かんちがい

、かも知れないけど、思いついたことを書いていく、ヤマサキタカシの日記です。

黒いカート・コバーン

2006年12月29日 | Weblog
久々に、レンタルショップでDVDを借りました。

本当は、映画・DVD鑑賞はだいすきなんですが、ここ最近、
ストイックを気取って、あまり映画を観ないようにして、
音楽にエネルギーをつぎ込むように頑張っていたんですが、
根がダメ人間なためか、ここ最近疲れ気味なので、
最近はあまり思いつめないことにしました。


まず1本目は、「ホテル・ルワンダ」。

いや、これは素晴らしいですね。
ルワンダの部族間の虐殺事件で、多くの人の命を救った
ホテルマンの、実話に基づいた映画です。
男たるもの、こうありたいものですな。


2本目は、「RIZE」。
これは、ロサンゼルスの黒人層の間で起きている
ダンスムーブメントのドキュメンタリーです。

ここからが本編なので、ここから長いですよ。

最近、洋楽のHIPHOPのビデオクリップを見ていると、
80年代のヘビーメタルを思い出します。

といっても、僕はそのころ小学生なので、そのシーンを
知っているわけではないので、思い出したような気に
なっているだけです。

ようは、キラキラのシャリシャリで、パーティ、パーティ、
イェ~!!みたいなバブリーなところが、なんとなく80年代
メタルをほうふつさせるわけです。とくにLAメタルね。

その後、GUNS'N'ROSESという布石を経た後、NIRVANAの
カートコバーンによって、その商業メタルシーンは壊滅して
しまいます。

同様に、今の黒人音楽シーンも、新しい革命家、いわば
“黒いカートコバーン”の出現によって、崩壊してしまう
可能性もあると思います。

というか、一音楽ファンとして、それをどこか
待ち望んでいる所があります。

決して僕はHIPHOPが嫌いなわけではありません。

ただ初期の、本能のままに音や言葉を紡いでいた”初期衝動”が、
最近は失われつつあると思うだけです。

むろん、僕自身の中にはすでに”初期衝動”はないと思いますし、
それを持つ音楽だけが良いわけではありませんが、パンクロックや、
HIPHOPには、やはり求めてしまうのです。

それで、今回の「RIZE」という映画からは、その初期衝動を
たくさん感じ取ることが出来ました。

映画の最初で、「この映画中のダンスシーンは早回ししていません」
みたいなことが出て来るんですが、ホントに、こりゃヤバいでしょ?
ってなくらいに体を動かしまくっています。

まあ、ドキュメントと言っても映画なので、体にオイル塗りまくって
テカテカで踊ってるシーンもあったりしますが、そういう演出を
差し引いてもスゴい。

”革命”の息吹を感じないでもありません。
ただ、音楽ではなく、ダンスですが。

こうした黒人のムーブメントを、白人がうまく翻訳すると、たいていバカ売れします。

それは、エミネムしかり、果てはエルビスしかり。



カートコバーンの映画、「LAST DAYS」も見てみたいのですが、
今回は全部借りられてしまってました。
予告編で見る限りでは、多分途中で飽きてしまいそうな気配が
しましたが、でも一応は見てみたいな。

(酔)


コメント (2)
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