これまで、政治的な内容には触れてこなかったので、今回は、書くかどうか迷いました。
白黒はっきりつける物言いは苦手なので、結局何が言いたいのか不明瞭な感じになってしまいましたが、まぁ酔っ払いがくだを巻いていると思って読み飛ばしてください。
先日、「チェルノブイリ」というHBO制作のドラマを見ました。
3月の上旬に、チェルノブイリ原発の電源が失われた、というニュースを聞いて、これまでチョルノービリがウクライナにあることを知らなかったので、ちょっと見てみようかなと思いました。
創作なども含まれてはいるようですが、サスペンス要素もあったりして、なかなか面白く見ることができました。
とはいえ基本的には実際にあったことを元にしているので、ドラマ最終回の最後に、登場人物の実際の写真とその後、について流れるのですが、その中に「彼女は今もキエフで息子と暮らしている」というのがあって、え… となってしまいました。
作品は2019年のものです。
今回は戦争について書くことが目的ではないので、別の機会に。書けるかどうかはわかりませんが。
先日3月22日に、東京電力管内で電力不足が予想され、警報が出される、ということがありました。
それを機に、原子力発電の再稼働を求める声が大きくなってきたような気がします。
個人的にはこれまで、やっぱり再稼働するしかないんじゃないのかなぁ、くらいに考えていました。
が、今回このドラマを見て、考えが変わるまではいかないけど、ちょっとあまり強くは言えないような気になりました。
この機会に、私が原子力発電について、現時点で思っていることをまとめてみようと思います。
チョルノービリ原発事故は、原子力の持つ強大なエネルギーもさることながら、漏れ出た放射能の恐ろしさについても知らしめるものとなりました。
私は、以前ステージ1の舌癌になったことがあり、治療をしてからこの3月で5年になります。
(詳細は舌がん治療というカテゴリでブログにまとめたので、こちらをご覧ください。)
治療法としては、小線源放射線治療というものを選択し、それは放射線を帯びた針を患部に何日か刺して、癌細胞の根絶を目指す、というものでした。
針を刺している間ももちろん大変だったのですが、退院してから一ヶ月がめちゃめちゃ大変でした。
舌が白いグジュグジュしたもので覆われて、しかも痛みを伴うので、固形物や刺激物はしばらく食べることができませんでした。
5年経った今でも舌の右側は少し変形したままで、ふとした時に痛むこともあります。
それが、予告編でもチラッと映っていましたが、事故で大量に被曝してしまうと、全身がそのような感じになってしまうということだと思うので、考えただけでもゾッとしてしまいます。
というわけで、原子力発電の近くに住んでいる方々は、場合によっては、津波から逃げるのと同じくらいの素早さで、着の身着のまま避難することが求められることもあることでしょう。
福島の事故を思い出しますが、今でも帰宅困難地域が解除されていない地域もあるようですね。
私も大学時代は、日本海側の原子力発電所から車で1時間ほどのところに住んでいたのですが、割と遠く感じていても、原子力立地給付金というものが出ていました。
(格安の下宿だったので、大家さんの収入となっていたようですが(笑))
そのような給付金が出ているとしても、割に合うと感じるかどうか、ですよね…
あと、私が一つ気になっているのは、現在の人類の原子力についての技術が、どれほど信用できるのか?というものです。
これはちょっとSF脳入っちゃってると思うので、話半分に聞いてください。
「原子力発電」って、どんな仕組みで発電していると思いますか?
私はずっと、「なんか知らんけど「原子力のすごい力」で発電してるんでしょ?」と思っていました。
間違ってはいないのですが実際のところは、「核分裂のエネルギーを利用してお湯を沸かして、その水蒸気で発電機を回している」ということになります。
だいぶ端折った感じになりますが。
私は一応電気系の学生だったのですが、これを知った時にちょっとした衝撃でした。
原子力の平和利用ってお湯を沸かすことだったのかよ!という気持ちになりました。
それの何がいけないの、と言われると何も言えないのですが、夢のエネルギー原子力なのだから、なんかさ、もっとさ、こう、ないの?みたいな気になりました。
なぜそんな気になるのかを考えてみたところ、おそらく、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の影響ではないかと思い当たりました。
バック・トゥ・ザ・フューチャーと言う映画は、タイムトラベル物としても良くできていますが、もう一つ、タイムトラベルに必要な膨大なエネルギーをどのように賄うか、というテーマもあります。
物語当初は「1.21ジゴワット」という電力を得るために、プルトニウムを使っているという設定でした。
おそらくこのせいで、原子力発電は「原子力のすごい力」で発電しているのだという刷り込みができてしまったのだと思います。
でも今考えると、次元転移装置もすごい発明ですが、デロリアンに乗るような小型原子炉の発明も相当すごいですね。
映画のラストでドクが未来から戻ってきた時には、ゴミを燃料にタイムトラベルが可能となっています。
大学時代に、原子力系の研究室にいた先輩が「あれは核融合なんですよ〜」と嬉しそうに語っていたのを思い出します。
核融合といえば、授業で先生が、「核分裂エネルギーはせんべいを割った時に飛び散るカケラで、核融合エネルギーはおにぎりを握った時に手につくご飯粒」と言っていたのも思い出します。
数式なんかは全くと言っていいほど覚えていないのに、そういう文学的な言い回しは覚えているみたいです(苦笑)
ただ、核融合発電が実用段階になっても、しばらくはお湯を沸かして発電することになりそうです。
核反応から直接電気を取り出す方法も、研究は行われているようですね。
いずれ、ゴミで発電できるような時代が来るのでしょうか。
というわけで、人類も原子力でお湯を沸かしている間は、まだまだだなぁと思うわけですよ(個人の感想です)
まぁSFの見過ぎでしょうね。
自分で書いていて少し恥ずかしくなりました。
一応、現時点での思いをまとめると、個人的には電気代が安くなるのなら原発を再稼働して欲しいけど、近隣の住人の方々のことを考えるとあまり強くは言えない、という感じになります。
とりとめがなくて申し訳ございません。
政治の話と言いながら、結局最後はSFの話になってしまいました(汗)
Dr.STONEじゃないですが、科学の進歩への人類の努力はあきらめたくないところです。
が、なんか最近は、正直もうこれ以上生活が便利にならなくてもいいかな、とちょっと思ってしまうところもあります。
歳ですかね。
最後に、舌癌を治療してから5年が経ちました。
現在のところ再発などはありません。
同じ病院の耳鼻科と放射線治療科の二つに半年に一回通院しているのですが、耳鼻科の方はおそらく今月の通院で、もう来なくていいと言われそうです。
ガンは5年がまずは一区切りというところもあるようで、ご心配くださった方々、どうもありがとうございました。
白黒はっきりつける物言いは苦手なので、結局何が言いたいのか不明瞭な感じになってしまいましたが、まぁ酔っ払いがくだを巻いていると思って読み飛ばしてください。
先日、「チェルノブイリ」というHBO制作のドラマを見ました。
3月の上旬に、チェルノブイリ原発の電源が失われた、というニュースを聞いて、これまでチョルノービリがウクライナにあることを知らなかったので、ちょっと見てみようかなと思いました。
創作なども含まれてはいるようですが、サスペンス要素もあったりして、なかなか面白く見ることができました。
とはいえ基本的には実際にあったことを元にしているので、ドラマ最終回の最後に、登場人物の実際の写真とその後、について流れるのですが、その中に「彼女は今もキエフで息子と暮らしている」というのがあって、え… となってしまいました。
作品は2019年のものです。
今回は戦争について書くことが目的ではないので、別の機会に。書けるかどうかはわかりませんが。
先日3月22日に、東京電力管内で電力不足が予想され、警報が出される、ということがありました。
それを機に、原子力発電の再稼働を求める声が大きくなってきたような気がします。
個人的にはこれまで、やっぱり再稼働するしかないんじゃないのかなぁ、くらいに考えていました。
が、今回このドラマを見て、考えが変わるまではいかないけど、ちょっとあまり強くは言えないような気になりました。
この機会に、私が原子力発電について、現時点で思っていることをまとめてみようと思います。
チョルノービリ原発事故は、原子力の持つ強大なエネルギーもさることながら、漏れ出た放射能の恐ろしさについても知らしめるものとなりました。
私は、以前ステージ1の舌癌になったことがあり、治療をしてからこの3月で5年になります。
(詳細は舌がん治療というカテゴリでブログにまとめたので、こちらをご覧ください。)
治療法としては、小線源放射線治療というものを選択し、それは放射線を帯びた針を患部に何日か刺して、癌細胞の根絶を目指す、というものでした。
針を刺している間ももちろん大変だったのですが、退院してから一ヶ月がめちゃめちゃ大変でした。
舌が白いグジュグジュしたもので覆われて、しかも痛みを伴うので、固形物や刺激物はしばらく食べることができませんでした。
5年経った今でも舌の右側は少し変形したままで、ふとした時に痛むこともあります。
それが、予告編でもチラッと映っていましたが、事故で大量に被曝してしまうと、全身がそのような感じになってしまうということだと思うので、考えただけでもゾッとしてしまいます。
というわけで、原子力発電の近くに住んでいる方々は、場合によっては、津波から逃げるのと同じくらいの素早さで、着の身着のまま避難することが求められることもあることでしょう。
福島の事故を思い出しますが、今でも帰宅困難地域が解除されていない地域もあるようですね。
私も大学時代は、日本海側の原子力発電所から車で1時間ほどのところに住んでいたのですが、割と遠く感じていても、原子力立地給付金というものが出ていました。
(格安の下宿だったので、大家さんの収入となっていたようですが(笑))
そのような給付金が出ているとしても、割に合うと感じるかどうか、ですよね…
あと、私が一つ気になっているのは、現在の人類の原子力についての技術が、どれほど信用できるのか?というものです。
これはちょっとSF脳入っちゃってると思うので、話半分に聞いてください。
「原子力発電」って、どんな仕組みで発電していると思いますか?
私はずっと、「なんか知らんけど「原子力のすごい力」で発電してるんでしょ?」と思っていました。
間違ってはいないのですが実際のところは、「核分裂のエネルギーを利用してお湯を沸かして、その水蒸気で発電機を回している」ということになります。
だいぶ端折った感じになりますが。
私は一応電気系の学生だったのですが、これを知った時にちょっとした衝撃でした。
原子力の平和利用ってお湯を沸かすことだったのかよ!という気持ちになりました。
それの何がいけないの、と言われると何も言えないのですが、夢のエネルギー原子力なのだから、なんかさ、もっとさ、こう、ないの?みたいな気になりました。
なぜそんな気になるのかを考えてみたところ、おそらく、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の影響ではないかと思い当たりました。
バック・トゥ・ザ・フューチャーと言う映画は、タイムトラベル物としても良くできていますが、もう一つ、タイムトラベルに必要な膨大なエネルギーをどのように賄うか、というテーマもあります。
物語当初は「1.21ジゴワット」という電力を得るために、プルトニウムを使っているという設定でした。
おそらくこのせいで、原子力発電は「原子力のすごい力」で発電しているのだという刷り込みができてしまったのだと思います。
でも今考えると、次元転移装置もすごい発明ですが、デロリアンに乗るような小型原子炉の発明も相当すごいですね。
映画のラストでドクが未来から戻ってきた時には、ゴミを燃料にタイムトラベルが可能となっています。
大学時代に、原子力系の研究室にいた先輩が「あれは核融合なんですよ〜」と嬉しそうに語っていたのを思い出します。
核融合といえば、授業で先生が、「核分裂エネルギーはせんべいを割った時に飛び散るカケラで、核融合エネルギーはおにぎりを握った時に手につくご飯粒」と言っていたのも思い出します。
数式なんかは全くと言っていいほど覚えていないのに、そういう文学的な言い回しは覚えているみたいです(苦笑)
ただ、核融合発電が実用段階になっても、しばらくはお湯を沸かして発電することになりそうです。
核反応から直接電気を取り出す方法も、研究は行われているようですね。
いずれ、ゴミで発電できるような時代が来るのでしょうか。
というわけで、人類も原子力でお湯を沸かしている間は、まだまだだなぁと思うわけですよ(個人の感想です)
まぁSFの見過ぎでしょうね。
自分で書いていて少し恥ずかしくなりました。
一応、現時点での思いをまとめると、個人的には電気代が安くなるのなら原発を再稼働して欲しいけど、近隣の住人の方々のことを考えるとあまり強くは言えない、という感じになります。
とりとめがなくて申し訳ございません。
政治の話と言いながら、結局最後はSFの話になってしまいました(汗)
Dr.STONEじゃないですが、科学の進歩への人類の努力はあきらめたくないところです。
が、なんか最近は、正直もうこれ以上生活が便利にならなくてもいいかな、とちょっと思ってしまうところもあります。
歳ですかね。
最後に、舌癌を治療してから5年が経ちました。
現在のところ再発などはありません。
同じ病院の耳鼻科と放射線治療科の二つに半年に一回通院しているのですが、耳鼻科の方はおそらく今月の通院で、もう来なくていいと言われそうです。
ガンは5年がまずは一区切りというところもあるようで、ご心配くださった方々、どうもありがとうございました。
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