、子供でも容赦なく厳しい体罰や、場合によって刑場に送られてしまう事もあった…

 

大人も子供も関係なく、倭人以外の民族は自国の言語を話す事を許されなくなった。

チベット仏教も、日蓮宗と幕府に弾圧されていた。チベット仏教徒は日蓮宗に強制的に改宗された。

 

金田地区に無住職寺があるが、近年、住職が地域住民によって殺害されたという。夜中寝ている時、住職宅に放火し殺害。

 

赤ヅラ疱瘡という病気は真っ赤な嘘。

 

昔の日本では、男しか血を残さないと考えられていた。幕府は、お家断絶政策(断種政策)を打ち出していたのではないかと言われているが、これが赤顔疱瘡の正体であるとする文献もあった。

 

明らかに異民族に見える男や、自称「倭人ではない」という男という男は皆殺し。たとえ子供でも容赦しなかった。江戸期では、倭人に同化しない者は罪人(ザイニン)であった。

 

これが侍の世というものである。

 

侍の世はそんなものだから仕方ない。侍の世は遠くなり、現代は維新から始まった世だから俺たちには関係ないのか?

 

中世も現代も同じだと考え、深刻に捉えるべきか?

 

「どうする家康」がこの前、最終回を終えたばかりだが、家康そのものは悪くない。その後の運営が問題である。世を平定するとは?平和とはどういう事か?それをよく考えなければならない。

 

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区爆撃などを見ていると、中世と現代の境目なんか存在しないと実感する。

 

モンゴル系のカネディアン🔱は江戸期の財産没収、強制労働、農民による支配、倭人との不平等、言語弾圧、宗教弾圧、文化断絶、断種政策を経て、遂に討幕の時代を迎える。

 

討幕後、解放されると思っていたが、維新政府から部落認定をされ、人権の弾圧は続く。

 

居住地の制限、婚姻の制限、警官による暴力、婦女暴行、環境汚染(清掃工場2基建設後、将来的には2基稼働予定)、行政によるゴミ不回収、公立の学校を敢えて建てない(幼稚園、小、中)

子供たちは遠い通学を余儀なくされる。

被差別部落の為、全国展開の大手企業は進出して来ない。その住所に置くと、心象や評判が下がるとのことらしい。

(但しコンビニやトヨタや白洋舎などのフランチャイズチェーンとローカル企業の本店は除く)

被差別部落の為、この地域に住民票を置く住民は、日勤の仕事に就けない。まともな企業が採用を見送るなどの理由のようだ。など挙げていけばキリがない。

 

部落が解放されると、隣保館(リンポ)が児童館に変わり、「差別をなくそう」などの立て看板が撤去されるなど表向きの対応のみ施行される。

 

部落差別は、調べれば調べるほど、想像より遥かに過酷である事が分かった。

 

 

ここの住民は何百年差別されてるのか。

 

これを見ても分かるように、これが「外国部族民」「外国同胞」とされる、ディアスポラという人達の実態である。これは日本の事例だが、世界には日本のここよりもっと酷い扱いを受けているディアスポラがいることが考えられる。

 

賛同しろとは言わないが、政界にアクションを起こす鍵となるサイトがあるという事だけでも知っておくと良いかもとは思います。

 

カネディアン🔱は長い年月をかけてモンゴル人としてのアイディンティや文化を壊され続けてもテングリ信仰の痕跡だけは残っている。

 

カネディアン🔱は日本国民としての充分な扱いを受けていない可能性が高い。

部落民は部落によっては旅券を発行されない所もある。

 

モンゴル大使館は、ここの集落を認知しているのか?

 

カネディアン🔱自身、自分のルーツを認識しているのか?先祖伝来の口伝でテングリ信仰は残っているが自らのアイディンティは分かっているのか?

 

それが当事者でないと分からない。自分は聞き取り調査など出来ない。ここは研究者の力がないと非常に難しい。

 

彼らはなぜ金田集落が差別されているのか分かっているのだろうか?

 

もしカネディアン🔱が自分のアイディンティの認知があるのなら、モンゴルでこの法案が通れば生きる道が開けてくるのではないかと思われる。

日本では動きが取れない。普通に仕事をして、家庭を持つことは出来たとしてもそこに自由はない。この法案が通ってモンゴルに帰って自由な人生が送れる事を祈る。

 

旅券を発行されない民だとしても、低所得のカネディアン🔱がモンゴル国から経済的な援助を受けられる。

 

日本はこういう人達を縛りつけて国内の平和を保っている。

 

徳川幕府は、多様性と平和は共存しえないという前提であるようだった。中華思想と何ら変わらない。

 

自分はカネディアン🔱当事者でも何でもない、ただの日本人なので、カネディアン🔱の気持ちは微塵も分からない。しかしテングリ信仰やオボーの痕跡の残るこの集落の存在との出会いによって、ディアスポラ問題と日本の平和について考えるようになった。

 

この法案の提案者は、モンゴル系のディアスポラの置かれている実態についてよく分かっているのかも知れない。

 

モンゴルに限らず、世界中には歴史的に古いディアスポラが多数存在する。

日本に於いて、社会通念的に存在が認められている歴史的なディアスポラは在日朝鮮&韓国人。華僑。埼玉の高麗、新座。これは古代朝鮮半島系の国(高句麗、新羅)

 

日本の歴史は長い。その割に存在が認められているのはこのぐらいである。

 

在外邦人、日系移民というのはたくさんいる。

 

日本は世界中でも奇妙な国である。日本は日本人だけ。という認識で成り立っている。

 

歴史的ディアスポラが多数移り住んで来ているとの認識が無い。

 

郷土史や文献には書いてあるが、学校の教科書では日本人は縄文人と弥生人の交雑した純粋単一血統の民族だと教えられる。

 

マスコミでも似たようなもので、その件もそうだし、徳川幕府の悪口なんか言わない。

 

だから一般の国民はこのような事実に関心が全く無いし、自分自身に、自分でも知らない由来(バックグラウンド)がある事を知らない。

 

日本人はそんな事を考えない。

 

カネディアン🔱が自身らのルーツが分かるなら、モンゴル民族カードは一縷の光かも知れない。

 

祖国と繋がっているだけでも、心強い。

 


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