11月29日(木)
ながめ公園「はねたき広場」駐車場の脇に
実をつけたイチイの木がありました。
イチイ(一位)
イチイ科 イチイ属 常緑針葉樹
別名:オンコ アララギ サクギ シャクノキ など
日本全土の山地に自生する常緑葉樹で東北、北海道ではアララギ
オンコと呼ばれている。
針葉樹なのに球果は付けず人にも野鳥にも好まれる赤い液質の仮種皮をつける。
ただしその中にある種子にはタキシンという猛毒のアルカロイドが含まれて
いるので注意。北東北、北海道ではサカキやヒサガキの代用品として
御玉串などの神事に用いられたことから神社の境内に植えられた。
日本海に分布する物は低木性で幹が地を這う樹形の変種でキャラボクと言う。
名前の由来
伝説によると鬼神が降伏した標(しるし)としてイチイの木で作った
笏(しゃく)を仁徳天皇に献上した313年仁徳天皇はイチイの笏を作る
高貴な木として「正一位」を授けたことから「一位」と呼ばれるようになった。
花期 3~4月 高さ20m 葉の長さ 1.5~2.5㎝の線形で螺旋状に付く
横に伸びた枝では左右2列に並ぶ。
花は雌雄異株で雄花は淡い黄色で9~10個の雄蕊が球状に集まる。雌蕊は緑色
赤い仮種皮イチイは裸子植物で美しい花を咲かせる。
被子植物果肉と成り立ちが違うため果肉の部分を「仮種皮」と呼ぶ。
9~10月熟すと赤い肉質の仮種皮が種子を覆うが先端は開いている。
仮種皮は甘くて食べられる。種は猛毒で数粒を食べるだけで死に至ると言う。
間違って種子まで食べて中毒を起こす事故が後を絶たないらしいので注意。
仮種皮の食べ方
生食は種子をかまずに吐き出す。
果実酒にも種子の無傷のものを選んで仕込む。
鳥が好んで食べ種子を運んだ事から日本の広い範囲に分布するようになったと
考えられている。
秋に熟すとヒヨドリ ムクドリ ツグミなどと様々な種類の鳥が食べる
イチイの実は鳥が丸飲みするサイズで種ごと飲み込み移動した後
糞と共に種子を散布する。
森と水の郷あきた 樹木シリーズから
スマホで調べました。
名前など間違っていましたらご一報頂けると幸いです。