花はなのつづり箱

季節に咲く花や日々の暮らしなど、綴っていきたいと思います。

フジバカマ(藤袴)

2024-11-18 14:39:39 | 花の名前
11月3日(日)
 
  散歩で見た花

フジバカマ(藤袴)
   キク科 ヒヨドリバナ属 多年性植物
   別名:アララギ  コウラン(香蘭)  ランソウ(蘭草)
   原産地:中国 朝鮮 日本(本州(関東以西)~九州)
   開花期:8~9月  草丈:60~100㎝   秋の七草の一つ

 フジバカマ
  繊細な花姿とは裏腹に丈夫で育てやすい植物です
  フジバカマは茎の先端に小さな花を沢山付ける多年草です
  花の色は白 ピンク 薄紫色など筒状で袴に似ているためフジバカマと
  付けられました

原産地
  日本を含む東アジアで日本でも古くから育てられており奈良時代に
  編纂された万葉集にも名前があります
  秋の七草の一つで現在に至るまで和歌や俳句の題材とした愛されています
※現在は日本の環境が変化した事もあって数を減らし自生している
  フジバカマは絶滅危惧種となっています

  フジバカマは香りが良い事からランソウ(蘭草)コウソウ(香草)などの
  別名が付けられたとされています
  ただ株がみずみずしい状態ではほとんど香りがしません
  香りを楽しみたいときには葉や茎を乾燥させる必要があります
  乾燥させたフジバカマは桜餅の様な芳香を放ちます
  花が終わった後ドライフラワーやポプリなど作り香りを楽しむ方も多い様です


アサギマダラとの関係
 美しい浅葱色の羽が特徴のアサギマダラは暖かい場所を求めて
 2000Km以上の距離を旅する「渡蝶」として有名です
 アサギマダラはフジバカマをはじめヒヨドリバナやヨツバヒヨドリなど
 特定の花の蜜を吸う習性があります
 
     フジバカマは耐夏性、耐寒性共に優れる丈夫な花です
     何処でも育てやすい園芸初心者でもおすすめです

 白花フジバカマ
 
 

         
                    2024.11.3 フジバカマ(藤袴)

      


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遊歩道散歩  (マユミ(檀))

2024-11-15 14:45:21 | 花の名前
11月4日(月)散歩の花

マユミ(檀)
  ニシキギ科 ニシキギ属 
  北海道∼九州の丘陵から山地の林縁に生える落葉小高木
  身近な山里に生え若木の内から花や赤い実を沢山付ける
  ピンク色の実が割れると鳥が好む赤い種子が現れ葉も美しく紅葉する
  万葉集にはマユミを詠んだ歌が11首ありかなり身近な樹木であった
  これはマユミが弓の材料になる事と樹皮から和紙を作った事に
  よるものと言われている

名前の由来
  古くから弓の材料に使われた事による
  古代の弓は枝をそのまま使った丸木矢からとなった説など様々ある
  昔マユミの樹皮で和紙を加工したものを檀紙と呼んでいたことか 
  檀と書く事もまる


花期
  5~6月 高さ3~5m 大きいものは15mにもなる
  花は小さくて目立たない淡緑色の花をまばらに開く
  葉はやや細身の卵形で厚みがあり黄緑色の主脈が目立つ
  鋸歯は細かく不ぞろいのミシン目の様な細かいギザギザがある


実 
 10~12月 薄紅色の果実は四角に膨らみ皮が4つに割れて中から
      真っ赤な種子が顔を出す


生け花
  実が美しいので花材として人気がある
  江戸時代の1661年「替え花伝秘書」には
  8月15日に活ける心にマユミを使うと記されている

 
   下書き保存のままになっていましたが掲載する事にしました
                           2024.11.3  マユミ(檀)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琉球朝顔(ノアサガオ)

2024-11-04 14:07:09 | 花の名前
10月27日(日)
  散歩で見た琉球朝顔(ノアサガオ)

  ヒルガオ科 サツマイモ属   
    和名:琉球朝顔  原産地:沖縄  開花期:6~11月
    草丈:~10m  花色:ブルー 紫 ピンク シロ
    別名・流通名:宿根朝顔 イポメア インデカ オーシャンブルー 
           ケープタウンアサガオ  


特徴
  一般的な一年草の朝顔と違い沖縄原産の宿根の性質を持つ朝顔です
  朝顔の園芸品種が琉球 宿根イポメアインデカと言う名前や
  代表品種のオーシャンブルーと言う様々な名前で流通しています
  代表品種は美しいブルーの品種のオーシャンブルーです
  花色も淡い紫 ピンクがかった紫 白などの色もあります
  中には葉がモミジのような形のモミジ葉タイプもあります
  いずれの品種も生長が逞しく地植えにすると10m以上伸びます
  

 花の時期
  晩秋まで花が開花し最も花数の多いのは秋10月です
  花は複数の花が房状に付いているので花が大きい事からとても見事です
      ※一般的な朝顔は昼過ぎに萎んでいきますが
       琉球朝顔は夕方まで花が開いています
                                 ↓ (11/1)    


    名前がわかりましたので備忘録とします
                     2024.11.1 琉球朝顔(ノアサガオ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

散歩の花(バコパ(ステラ))

2024-10-30 14:21:00 | 花の名前
10月27日(日)

 バコパ(ステラ)
  オオバコ科 ステラ属   原産地:アフリカ 多年生草本
  開花期:11~4月  草丈:5~10㎝   花色:白 ピンク 紫色
  バコパ(ステラ)は花の少ない冬期に出回る常緑の多年草です
  特徴としては夏の高温多湿に弱い傾向があるので夏には
  地上部が無くなってしまう事もあります
  冬の寒さには耐性があるので夏を越せば次の1年も同じ株を楽しめます
  草丈:5~10㎝の高さで成長し地際を匍匐する様に生長する
  花は5弁の緩い半円を描き等間隔に連なっています
※八重咲や葉が斑入りの品種もあります

   この花も初見の花で石垣に這う様に咲いていました

    
                      2024.10.27  散歩で見た花
                   





 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クズ(葛)の実

2024-10-20 15:39:17 | 花の名前
10月20日

葛の実
   
  クズ(葛) マメ科 クズ属  ツル性の多年草
      花ことば:芯の強さ  治癒
    山野の日当たりの良い所に生える蔓性のクズ(葛)
    長く伸びた茎からクズフ(葛布)の原料になる繊維が取れ
    根からはクズ粉が取れます
    葉は草食動物が好んで食べます 自生しているクズの茎と葉は
    刈り取って染料になります
  
 基本情報
    ツルが地面を這って樹木などに絡み付いて10m以上に伸びる
    繁殖力が強く広い範囲で根を張る  
    根本は木質化して地下では肥大した長芋状の根になり
    長さは1・5m径20㎝にもなる
  
  花は夏から秋で濃紺紫色のものや白、淡桃色の物などがある
    写真は花の図鑑からお借りしました
 
  花の時期が終わると長さ15cmほどの褐色の剛毛に覆われた
   扁平な果実を結ぶ
   
    日本では古くから天然繊維の材料として活用され食用や薬用としても
    利用されてきました
    蔓を煮て発酵させ取り出した丈夫な繊維で編んだ葛布は平安時代から
    作られたとされる
    根に含まれる繊維を取り除いて澱粉だけにした物が葛粉で
    熱を加えて溶かして半透明にして葛切りや葛餅などの和菓子や
    料理のとろみ付けにも用いた
    また湯で溶かした葛湯は解熱などの薬として使われ
    根を乾燥させたものはかっこん(葛根)として漢方薬になっている
   

       10月13日に名前がわからず掲載しましたが
        名前がわかりましたので備忘録とします

                          2024.10.20  葛の実
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする