紅白

大晦日には日本放送協会ＮＨＫいや日本お笑い協会ＮＯＫが紅白歌合戦をやっていた。赤と黒とはスタンダ－ルの作品があるが、西欧では紅と白でなく、赤と黒だな。海の向こうでは軍人を赤と、聖職者を白にたとえている。

日本では紅と白だな。昔の小学校では元旦には登校して紅白菓子を頂いた。皇国の繁栄を願って、紅白菓子を頂いた。軍と軍との合戦でも紅白合戦と言われ、白旗を揚げるとは負けを認めることであった。後年、赤とは共産主義を指す言葉として使用されているが・・・

京都で発祥したザ・フォーク・クルセダ－ズは加藤和彦をリ－ダ－とした。加藤和彦は2009年（平成21年）10月17日に軽井沢の万平ホテルで自殺した。メンバ－だった北山修は翌日の朝日新聞に追悼忌を記載した。加藤和彦は天才であったと。北山修は精神科医であった。仲間だった加藤和彦の自殺を防げなかったのは痛恨の痛みであったろう。職業が精神科医であり、精神科医とは人の精神、心理を解き明かす専門家である。専門家でも仲間を救えなかったのは北山修にとって修正痛みを背負うことになったであろう

自殺した場所は、万平ホテルのホテルマンに聞いた。ホテルマンは余計なことは喋らない、人様のプライベ－トは漏らさない。しかし、聞かれたことには話すんだな。万平ホテルのどの部屋かは知らないが、旧来からの名門と言われる万平で亡くなった。ただ万平は新進のホテルは温泉であるが、温泉は出ない。その代わりホテルマンの教育は行き届いている。エレベ－タは狭いこともあるが、客だけのせて、ホテルマンは階段を走る。

加藤和彦はプロテスタントのクリスチャンでもあったと。大晦日の紅白を見ていて、天才と言われた加藤和彦の言葉を思い出した。永六輔の言葉を思い出した。加藤和彦はこれからはグル－プの時代だと。時代についていけないと。永六輔は桑田佳祐が日本語を壊したと

北山修にも淺川マキが歌った「赤い橋」を作詞した名曲がある。また、はしだのりひことシュウ－ベルツが歌った「風」もあるな。

紅白を見ていて、グル－プの歌い手が多い。ダンス、踊りが多い。曲のテンポが速い、動作が動きが速い。歌詞が分からない。何を歌っているか、何を訴えたいか分からない。テレビのお笑い番組ではアナウンサ－でも大口を開けて食している。カメラの前で物を喰っている。歌い手達は、ア－とかウ－とか口を空けている。

思えば、坂本九が「上を向いて歩こう」を歌った。歌詞を上をムウイテとか伸ばしたのだな。永六輔などは疑問を呈したが、海の向こうではスキヤキとかで当たった。外人が発音しやすい方が当たる。経済の市場が国内ではなく国外に伸びつつあった。桑田佳祐も歌詞なぞは日本語は付け足しで曲だな。曲も国内でなく国外に受けるように作る。自然に世界が広がってくる。文学の世界でも、翻訳から出発した、万年ノ－ベル賞候補と言われている村上春樹がいる。

まさに個人でなく、グル－プでア－とかウ－とか一頃の大平正芳だな。文化が世界を見渡しているから、経済は尚更国内市場よりも国外市場を考える。国外販売なら消費税は免税である。免税であるから仕入れに係る消費税は何兆円も還付されている。非課税なら還付されない

また一部上場企業では外国人の社長も多い。市場が国外に向かっているから外人の方が対応し易いのであろう。何の世界でも業界でも分野でも世界的になってきた。いわゆるグロ－バル化だな。まあ通信には国境がないと

政治の世界だけは、グル－プ、民主主義でなく、ますます独裁化が強くなっている。日本だけでなく世界的な傾向だな。という事は民衆が人民が大衆が民俗化、独裁化を望んでいるのだろうな

ニッサンも正式には日産自動車株式会社であるが、通称はニッサンだな。2017年度の売上高は国内販売が10％を欠けている。今回ゴ－ンが逮捕されたが、会社あるいは組織の本当のところは、外部の者では分からない。一応監査法人はいるが、本当の所は社長の腹ひとつ。社長一存である。社長の腹の中は自己であろうな。この国にも人事院とか会計検査院とかは存在するが、本当の所は窺い知れない。内部告発があって初めて世に出る

ジャ－ナリストが居なくなってきた。どこも同じような誌面、写真、報道である。パソコン化されて、どうも意見が多様どころか一点集中になったようだな

新年とはご破算で願いましてはに似ている。双六で振り出しに戻る状態に似ている、スタ－ト台に立つこととも言える。平成とは今年で終わると、新しい元号になると。昭和が終った時にテレビではコマ－シャルを止めていた。しかし民衆は新しい元号に浮き足立っていた。新しい「平成」を歓迎していた。俺には妙な寂寥感があったが、時代は旧より新に向かっていた。

しかし、ご破算できないものもあるんだな。ご破算できれば、これほど良い制度はないわな