東京新宿区で行われた遊牧文化祭に行ってきた。
でっかいトゥスキーズが飾ってあるので、すぐに解った。
この大きさは迫力もオーラもある。
トゥスキーズとはカザフ族の壁掛け刺繍。遊牧民の移動式住居を華やかに演出する1つ。
女性が家族の幸せや健康、繁栄の願いを込めて刺繍、装飾を施します。
自分だったらどういうトゥスキーズ作ろうかと勝手に計画を練りたくなる。
模様一つひとつに意味があるのでそれを解った上で練るようにしたいと思います。
店主の方が言うには、現地の人は頭の中で全部設計図が出来上がっていてそのまま刺繍するらしいです。
私は結婚観、家庭のビジョンを練るのがひどく苦手だから、可視化出来る幸せはとても有り難い。普通の女なら自然に出てくるものだろうけど私はそうじゃない!愛とか豊かさとか価値観とかみんなが言うようなとても漠然とした言葉しか考えられず、具体的にどう有りたいのか意思が自分でも解らない。
結婚して幸せになりたいって何?
普通の女性がなんとなく解ることがわからん。
トゥスキーズは世間のみんなの言うことより論理的に道を示してるように思えました。
スタジオノガラでは蒙古軟体芸のショーもありました。
店内には先客がいて、店主と話をしていた。店主と客は初対面らしいが垣根なくと言った感じで喋っていました。
店主が垣根を作らなさそうな人に見えたので、ここは気楽に過ごして良いと判断しました。
私は典型的な日本人の気質で、人との垣根や距離を最優先に考えるコミュニケーション手段で動きます。なので自分から初対面に声を掛ける事だけはまず避けたいといつも思っています。
遊牧文化祭の空間は、空気をそんなに読まなくても良い空気感でした。
とても居心地の良い場所でした。
“カルガリー”なんていう、トルコ人みたいな名前名乗ってる割には純然たる日本人です。
来てる客の服装が草原の民的というか、中央アジア的な方が多く見られました。
そんな中で、私はやっぱり日本人なんだと思い知らされました。
私は、そこらへんにあるものを着て来た感じでジーパンに半袖Tの上にフード付きのパーカーに蛍光色のリュックサックとキャップ帽という、超在り来りの日本人らしい格好です。
カルガリーという名に恥じる事なく、草原の民的な格好がしたい!!周りに「私中央アジアの民でーす!」ってアピールしたいもん!!
私はニワカですので店の人にも超初心者でド素人過ぎる質問をして、困らせたようです。
アルマトゥイに通勤列車なんか無いよな。あのとき明確にMETRO LINXのGOトレイン、全て二階建ての気動車。とかユニオンステーション(連合駅)とか言ってれば、あー、あれね!と相手もすぐ理解したと思います。あれは通勤列車ではないという事はわかりましたが、言葉が出てこない病が…素人だって事がバレバレ。まずカザフスタンに行った事無いのが問題。GOトレインのコト語るなって言われちゃう。
真正直にニワカを曝け出していました。
蒙古軟体芸は本当に見て良かったと思います。
大人になってから始めた人がこんなに曲がれる。
超人にしか見えなかった。痛さなんて微塵も感じないようにしか見えませんでした。あれだけ曲がれば痛いに決まってます。
部屋中トゥスキーズ敷くと目が幸せ!!
この店にあるトゥスキーズの色遣いが、既視感のある色遣いで、着物に似た親近感を覚えました。お婆ちゃんの家にいるような気持ちを思い出しました。前世はカザフ族かも?
ドンブラの練習も楽しかったです。ドンブラはカザフ族の、柄の長い二弦楽器です。ギターのように指の置く場所は決まっています。
私は本当に初心者ですが懇切丁寧に教えて下さって、カザフ民謡を一曲最後まで弾ききりました。
柄が長いので指が届かないと思っていましたが工夫すれば、指ってこんなに伸びるものだと思いました。
今日のお土産
ここに来ていたお客さんのほとんどが、元々遊牧文化が好きな方が多いように思いました。
私の場合、既得権益にあぐらをかいていた自分がコロナ禍で仕事を辞めてしまって、帰る職場を失ってしまい執着というものから、ノマド的な柔軟な生き方に対応すべきだと痛感させられて、遊牧文化に興味を持つはめになった。
遊牧文化の価値観によって、私の根深い執着心をどうにかして欲しい事と、持っていき場のない孤独な気持ちを前向きなものに変えたいという願いと、心の支えとして遊牧文化は必要になった。
トゥスキーズを見て目が幸せになるのも、蒙古斑(仮)をきいて耳が幸せになるのも、カザフスタンのそこらへんを見て、心の原風景だと感じるのも、遊牧文化を心の支えにしたいという所から来る。
店主の話によると遊牧民というのは、臨機応変に変わっていかないと生きてはいけない。
人に付随して生きてはいない。自分の力で生きて行くという。日本人とは全く違い、仕事など自分の裁量で全てやる。失敗しても自分が責任を取る。人の顔色など気にしない。協調するのも得意ではないらしいです。
依存性の強い私なんかが、遊牧民のように自立した人間になれるのはどれくらい先か…
てな事で今日もご精読ありがとうございます
パカパカー
居心地の良さを感じ、イベントを満喫してくださって、とてもうれしく思っております。部屋いっぱいに広げたトゥスキーズ美しかったですね。ドンブラも楽しんでいただけてよかったです。
「ニワカ」(あまり好きな表現ではありませんが)かどうかなんてことは、全く気にしないでください(それを言えば、私もニワカと言えばニワカですし)。イベントをきっかけに、この地域の文化に対する興味をさらに深めてくださったら幸いです。
あのときお話ししたカザフスタンの電車、列車のこと、もしかしたら少し思い違いをなさっている部分があるかなと、この記事を読んで思いました。水を差すようなことでお伝えするか否か少し迷いましたが、真摯な方とお見受けしましたので、やはり書くことにしました。
現在カザフスタンにあるのは、カザフスタン国営鉄道(長距離列車のみ)とアルマトゥ市営地下鉄(全長10キロ程度と短い区間で1路線のみ)です。ブログに書かれている
「METRO LINXのGOトレイン、全て二階建ての気動車。とかユニオンステーション(連合駅) 」
といったものは、カザフスタンにはありません。
ちょっと調べてみると、これらは全てカナダにあることがわかりました。お会いしたときに、動画からはカザフ語やロシア語は全く聞こえず、英語のみであるとおっしゃっていたことも不思議に思っていました。それもカナダならば納得がいきます。自然豊かで山があり、広々として、多民族社会であることなど、景色だけをぱっと切り取ると、カザフスタンとカナダって確かに似ている部分もありますよね。
先日、お話しをしたり、ドンブラをお教えしている中で、御自身が純粋に心から中央アジアにご興味をお持ちだということが大変伝わってきまして、このまま誤った前提のもと情報にアクセスしたり、あるいは御自身で情報を発信されるのは正直もったいないなぁと思い、お伝えすることにしました。
コメントありがとうございます。先日はお世話になりました。
記事を見つけてご精読頂きありがとうございます
列車の件ご指摘ありがとうございます
GOトレインは、まさかのカナダでした。カナダなんて念頭にありませんでしたので、ご指摘頂けなければ気づく事は出来ませんでした。
すぐに検索するのはよくないと思っていて、急でない事は自分で考えて答えを出すように心がけているので、結構デタラメな事を言ってる可能性があるかもしれません。確かに、カザフとカナダ、パっと見似ているかもしれないですね^ ^
希少なカザフ国内の鉄道や4K動画に出会えたと思って早合点して舞い上がってたのかもしれません。
以後動画を見る時には、頭がはっきりしてる時間帯に見るなどして文字などの見落としなど無いように気をつける事と、検索など確認してから発信するように心がけます。このようなミスをしないよう気をつけます。中央アジアに憧れる気持ちは変わりません。今後とも宜しくお願いいたします。