風のたより

電子計算機とは一極集中の現象が大であるが、その合間を縫って風の一頁を

箱根駅伝 男だろ!

2021-01-13 13:37:16 | 世評
第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が1月2日と3日に開催された。途中棄権者もなく全て完走者で無事に終わった。開催要領によると主催は関東学生陸上競技連盟、共催は読売新聞社、特別後援は日本テレビ放送網株式会社、後援は報知新聞社、特別協賛はサッポロホールディングス株式会社、協賛はミズノ株式会社、トヨタ自動車株式会社、セコム株式会社、敷島製パン株式会社であった

主催の関東学生陸上競技連盟とは規約によると、第5条本連盟は第3条の目的を達成するため次の事業を行う。 (1) 関東学生陸上競技対校選手権大会 (2) 東京箱根間往復大学駅伝競走 (3) 関東大学女子駅伝対校選手権大会等々である

組織として第6条本連盟は、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の各都県に所在する大学、大学院、短期大学及び高等専門学校(第 4・5 学年)の加盟をもって組織する

加盟校の資格として第7条 本連盟に加盟できる大学等の資格は、学校教育法、同法施行細則の設置基準によって設置された大学院、大学、短期大学及び高等専門学校(第 4・5 学年)とする。 ただし、特別の理由により代表委員総会で認められた大学等は、この限りではない。 2. 本連盟への加盟は、各大学等から男女別1団体に限る。 3. 大学院は同系列の大学から切り離して別個に加盟するものとする。となっている

東京箱根間往復大学駅伝競走の参加校および出場回数として第56条東京箱根間往復大学駅伝競走の参加校は、原則 21 チームとする。 2. 本競走(予選会を含む)への出場は、それぞれ通算 4 回までとする。同一年度の予選会、 本競走両方への出場は 1 回とみなす。ただし、別個加盟の大学院の競技者は、大学における出場回数に関係なく、新たに 4 回の出場資格を得るものとする。 3. 外国人留学生選手の出場に関する規定 1)外国人留学生の起用は、各チームとも予選会、本選においてエントリーは2名まで、 出場は1名までとする。 (注)ここで言う「外国人留学生選手」とは、留学ビザで入国資格を得ている本連盟加盟 校所属の登録競技者を示している。日本に永住、あるいは定住が認められている外 国人は対象外であり、何らこの規定から規制を受けるものではない。となっている

2019年6月18日現在関東学生陸上競技連盟加盟校は157学校である。この中には国立の東京大学、一橋大学、東京工業大学、横浜国立大学は加盟しているが東京藝術大学は加盟していない。女子大の津田塾大学は加盟しているが、東京女子大学は加盟していない

箱根駅伝はポンテレで放映している。公式サイトによると、テレビの生中継放送は、長い間、箱根山中の電波障害のため実現は困難だったが、日本テレビは山中に電波基地を設置して電波を飛ばすことで克服し1987年(第63回)から生放送が実現したと。どこのテレビ局でも中央集権化が進んで、地方に系列局を取り込んでいる。ウィキペディアによると、関西、西のテレビ局でも放映しているそうであるが、何せ関東の大学が出場しているので、西ではなじみが薄くなってるだろう。関東では視聴率は20%を超え正月の風物詩になっているな

復路2位で襷を受けた駒澤大学、10区最終区で石川拓慎は、創価大学の小野寺勇樹に追いついたら伴走車の駒澤大学の大八木弘明監督は図太い声で「男だろ!」と鼓舞したと。ネットでは以前の鬼コーチから選手に褒めるとかスタイルを変えたと。「男だろ!」と檄を飛ばすのは普段からの指導法の一つだとか。それによって選手は期待感を持つと

箱根駅伝とは関東の大学の駅伝であるが、男の競技なんだな。女は表に出なくて、裏に回る。ポンテレの中継でも実況するアナウンサーや解説者は男だな。以前日本テレビで女のアナウンサーを配置したがしっくりしなかったので、男にしたと

女の駅伝もあるが、箱根駅伝は男だけ、実況放送に表で携える者は男だな。国技である相撲も力士も表の放送も解説者も男だな。男女同権の世になったとは言え、裏方を除いては男社会だな。相撲でかって大阪府知事の太田房江が府知事賞を直接手渡したいとしたが、土俵に立てなかった。世界遺産になった玄界灘の沖ノ島も女人禁制だとか。歌舞伎も相撲も役者は男たちであるが、女には見せるな

今じゃ神輿も女が担ぐ時代であるが、マネージャー、裏方はともかく、いや裏方は女、役者は、晴れ舞台は男たちの世界のようかな。箱根の山は天下の剣と「箱根八里」で歌われている。坊ちゃんではないが江戸っ子は箱根を越えると異国であったとか。太宰治も西には箱根を越え三島どまりであったとか

箱根には雲助がいた。いわゆる駕籠かきである。雲助にも色々あったと。正規の者以外に流れ者の雲助もいたであろう。足元を見る雲助もいたな。箱根甘酒茶屋には忠臣蔵での神崎与五郎の詫び状の立て札がある。下賤な話だが、あそこの餅は旨い

今年の箱根駅伝では創価大学が予想外に2位になった。区間1位は9区の石津佳晃だけで、10区の小野寺勇樹が区間20位と悪かったが、比較的安定した走りであった。粒が揃っていた。ネットで面白い記事があった。文春オンラインのプチ鹿島の記事で、翌日の聖教新聞を購入したと。

一部77円、三大新聞より安い。「創価大躍進の秘訣」「信仰のおかげ」の記事を探したと。榎木和貴監督のインタビューによると、就任2年目で総合2位の結果を残せたことについて、私の指導というよりも、選手たちが純粋に“箱根に出たい、シードを取りたい、3位を目指したい”と真摯に取り組んでくれ、普段の苦しい練習に耐えてくれた結果が選手たちの成果につながっていますと、真面目な答えだったと

信仰については、創価学会は2030年に創立100周年を迎えると、100周年に向かっての幸先良い箱根駅伝での2位だったろうと。学会員にとっては新年早々縁起の良い年であろうな

関東に限らず、我が国の教育は宗教、端的に言えばキリスト教によっての創立が多い。青山学院大学はプロテスタント・メスジスト派、関東学院大学はプロテスタント・バプテスト教、明治学院大学やフェリス学院はプロテスタント・ヘボン、立教大学や国際基督教大学はプロテスタント、同志社大学はキリスト教プロテスト清教徒(新島襄)、上智大学はカトリック修道会イエズス会、聖マリアンナ医科大学はカトリック系キリスト教、東京女子大学は北米のプロテスタント系キリスト教、津田塾大学はキリスト教系、清泉女子大学はキリスト教系。教育だけでなく我が国における西欧化、文明化はキリスト教からの影響が大きい、キリスト教抜きには語れない

仏教でも駒澤大学は曹洞宗、立正大学は日蓮宗、大正大学は各派の仏教、五木寛之が一時学んだ龍谷大学は浄土真宗本願寺派、天理大学は天理教(中山みき教祖)(所在場所も天理市)、   創価大学は創価学会、國學院大學は神道・皇典講究所、等々である

宗教とは普く光を当てることであろう。すべての人々に、悉皆(ことごとく皆)、漏れなく人々に光を当てることを希求していることであろう。老いも若きも、病人だろうが健常な者であれ万遍無く幸せを望むことであろうな。各々幸せの概念は違うにしても、100%光を当てることであろうな

倫理とも言うな。倫理でも倫理学もある。また哲学では美学もある。宗教を基にした大学で現在、創立の宗教・宗派がどのように関与しているか、論理との兼ね合いも分からない。しかし大学一つとっても宗教が絡んでいるな。かって武者小路実篤は農業を基盤にして「新しき村」を作った。現在も継続しているようであるが・・・。山岸会もあったが、人とは論理性もあれば感性もあるな。集合体と雖も塀の向こうには社会があるな

箱根駅伝は関東連合を除き、20チームの参加である。各チーム10名の選手と監督がいる。監督の現職を見ると、報道では良く分からない。陸上部でも駅伝だけであるのか、長距離の分野か、陸上全般の監督であるか分からない。テレビでよく出演する青山学院大学の原晋監督、駅伝だけの監督かどうか分からない。大学ではどのような職員なのか、教授を兼ねているのかそれとも駅伝だけの監督なのかはっきりしない。高校からスカウトするべく地方も回るとか、学生も寮暮らしであろうが、選手級と補欠クラスでも違うようである

いずれにしても監督とは選手の人選と10区のどこに配置するか、どのようなペース配分するかである。それ以外は選手に任せるしかない。スポーツの監督とは箱根駅伝に関わらず、実際にやるのは選手である。特に箱根駅伝はコースの試走は出来ないとか

練習はトラックか違う場所での練習となる。原晋監督が述べていたが今回はコロナ禍のためロードの練習が出来なかったと。おまけに主将の神林勇太が直前に疲労骨折をして使えなかったと、神林中心のチームであったので、崩れたと。やはり本番前までの猛練習が疲労を重ねたのであろうな

主将がチームの中での役割は分からないが、選手名簿を見ると走っていない主将が結構いるんだな。今回は前評判が高かった選手が思い通りに走らなかったようだな。選手本人にとっても、監督にしても想定外の事態は起こるであろう。ましてや箱根である。800mも駆け上って下る、気温も低い、予想外の事態が起こるのは仕方がない。台本通りでないのが面白い。とにもかくにも成績はともかく、すべて完走したのは良かったな

「男だろ!」は男にかける。女には「女だろ!」と鼓舞しないな。その点男の方が育てやすいかな。自らの生きてきた過程や状況が違う若者に対しての声援、激励、指導も生身の相手だけに難しいかな

話変わってコロナ禍であると、緊急事態宣言をしたと。感染症と、昔は伝染病と言ったが。伝染病は感染症の一種とか。従って感染症の方が範囲は広いと。コロナ禍では密集を避けよと。social distanceを取れと、社会的隔離を取れと

交通機関でも、店舗の客席も密集せずに間隔を開けろと。以前は集客を考えたがその逆だな。結局無駄を作れと言うことだな。従来の資本主義あるいは新自由主義にしても合理的・効率性が重視された。無駄を省けと言われたな。このコロナ禍では無駄な空間を作れと。従来の思想とは正反対だな。株式市場も上昇していると、株式とは評論家に言わせると半年前を見ると。しかしどうもこのコロナ禍の不況である、業績や景況感とは違う所で株式市場は、社会は動いているようだな。官製市場とも言われるが世の中は従来の思想では考えられない状況が現れている

菅義偉が令和2年10月16日に成長戦略会議を立ち上げた。有識者は8名、すべて株式会社の社長とか会長である。民間の株式会社の経営者なんだな。株式会社とは資本を募り、取締役は利益追求が求められる。業績が悪ければ、株主から排除される運命にある。国家の方針、方向性を定める諮問会議に株式会社の経営者を配置するのは間違っているな。株式会社の経営者は自らの所属の株式会社の利潤追求のために動くのは自然な成り行きである。ましてや規制緩和、既得権益の打破、改革と叫んでいる、(経済)成長戦略会議である。今後の国家の成長戦略会議に一経営者を有識者にするのは八百長に匹敵するな。しかもコロナ禍の中である。従来の経済成長では対処できないだろう。逆に経済後退を目指さざるを得ないだろうな。しかし報道機関の内閣支持率はどういう調査でやるか知らないが、支持率とは魔物だな

有識者の中に竹中平蔵は慶應義塾大学名誉教授となっている。ウィキペディアによると、株式会社パナソナグループ取締役会長、オリックス株式会社社外取締役、SBIホールディングス株式会社社外取締役となっている。教授でもあるが、一経営者であるな。一経営者でなく数社の取締役になっている。もう教授より立派な経営者と言える。同様に三村昭夫は日本商工会議所会頭となっておるが、ウィキペディアによると、日本製鉄株式会社名誉会長となっておる

従来から政府の諮問委員には一経営者が名を連ねていた。これからの国家の指針に株式会社の経営者を参入するのは正常とは言えない。箱根駅伝の監督とは自校の学生しか人選できない。しかも後は選手に任せるしかない。手を差し出すことは出来ない。そこには八百屋の長兵衛さんはいない



内閣総理大臣

2021-01-11 14:40:20 | 世評
年が明けた。2021年が始まった。正月には昔は輪廻という言葉が使われた。今はトンと聞かない。言葉とは、いや動物でも意思表示の手段はあるんだろうな。人間の場合は言語、言葉であろうな

言葉にも流行があるようだ。輪廻、あるいは十干十二支では60年で一回りだと。昔の学校の通信簿は甲乙丙丁であった。中野重治も「甲乙丙丁」を記していた。還暦とか華甲で一回りだな。60年前は1961年、10年ひと昔と言われるが、60年前は60年安保の翌年だった。60年安保を境にして、安前派とか安中派とか安後派とかの世代論があった。まさに隔世の感がある

60年安保では地方の高校生でも早熟な者は旗を持って国会前に駆け付けたと。世相も変われば、言葉も変わるな。昨年はコロナ禍であった。時間が止まった停滞した1年であった。その中でも特異な現象もあった

昨年末のユーャンの流行語大賞は三蜜だとか。輪廻にしても三蜜にしても東洋の仏教から来ている。映画界の興行収入で「鬼滅の刃」が1位になったとか。映画は一時期は娯楽の王様であったが、近年はテレビに押され気味である。映画俳優も少なくなった。映画の興行収入でも所謂アニメである。興行収入と芸術性は比例しないだろうが、少なくても娯楽性、大衆からの要請は観客動員数に比例するだろうな

「千と千尋の神隠し」、「アナと雪の女王」「もののけ姫」上位にはすべてアニメである。昔なら漫画である。漫画とは、最近ではマンガであろうが、代表がサザエさんかな。漫画誌では講談社の週刊少年マガジンでは、あしたのジョー、巨人の星を連載した。対して集英社の週刊少年ジャンプが競っていた。「鬼滅の刃」は週刊少年ジャンプに連載されていたとか、いまだ少年ジャンプは刷っているんだな

数年前かな、「ALWAYS三丁目の夕日」を上演した。吉岡秀隆主演で昭和の時代を描き好評なので続編もあったかな。原作は漫画だと。テレビ画像で見たが、違和感があるんだな。内容はともかく、昭和の映像に違和感があった。多分視覚効果を増すため合成処理(バーチャル)していると。作者は視覚効果を増すためにやってるのだろうが、昭和の時代はもっと雑で汚かったな。あるいはカラーじゃなく白黒なんだな。まあ時代かな。ああいう映像が好まれるのだろうな。隅田川にしてもほのかな匂いが漂っていた。築地にしても調理場の裏に回ればドブネズミの住処のような状態であった。あのコンピュータで作成した綺麗な映像では匂いもなく懐かしさからは程遠い。時代は変わったな、人の求める物も変わったな

役者にとって、仲代達矢などは無名塾を作ったが、年に1回は芝居をやると。役者にしても監督にしても生身の人が演じるよりアニメの方が観客を動員できるとは、たとえ芸術性を考えなくとも複雑な思いがあるだろうな。日数や製作費を掛けても興行収入ではマンガに勝てないとなると、どうなんだろうな。芝居や劇場にしか打開策はなくなっちゃうかな。いわば工匠の業は千載を飾るが、役者の業は一瞬を飾るだな

漫画華やかな時代に、劇画があった。あるいは劇画と呼ばれた。白土三平がいた。忍者武芸帳、カムイ伝などは面白かった。それと架空にしても歴史が分かるんだな。面白いというのは人によって違う。動物も笑うこともあるかもしれないが、面白いのは人間特有であろうな。そして面白味は人によって違う

年末に漫才M-1グランプリがあった。マジカルラブリー(吉本興業所属)が優勝したとか。漫才とは何かという問題提起したとか。漫才は早口で喋ることもあろうか、何を言ってるかよく分からない。視聴者(同業者)は例外なく笑っている。耳を澄ませて聞いても面白くもない。何が面白いんだか分からない。今回は言葉よりも動作、動きだな。コント55号の上をいってるな

ラジオでは声、言葉、3秒間の無言は許されないと。テレビは言葉よりも映像である。映像では被写体と動きがポイントである。スポーツなどは打って付けである。それにアナウンサーを見ても喋りよりも、口の動きは食うである。旅番組でも風景よりも食う場面が主体である。芸も話術、話芸よりも動作でなくスポーツマンのような素早い動きを大衆が映像は画像は求めているか

芸能も歌も個人よりも集団。集団の声よりも動き、踊りだな。北朝鮮で喜び組があった。将軍様の配下で喜び組があった。少女の顔が表情を変えるんだな。普段の表情とは異なった表情を醸し出す。奇想天外のような演技だった。その後喜び組はどうなったか知らない。日本に輸入されたようだな

芸能も個よりも集団。グループサウンズから始まって集団だな。テレビのコマーシャルも集団。万平で加藤和彦が集団についていけなくなって亡くなった

ある朝、小学校の登校風景、子供らが集合している。遅れてきた小さい子は列の3番目にちょこんと入る。おはようとか声も掛けずに隊列の居場所に自分の場所につく。一番先頭は大きな子、その次に小さな子が続いて一番後ろに大きな子。5人の一列で黙々と登校する。こんな子供の頃から群れをなし、自らの居場所を心得ているな

テレビとは宣伝であるが、食いタレントと呼ばれる輩がいる。所謂タレント、出演者も昔と様変わり、デブが多い。始終たらふく食ってるんだろうな、押しなべてデブである。それと視聴者に身近になってきたのだろうな、美人が美形が減ってきた

田舎の餓鬼はテレビに出演する顔に詳しいんだな。タレントが地方ロケに行っても顔を知ってるんだな。タレントも食うことが主体であるので、食うぐらいだと気の利いたことも喋れるが、その地方の風土までには及ばない。植木等でないが、お呼びでないんだな。口を動かして食って、食った感想を喋れば役が務まる

太田光がいる。爆笑問題と言うとか。立川談志に見出されたとか。何時だったかな、ラジオを聴いていたら、「男はつらいよ」について語っていた。印象に残ると言うか、良い作について語っていた。見覚えのある声なんだな。爆笑問題の太田光の声だと分かった。第29作の寅次郎あじさいの恋、女優マドンナは、いしだあゆみだと。鎌倉の場面を語っていた。どうかな、鎌倉での印象を語っていた。この男は多分見ていないんだろうなとフト思った

太田光はよくテレビ画像で見かける。面白味とは人それぞれであろうが、面白くないんだな。しかし大衆には受けるようだな。寅次郎あじさいの恋はいしだあゆみ、いいんだな。ロケ地は伊根町の舟屋。振られて師匠から説教された、いしだあゆみを慰めるため、寅次郎は伊根に行った。帰りの船が最終の舟が出てしまった。寅次郎は仕方なくどうしょうもなく、いしだあゆみ演じる「かがり」さんの家に、我が子を親戚の家に行かせ、泊まる

男と女、二人きりでは成り行き任せに成りかねない。寅次郎は、どうしょうもない男ゆえかな、いざとなるとひいちゃうんだな。自然の、普段の振る舞いが出来ない。いや、しないんだな、引いちゃう。三尺下がって師の影を踏まずなんだな。挙句の果てには狸眠りをしちゃう。ヤクザとは、ヤクザゆえ、堅気の衆には迷惑をかけれない。妙なところで律儀なんだな

まあ、人それぞれだな。そうか、太田光にはポン大への入試、裏口入学での裁判があったとか。入試試験でヤクザの組織があるとは知らなかったが、父親が裏口入学の斡旋をしたかもと。新潮社との裁判で勝ったとか。太田光にしてみれば反社会的勢力との接触は名誉にかかるし父親の名誉もあったのだろう。お笑いには出来なかったようだな

私立大学入試には選抜試験がある。下からエスカレーター式に上ってくる者以外は選抜試験がある。小生も選抜試験を受けた。入って見て、どこでもそうだろうが、私学とは建学の精神からすると、下から登ってくる者が本流であり、表口といえるだろうな。それに比べ余所者は大学入試にあたって選抜試験を受ける。選抜試験で入学した者は裏口であろうな

それは私学である限りは大学とは経営上選抜試験をやるが、入学は表じゃなく裏口であろうな。太田光の場合は中退したとか。五木寛之などは学費を払えなかったので、抹消扱いであったが、後年学費を後払いしたので中退になったとか。まあ、表口と裏口(勝手口)とでは違うな。小生の場合には、表口から来た連中は、知識は無かったが、妙に英語、語学だけは優秀だったな。英語を耳で聞いて意味が分かるんだな。やはり慣れであったろうな

東京に麻布学園がある。あそこは中高一貫で高校どまり。大学は無い。学長の方針だとか。昔は多摩に農園を持っていたとか。名門と言われる学校には農園があったな。いつしか知人の家に行った。十条だったか。住宅地の一角に名門の女子学園の農園があった。東京の名門と言われる学校では農園を抱えていたんだな

今年の正月は、コロナ禍の影響で静かな正月。人によっては毎年大晦日から元旦にかけて神社周りをする者もいるが、今年の人出は多くないようである。人出とは通例、土曜・日曜・祭日が混む。サービス業を除いては、平日に勤労して、土曜・日曜日に休む。観光地は特にそうである。田舎でも平日は閑散として昼食の場さえ無い。昔はどんな田舎へ行っても郵便局はあった。今はコンビニに変わっているな

三が日が過ぎ、新型コロナの陽性者が増加していると。昨年は総理大臣が変わったと。いや政策や考えや方針は継続するが、人は変わった。総理大臣とは何かな。人が変わると報道では総理の人物を伝える

菅義偉は無派閥だと、秋田県の雪深い田舎の出だと、苦労人だと、たたき上げだと。これらは本人が胸を張って語っている。横浜市会議員を2期で衆議院議員になったと。30年以上政治家議員を続けている。報道を通しての映像では、下にメモを置き、下を見ながら口を発し、時たま上目遣いにカメラに映る

政界、国民の代表とは言え、国会で、自由民主党というシマで選出された。従って国民へ向ける顔よりも、自民党のシマの動向が大事であろうな。選出当初の支持率は高かった。考えられないほど高かった。船出は携帯電話の値下げや、縦割り行政の打破とかだろうかな驚くほど支持率が高かった。ふるさと納税やGo to トラベルは俺がやったんだと自己宣伝はする

叩き上げの苦労人とは、言葉を換えれば成り上がりものだな。地盤・看板・鞄を持たない、しかも無派閥の者が総理になっちゃった。並大抵の者ではないだろう。幹事長には苦労すれば成れるかも知れないが、総理大臣である

永六輔が内子の回り舞台でかな、人が生きているということは、誰かに借りをつくること。そして、生きていくってことは、その借りを一つ一つ返していくことだと

9月14日に自民党総裁に選出され、9月16日には内閣総理大臣になった。翌月27日には文化功労者に、ぐるなび会長の滝久雄をと発表した。律儀な面もあるんだな。相撲のタニマチとは違って、30年以上も政界で泳いでいくには数々の借りもあるだろう。ましてや自称叩き上げである。言うに言われぬ貸し借りもあっただろう。それにしても船出の支持率は高かった。首相の支持率とは誰でも20%はあるんだろうな。高かっただけに、落ちる時は転げ落ちた

菅義偉は人事と命令でここまでのし上がって来た。自民党内で二階俊博は2016年8月から歴代最長の幹事長である。官邸では、警備・公安畑出身の杉田和博が2012年12月から内閣官房副長官、2017年8月から内閣人事局長を兼務した。内閣人事局は2014年5月に府省庁の事務次官や局長ら約600人の幹部人事を一元化するために設置された。その局長は総理大臣が官房副長官から指名すると。初代の局長は官房長官菅義偉の主導により、政治主導により、加藤勝信がなったが2017年8月からは杉田和博となった。菅義偉は2012年12月から歴代最長の官房長官に就任して、総理大臣に横滑りした

自民党いや現在の国政はこの爺3人の手の中にあると言っても過言ではない。国家の中枢に8年もの長い間君臨してきた。その間人事を掌握し命令で統率をはかりこの国を動かしてきた感がある。しかも官邸だけでなく官僚を超えて、公安・警備を駆使して報道機関まで掌中にしてきた。普段使われなかった「忖度」と言う耳慣れない言葉が、籠池泰典ではないが逆の意味で、今や大手を振って使われることになっちゃった

菅義偉は報道によると、電話は短いと、朝の散歩の時間もほぼ同じ時間だと。前に自民党の議員が毎日毎日、キッチリと仕事をやってて、何が面白いんだと。埴谷雄高は人には求心的思考と遠心的思考の二種類があると。多くは両方持ち合わせているが、埴谷雄高自身も求心的にも遠心的にも両方あったであろう。求心的思考で典型的なのは高橋和巳だな。高橋たか子によると、急進的な学生には参ったと。遠心的とは物事の本質よりも、本質は度外視して外へ外へと思考するのだろうな

落語家に笑点の司会に抜擢された春風亭昇太がいる。同じ春風亭の小朝が、普通の落語家は壁にぶち当たると古典に返ると、しかし昇太はぶち当たると、次の新しい物をやると。人は様々だな。俗に実学とか実利主義とか功利主義と言われるが、埴谷雄高の言葉を借りれば遠心的なんだろうな。別名実利とは損得とも言う。菅義偉は典型的な実務的、実利主義の人であろうな

報道の経歴とか見ると、菅義偉は無駄とか無意味なことには無縁な人生だったようだな。ひたすら前を前に突き進んできた男のようだな。法政大学では夜間かなとも思ったが、本人は昼間だと。生島ヒロシは準体育会の松濤館流空手部でやってたが、当時の法政大学には道場がなく、屋上で練習をしたと。昼の稽古から必ず参加したが、横で同好会でも猛練習で知られる剛柔流の部員が毎日昼から稽古したと。後で分かったが、その男が菅義偉だったと。同好会でも夜間部での運動部では無理だな。菅義偉にとっては、空手とは無駄でなく。回り道ではなかったようだな。柄本明がくだらないことが好きとか言っていたが、恐らく分からないんじゃないかな

令和2年11月2日の第203回国会 衆議院予算委員会第2号議事録によると、
177江田憲司の発言で
総理は、あのマキャベリですね、マキャベリの言葉を、今話題の御著書「政治家の覚悟」、これは初版本ですけれども、その後書きにマキャベリの言葉を引かれているんですね。こういうくだりがあります。「政略論」というマキャベリの著書ですけれども、弱体な国家は常に優柔不断である、決断に手間取ることは常に有害である、この言葉を胸に歩んでいく覚悟だとあります

また官房長官菅義偉時代に番記者だった毎日新聞の秋山信一記者は、安倍晋三が総理を辞める時に、ただ長いだけが良いのではない、それを重みと感じるか、快楽だと思えるかと呟いたと

菅義偉は、ぶれない政治家だと言われるが、世間の評判は人一番気にするんだな。総理に上り詰めたので後は長期政権を狙うだけだな。令和2年11月2日の第203回国会 衆議院予算委員会第2号議事録によると、176 菅義偉○菅内閣総理大臣 江田さんですから、私も全集中の呼吸で答弁させていただきます。12月11日のニコニコ動画では冒頭の挨拶で「みなさん、こんにちは、ガースーです」と

昔、巷で変態と言われた総理が、歩きながら憲法改正を語っていた。軽さ軽妙洒脱でなく、軽いんだな。どうせ軽いなら、いっそのことスッカスカの菅義偉の方が良いかな。いずれにしても口が重い割には大衆受けだけは狙う。成り上がりの嫌味が心底から出ちゃうな。雪深い出の田舎者を主張するなら、口が重い朴訥のままでいれば良いのに、口が滑っちゃう。日本学術会議の任命で「105名の推薦名簿者は見ていない」とか「6名の任命拒否の中では加藤陽子氏しか知らない」とか無責任と言うか我関ぜずなんだな。助平はいいが、助平ったらしいんだな

昔、街宣車があった。街頭宣伝車の略とか。今でも選挙となると街宣車に候補者が乗って演説する。立って演説するから、車を止めて立ってマイクを持って喋る。演説とは演じると説明するの合成語だな。日本語、合成語としては「演説」とは良く作った。遊説とかはただ説く、述べる、主張するだけである。演歌や演技とか演説とは演じることだな。政治家とは言葉に加え、演説することが出来なければ、大衆の前に存在しないな。昔は、アジテーターと言われた。車上からアジるんだな。扇動者とも言われたが、ある意味煽るんだな。又は大衆を鼓舞する

菅義偉の演説を聞いてみたいな。いつもはメモを見て、下を向いている画像だな。口が足りないのは致命的だな。昔の職人は無口で手を動かしていた。板前もそうだな。口よりも手を動かせと。今じゃ口を動かさないと商売にならないと。時代は変わったな。小池百合子、あれはテレビ出身だから映像の見せ方が上手い。立ち回りも良い。ジャンヌダルクさながらだな。テレビとは短い時間で言えば良い。瞬時で画像と言葉それだけで大衆を掴める。中身はともかく、いや中身はスッカスカの方が良いかも。ただ立ち回りと画像と一言二言でいい

アジテーターの場合には演説が加わる。主義主張が加わってくる。菅義偉も小池百合子の爪の垢を煎じて飲めと言いたいな。30年以上もの議員では時すでに遅いか。しかし小池百合子は上手い。芝居の一場面には打って付けだな。中身がないだけに一瞬を飾るな

年末から正月、国会の議事録を見ていた。報道ではある程度は出ていたが、良く見ると漫才絡みと言うか、まだお笑いなら良いが、かって感じの読めない総理と言われたが、日本語が分かってるかなと感がするのもある。政府もさる事ながら官僚も自負など消えちゃうな。官僚の退職者が増えていると。三島由紀夫は一時期大蔵省にいたが、書いた文章すべて訂正されたと

端的には、令和2年1月28日 第201回国会衆議院予算委員会第3号 議事録から
305 宮本徹
○宮本委員 この文書は見たことはなかったけれどもということですけれども、幅広く招待しているということ自体は、幅広く募っている、募集をしていると。これは募集しているわけですよね、募集を。推薦しているわけじゃないですよ、募集をしているんですよ、これは。募集しているということについてはいつから御存じだったんですか。

306 安倍晋三
○安倍内閣総理大臣 私は、幅広く募っているという認識でございまして、募集しているという認識ではなかったのであります。(発言する者あり)

307 棚橋泰文
○棚橋委員長 まず、御静粛にお願いします。

308 宮本徹
○宮本委員 私、もう日本語を今まで四十八年間使ってまいりましたけれども、募るというのは募集するというのと同じですよ。募集の募は募るという字なんですよ。総理がさっきから募っている募っていると言っているのは、募集しているということなんですよ。その認識がなく、募っているというお言葉を使っていたんですか。募集の募ですよね、募るは。違いますか。

309 安倍晋三
○安倍内閣総理大臣 それはつまり、事務所が、いわば、今までの経緯の中において、それにふさわしい方々に声をかけている、そこで、それぞれが桜を見る会に参加をするかどうかということについて伺っている、そういう意味において、募るということを申し上げているところでございます。

笑いを通り越しちゃうな。啞蝉坊だな。国会なんだと。国の最高機関だと。安倍晋三内閣になって余りと言えば余りなんだな。法律の改正ならまだ許さざるを得ないが、解釈の変更でくるんだな。それも過去の法律解釈を曲げても首尾一貫していると。そして公文書を改ざんし破棄しちゃう。報道では政治家にリーダーシップを求めていると、違うんだな。リーダーシップというか総理大臣の主張、行動が独善的だな。もう安倍晋三内閣から独裁者であったな。官僚も首をかけてまでは逆らわない。逆らえない

後を引き継いだ菅義偉は、安倍晋三の虚偽答弁を見ている。知っている。そのため説明しない。口数が多いと襤褸がでる。討論では負けるな。従ってだんまりを決める。説明は控えさせてもらうと

2020年2月13日に「桜を見る会」を追求する法律家の会が結成の趣旨と賛同の呼びかけをした。2月26日現在137名の呼びかけ人で発足し、安倍晋三首相による国政私物化、国民財産私物化に憤っている皆さんへと法律家として、首相による国政の私物化、真実の隠蔽、違法責任逃れを許さないことを決意し、行動を起こした

5月21日には弁護士・法学者662名で、東京地方検察庁に、安倍晋三首相などを政治資金規正法違反・公職選挙法違反を被疑事実として刑事告発した。この日は、期せずして、検察官定年延長が大きな問題になっていた黒川東京高検検事長が辞任する日ともなったと。素人からも目に余ったが、法律家や弁護士の専門家もやっと重い腰を上げたと言えるな。この国は民主主義国家でもあるし、法治国家と言われているからな。

配川博之秘書が略式起訴され、安倍晋三は不起訴となったと。12月21日には再度告発したと。安倍晋三は不起訴になったので、12月25日に国会で過去の答弁を訂正するため、幕を下ろしたいため開催した

令和2年12月25日 第203回国会 衆議院 議院運営委員会 第11号 議事録から
002 高木毅
○高木委員長 昨二十四日、議員安倍晋三君から、大島議長宛てに、本会議及び委員会において、内閣総理大臣として行った答弁について、訂正する発言を行わせていただきたい旨の申出がありました。本件につきましては、理事会における協議に基づき、本委員会で行うこととなりました。

004 安倍晋三
○安倍議員  こうした会計処理については、私が知らない中で行われていたこととはいえ、道義的責任を痛感しております。深く深く反省いたすとともに、国民の皆様、そして全ての国会議員の皆様に、心からおわび申し上げたいと思います。
その中で、安倍晋三後援会は夕食会の主催はしたものの、契約主体はあくまでも個々の参加者であった。後援会としては収入もないし、支出もしていない。したがって、政治資金収支報告書に記載する必要はないと認識していた。
しかしながら、結果としてこれらの答弁の中には事実に反するものがございました。

028 辻元清美
○辻元委員 総理は、先ほど、私の政治責任は極めて重いとおっしゃいました。
私が予算委員会で質問したときも、私がここで総理大臣として答弁するということについては、全ての発言に責任が伴うとおっしゃいました。国民の中には、議員辞職に値するのではないかという声があることを承知していますか。

029 安倍晋三
○安倍議員 承知をしております。

034 辻元清美
○辻元委員 総理は、きのう、国民から見て一点の曇りもないように、透明性を確保していく、私自身が責任を持って徹底していく。
透明性を確保するのであれば、あなた自身がホテルにこの明細書を請求して、本委員会に提出してください。いかがですか。

035 安倍晋三
○安倍議員 最初に申し上げた営業上の秘密ということについて、明細書を出さないという立場は変わっていないというふうに私は承知をしております。
いずれにせよ、こうした明細書等についても、恐らく検察側もそうした明細書等についてはしっかりと把握した上において今回の判断を下しているもの、こう考えるところでございます。
明細書の中がどうあれ、それは、今回の検察側の判断は、これは変わらないわけでございまして、私たちが殊さらその明細書を隠さなければいけないという立場では当然ないわけでございまして、既に、事務所において補填を行っているということは既に明確にさせていただいている、訂正をさせていただいているわけでございます。

036 辻元清美
○辻元委員 態度、変わっていないですよ。同じことを繰り返しているんですよ。  じゃ、事務所が補填、これは政治資金規正報告書です。これを点検しました。お聞きします。
しかし、これを見ていただいたら、領収書等亡失届一覧表、領収書をなくしているという届出を同時に三年分やっているわけです。領収書がないのに、なぜ細かい数字まで、領収書をなくしているって、三年間、なくしているんですよ。
なくしました、三年分。なぜ、領収書がないのに細かい数字まで書けるんですか。説明してください。

037 安倍晋三
○安倍議員 それは、いわば、これは確認をとる必要がございますが、訂正に当たっては、弁護士が当局の指摘を踏まえて訂正を行っている、このように認識をしております。

038 辻元清美
○辻元委員 三年間とも領収書をなくしましたという届出を添付しているということは、領収書がないのに細かい数字まで書けるということは、帳簿があるということなんですよ。総理、確認していただけますか。そして、その帳簿を出してください、ここに。いかがでしょうか。

039 安倍晋三
○安倍議員 帳簿というのは何の帳簿でしょうか。

040 辻元清美
○辻元委員 こういうのを裏帳簿というんですよ。
二つ考えられるわけです。領収書の宛名が公表できない宛名だったから、領収書をなくしているとしているのか。その場合は、例えば、総理の資金管理団体、あなたが代表である資金管理団体の晋和会で領収書を切っていたら、あなた自身に、晋和会の方の収支報告書も虚偽になってしまいます。あなたが代表だから、その場合は、あなた自身が規正法第二十五条二項の違反に当たって刑事責任を問われる可能性があるから、宛名が違うから領収書をなくしたことにしているのか。
もう一つは、領収書は本当に捨てちゃった。しかし、帳簿があったから細かい数字までちゃんと書けている。これは、政治資金の流れをフォローしている帳簿とは別の帳簿が安倍事務所には存在するということです。じゃないと、ここに細かいことを書けないですよ。いかがですか。

041 安倍晋三
○安倍議員 そんなものはないというふうに認識をしております。
その上に立って、いわば、どうして訂正できたのかということなんだろうと思いますが、これは、捜査当局の指摘を受けて、このような額に訂正しろということも含めて訂正をしているんだろうと。このことについても、事前に言っていただければ、事前に十分に準備をすることができたのでございますが、全くそれはなかったのでございますので、こういう答弁になっていることを申しわけないと思います。

042 辻元清美
○辻元委員 ここに出てくるのに、私たちは、ホテルの領収書と明細書について、ここでもう何時間も議論したんですよ。なのに、その明細書も知りません、ホテルの領収書も去年の分までなくしているという、そして、それも知らない。何しにここに来られたんですか。全く透明性の確保とかなっていないじゃないですか。
収支報告書を訂正したのは、違法状態を解消するためですよね。じゃ、三年間は収支報告書を訂正しておりますけれども、あなたは七回やっていますよ。残りの四回は違法状態のまま放置しているということになるんじゃないですか。いかがですか。

046 辻元清美
○辻元委員 最後に、明細書の本委員会への提出と、この三年分、領収書をなくしたという届けをしていますから。ホテルは再発行します。
国民に、ガラス張りにします、それが私の政治責任だとおっしゃったわけでしょう。裏づけのある資料、明細書や領収書を出して初めてあなたの発言を裏づけられるわけです。私が努力します、だから辞職しませんとおっしゃっているのならば、明細書と領収書、本委員会に、再発行してもらって、出してください。いかがですか。

059 宮本徹
○宮本委員 日本共産党の宮本徹です。検察が公表しました公訴事実を見ますと、安倍前総理の秘書が、共謀の上、収支報告書に記載しなかったとあります。共謀して不記載にした目的は何なのか。多額の補填、利益供与を隠すためだったのではないのか。
二〇一三年分の補填は晋和会の収支報告書に記載があります。しかし、二〇一四年分以降はどの収支報告書にも不記載。報道では、安倍氏の秘書が、二〇一三年、総務省に問い合わせ、記載が必要だと確認、ところが、その後、不適切な支出だと指摘されるおそれがあったため、二〇一四年分以降は記載しないことにした、こう報道されているわけであります。なぜ、二〇一四年分以降、多額の補填について不記載にしたのか、当時の担当者に確認するよう通告してあります。お答えください。

060 安倍晋三
○安倍議員 今御指摘のとおり、一三年、晋和会において計上しているわけでございますが、本来、計上する先は晋和会ではなくて安倍晋三後援会であったわけでありまして、そして、安倍晋三後援会に計上し、そのまま計上し続けておけば、これは問題がなかったというふうに思うわけでございますが、今御指摘のあったように、その後、記載がなされなかったということでございます。
どうしてそういうことになったのか教えてもらえないのかということで連絡をとらせていただいたんですが、いわば、当該代理人から、今この問題について接触を図るべきではないと考えているということで、答えられないということでございました。

061 宮本徹
○宮本委員 答えられない。いまだ隠さなきゃいけないことがあるんじゃないのかと思ってしまうわけであります。
不記載が始まる二〇一四年に何があったのか。
前夜祭への多額の補填は不適切な支出だと指摘されるとまずいと考え、隠蔽のために二〇一四年分から不記載にしたんじゃないですか。

時間が限られているにしても、何をどのように訂正したか分からない。従来から総理大臣を辞任しても国会議員に居座る者が多い。行政と立法とは異なるにしても首相を辞めてまでも議員を継続する意思は理解できない。変態と言われた小泉純一郎も総理時代は原発賛成、引退して原発反対を叫んでいる。二世に引き継がせたが大きな権限を持っていた小泉純一郎でさえ考えが異なってくる。正反対に違ってくる。普通は黙さざるを得ないが叫ぶんだな

対して議員を継続するのは、総理で出来なかったことを議員で主張するのは疑問だな。大きな権限を持っていたので、堂々と主張し、国民に問うて賛成を得れば実行するのは総理であろうな。政治家とは家内工業であると。アメリカのトランプを見れば、カメラの前に一家総出、一族総出なんだな。日本でもそうであろうな。一族、家族、事務所は一体であるな。昔、秘書が秘書がと言っていた厚生事務次官がいたが、秘書とは一体だな。政治家のイロハであろうな。安倍晋三は秘書を切ってまだ続けると。どういう神経をしているのだろうな

安倍晋三、菅義偉内閣では、いやそういう男を選出してきた自民党、いや政界は一種のシマであろうな。辻元清美から最初は総理はと言われていたが、あなたはと呼ばれるんだな。安倍晋三には羞恥心はないかな。辻元清美も匙を投げちゃう。嘆かわしいな。行政府には恥ずかしさという言葉をいや感性を失ったか

高橋和巳が「憂鬱なる党派」を世に出した。党とはパーティーとは宗教と似ている面もある。教条的な面もある。いや政治とは宗教と似ているんだな。高橋和巳は後に「邪宗門」を記した。これは大本教の原風景を描いていると。憂鬱なる党派のストーリーは忘れたが、主人公が議論侃々諤々の折に、窓から外を見て「風が吹いている」と。若いのに余生は長いと

昨今の政治、政界、政党を見ていると、教団に似ているんだな。教団とは教祖を立てて、いや教祖に従う支持者でなく信者のように見えるな。曰くアメリカやロシア、中国、皆長期政権なんだな。党員だけでなく、大衆も素直に従ってる。日本も安倍政権を居抜きで引継ぎ、諸外国と同様に見えてくる

国会議員とは選挙区があると。何期やっても良いんだな。いっそ事代議制を継続するなら任期を決めて、せいぜい3期を限度とするか、あるいは選挙区を無くすんだな。土台自らで選挙区の区割りをする。国民から選出されるのしても、区割りは議員がやる。ルールも自分たちで決めている。八百長とも言えるな

政治家とは利権屋の集団と思っていたが、議員にも色々いるんだな。学者に劣らず過去の資料を掘り起こす議員もいるんだな。経済の損得だけでなく、損得に関係なく、国会とは立法府だなと感じる。将来の禍根を残す虞を何回も何回も繰り返し意図を聞いていく。頭も垂れるな

それでも国会討論はまだ昔の方が議論が出来た。日本学術会議の会員立候補制から推薦・総理任命制に変更する時に、議事録を残している。昭和58年5月12日第98回国会参議院文教委員会第8号議事録では、前島英三郎も委員であった。八代英太の方が名が通っていた。野党の質問に対して政府が対処している

147 粕谷照美
○粕谷照美君 この法律を通すことによって
どういう状況の違いが出てくるかということを考えますと、私たちは非常に心配せざるを得ないわけです。 いままで二回の審議の中でも、たしか高木委員の方から国立大学長の例を挙げまして御心配も含めながら質疑がありましたけれども、絶対にそんな独立性を侵したり推薦をされた方を任命を拒否するなどというようなことはないのですか。

148 手塚康夫
○政府委員(手塚康夫君) 確かに誤解を受けるのは、推薦制という言葉とそれから総理大臣の任命という言葉は結びついているものですから、中身をなかなか御理解できない方は、何か多数推薦されたうちから総理大臣がいい人を選ぶのじゃないか、そういう印象を与えているのじゃないかという感じが最近私もしてまいったのですが、仕組みをよく見ていただけばわかりますように、研連から出していただくのはちょうど二百十名ぴったりを出していただくということにしているわけでございます。それでそれを私の方に上げてまいりましたら、それを形式的に任命行為を行う。この点は、従来の場合には選挙によっていたために任命というのが必要がなかったのですが、こういう形の場合には形式的にはやむを得ません。そういうことで任命制を置いておりますが、これが実質的なものだというふうには私ども理解しておりません。

151 粕谷照美
○粕谷照美君 たった一人の国立大学の学長とは違う、セットで二百十人だから、そのうちの一人はいけませんとか、二人はいけませんというようなことはないという説明になるのですか。セットで二百十人全部を任命するということになるのですか。

152 高岡完治
○説明員(高岡完治君) そういうことではございませんで、この条文の読み方といたしまして、推薦に基づいて、ぎりぎりした法解釈論として申し上げれば、その文言を解釈すれば、その中身が二百人であれ、あるいは一人であれ、形式的な任命行為になると、こういうことでございます。

153 粕谷照美
○粕谷照美君 法解釈では絶対に大丈夫だと、こう理解してよろしゅうございますね。

154 高岡完治
○説明員(高岡完治君) 繰り返しになりますけれども、法律案審査の段階におきまして、内閣法制局の担当参事官と十分その点は私ども詰めたところでございます。

280 粕谷照美
○粕谷照美君 総理もすでに御存じだと思いますけれども、この法律案は、会員の選挙をやめて推薦制にしよう、そして、その推薦された会員を総理が任命しようと、こういうことであります。この委員会で大変問題になったのは、そういうことをすることによって学術会議の独立性が侵されるのではないか、こういう心配がるる出されました。そのことについての総理のお考えをお伺いしたい。

281 中曽根康弘(内閣総理大臣)
○国務大臣(中曽根康弘君) 学術会議法の改正につきまして、従来の選挙制度がいわゆる推薦制に変わりましたが、これはいままでの経緯にかんがみまして推薦制というふうになったのであるだろうと思います。しかし、法律に書かれてありますように、独立性を重んじていくという政府の態度はいささかも変わるものではございません。学問の自由ということは憲法でも保障しておるところでございまして、特に日本学術会議法にはそういう独立性を保障しておる条文もあるわけでございまして、そういう点については今後政府も特に留意してまいるつもりでございます。  

288 佐藤昭夫
○佐藤昭夫君 一九四八年一月にこの日本学術会議が発足をいたしますとき、その発会式において、当時の片山総理大臣がどういう祝辞を述べておるか御記憶ですか。

289 中曽根康弘
○国務大臣(中曽根康弘君) 大分昔のことでありますから記憶ございません。

290 佐藤昭夫
○佐藤昭夫君 「その」、これは学術会議の、「使命達成のためには、時々の政治的便宜のための制肘を受けることのないよう、高度の自主性が与えられておる」、こういう祝辞を当時の総理が述べておられるわけであります。そこで、今回の政府の態度、すなわち強引に公選制を変えようとする今次法案は、学術会議に制約を加え、高度の自主制を阻害するものではないでしょうか。

291 中曽根康弘
○国務大臣(中曽根康弘君) そのようには思いません。学術会議がさらに活性化され、国際的にももっとりっぱな、機敏な活動ができるようにという配慮からこういう改革が行われるものと考えております。

307 前島英三郎
○前島英三郎君 代表が選挙によって選ばれるということが国のいろいろな審議機関に見られないわけですけれども、この中では、いままで選挙によって選ばれてまいりました。これはやっぱり大変重要な特質でありまして、この原則が守られなければ本会議の存在理由もまたあり得ないというふうな気がするんですけれども、今後この学術会議は、たとえば他の諮問機関のような形に変わっていくのでしょうか。その辺はどうなんでしょうか。

308 中曽根康弘
○国務大臣(中曽根康弘君) これは、学会やらあるいは学術集団から推薦に基づいて行われるので、政府が行うのは形式的任命にすぎません。したがって、実態は各学会なり学術集団が推薦権を握っているようなもので、政府の行為は形式的行為であるとお考えくだされば、学問の自由独立というものはあくまで保障されるものと考えております。

309 前島英三郎
○前島英三郎君 そういう意味では、政府案を私ずっと聞いておりましても、学術会議の存在理由をなくすというふうな危険性をも一面感じているのですけれども、その辺は、全く自主独立、そういう介入する意図はあり得ない、こういうことで理解してよろしいですか。

310 中曽根康弘
○国務大臣(中曽根康弘君) 昔のような学術会議はなくなってくると思います。つまり、学者が選挙運動に狂奔して、郵便を配ったりいろいろやっておると。学問の権威というものは票数にかかわるものではないという面があるのであって、そういう意味において、生きた人間同士が生きた人間の権威者を選ぶという方がより真実に学問の場合は近いと私は考えております。


391 堀内俊夫
○委員長(堀内俊夫君) 多数と認めます。よって、本案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  高木健太郎君から発言を求められておりますので、これを許します。高木君。

392 高木健太郎
○高木健太郎君 私は、ただいま可決されました日本学術会議法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、無党派クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 日本学術会議法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)  日本学術会議が、我が国の科学者の内外に対する代表機関として、その機能を十分発揮できるよう、政府及び日本学術会議は、左記事項について特段の配慮をすべきである。  一、会員の部別・専門別定員、推薦等に関して政令を定めるに当たっては、日本学術会議の自主性尊重を基本として十分協議すること。 なお、内閣総理大臣が会員の任命をする際には、日本学術会議側の推薦に基づくという法の趣旨を踏まえて行うこと。  二、日本学術会議は、科学者の総意を反映するため、幅広い分野から適切な会員が確保されるよう努めること。  三、日本学術会議が、その目的・職務を十分果たせるよう、必要な経費その他諸条件の整備を図ること。  四、日本学術会議と科学技術会議、学術審議会、日本学術振興会その他の学術関係機関との連携協力体制の確立に努めること。特に、日本学術会議が行う勧告、答申、要望等について、政府はその趣旨を尊重して適切に対処すること。  五、本制度について、その実施結果を踏まえた見直しのため、適当な時期に国会に報告すること。右決議する。以上でございます。  委員各位の御賛同をお願い申し上げます。

393 堀内俊夫
○委員長(堀内俊夫君) ただいま高木健太郎君から提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。本附帯決議案に賛成の方の挙手を願います。〔賛成者挙手〕

394 堀内俊夫
○委員長(堀内俊夫君) 多数と認めます。よって、高木健太郎君提出の附帯決議案は多数をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。ただいまの決議に対し、丹羽総理府総務長官から発言を求められておりますので、この際これを許します。丹羽総理府総務長官。

395 丹羽兵助
○国務大臣(丹羽兵助君) 日本学術会議法の一部を改正する法律案の御審議をお願いいたしましたところ、長時間にわたりましてあらゆる角度から御検討を賜り、御可決をいただきましたことを深く感謝いたしております。御審議中に賜りました貴重な御意見また御要望につきましては十分拝聴いたしましたので、委員長初め、諸先生の御期待に沿いたいと考えておる次第でございます。 さらに、ただいま附帯決議として決議されました点につきましては、御趣旨を踏まえつつ、制度の運用等に万全を期してまいる所存でございます。

令和2年11月4日 第203回国会 衆議院 予算委員会 第3号 議事録から
134 本多平直
○本多委員 私、なぜこれを聞いているかというと、人事が大事だと。学問の自由を奪っていくときに、法律でやるやり方もけしからぬと思いますよ。でも、人事でやるやり方ももっと見えにくくてけしからぬと思っているんですよ。

144 本多平直
○本多委員 さて、私、反対する人は任命された方の中にもいると自信満々におっしゃっているんですけれども、ここが実は問題だと思っているんですよ。つまり、もちろん、安保法制とかに反対した人を全部きれいに外したら、それはそれで見え見えですよね。そういう形じゃなく、安保法制に反対した六人は今回任命せず、ちらちらと残して、何だかわからないようにしている、そういうことじゃないんですか、これは。

330 辻元清美
○辻元委員 おととい、こういう答弁があります。百五名のもともとの名簿は見ていないということは事実ですと、総理、江田議員にお答えになりました。そのとおりですね。総理。

331 菅義偉
○菅内閣総理大臣 見ておりません。

337 辻元清美
○辻元委員 これを決裁したときに六人が外されていることは知らなかったとおっしゃったので、では、その後、六人の人が実は外されていたんだということを総理が知ったのはこの決裁の後のいつごろですかと聞いているんです。

339 辻元清美
○辻元委員 この六名の、加藤陽子さん以下六名の名前が出ました。これは、じゃ、こんな人たちが任命されていなかったということはニュースで知ったんですか、新聞とか。いかがでしょう。

343 菅義偉
○菅内閣総理大臣 先ほども申し上げましたように、懸念や任命の考え方を官房長官や副長官を通じて内閣府に、それに基づいて九月二十四日に内閣府が九十九名を任命する旨の決裁を起案して、九月二十八日に私のところに決裁が回ってきて、決裁を行ったということです。

344 辻元清美
○辻元委員 それね、今同じ答弁をされているんですよ。 ですから、これだけ騒ぎになっている六名の方のお名前ですね、加藤さんとか宇野さんとか。具体的に、こういう人が外れていたんだと総理が名前も認識したのは決裁の後ですか。

348 菅義偉
○菅内閣総理大臣 私が九十九名のその決裁をする前です。決裁を、九十九人で上がってきたその前に、こういう形で上げますからという形です。

349 辻元清美
○辻元委員 決裁を、判こを押す前に、こんな六名の人が外されたということを知っていたということですか。

350 菅義偉
○菅内閣総理大臣 そういうことです。

351 辻元清美
○辻元委員 それでは、その六名の方が外されたという説明は誰から受けましたか。

353 辻元清美
○辻元委員 誰から聞きましたか。

354 菅義偉
○菅内閣総理大臣 多分、杉田副長官だと思います。これはいろいろな方が来ていましたので。内閣府からも来ていましたから。

355 辻元清美
○辻元委員 そうしますと、そのとき初めて総理は六名が任命されていなかったということを知った、杉田官房副長官から聞いたと。じゃ、六名を任命しないと決めたのは誰ですか。

356 菅義偉
○菅内閣総理大臣 それは、最終決裁者は私ですから。

357 辻元清美
○辻元委員 ということは、杉田官房長官がこの六名は任命しない方がいいですよと持ってきて、そこで話し合って、じゃ、この人はこうだね、この人はこうだね、じゃ、この六名は外れて九十九名にしておこうと相談したんですか。

359 辻元清美
○辻元委員 じゃ、杉田副長官が六名を提示したということじゃないですか。

361 辻元清美
○辻元委員 それで、この間、総理は、加藤陽子さんだけ御存じだったとお答えになりましたね。どういうように御存じだったんですか、加藤陽子さん。

362 菅義偉
○菅内閣総理大臣 加藤陽子さんについては、当日、あそこに名簿が出ていましたですよね。この委員会で配られています。私は新聞とかそういうことで知っていました。

363 辻元清美
○辻元委員 総理は六人のうち加藤陽子さんは御存じだったということですか。総理、御存じですか。加藤陽子さんの例でいきますと、小泉政権から菅政権までの十七年間、歴代内閣の政府の委員会や懇談会、例えば内閣府独立行政法人評価委員会など八つの委員を務めてこられました。安倍政権、菅官房長官のときも、内閣府公文書管理委員会の委員に、内閣府の、官房長官が任命しているんですよ。そして、菅内閣、今も加藤陽子さんは、国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議委員を務めていただいているわけですよ。こういう加藤さんが、ずっと政府が世話になってきて、その業績を評価して政府の委員に任命していたという事実は総理は御存じでしたか、加藤さんについて。

364 菅義偉
○菅内閣総理大臣 内閣でお願いしているということを私は承知していませんでした。

365 辻元清美
○辻元委員 こういうことも承知せずに、じゃ、杉田さんから言われて、外しておこう、外しておこうと外したんですか。加藤さんのケースでもそうですけれども、政府の委員というのは、政府がこの人はやめておこうと思ったらやめられるわけで、そして、推薦がなくても、政府の一存で決められるわけですよ。ハードル低いんですよ。そっちでは今もお世話になって、政府がその見識や学識を頼って、そして今も委員を務めていただいている、政府の。ところが一方、独立性が高い日本学術会議の推薦の方は外してしまう。同じ人物を、一方では政府が力をかりて、一方では拒否。任命拒否の根拠は破綻していると思いませんか。総理、いかがですか。いかがですか。

367 辻元清美
○辻元委員 今まで、加藤氏のような歴史学者の、例えば、学術会議の答申によって国文学研究資料館が設立されています。今、国立公文書館、ありますね、これを新しくしようとしているわけですよ。これについても、学術会議の公文書散逸に向けてという勧告がもとになって日本は初めて国立公文書館をつくったんですよ。こういう歴史、総理、御存じでしたか。総理、総理です、総理です。総理。

368 菅義偉
○菅内閣総理大臣 そういう形の中で、公文書管理館ですか……(辻元委員「国立公文書館ができた」と呼ぶ)できたという経緯は承知していませんでした。

369 辻元清美
○辻元委員 何にも知らないんじゃないですか、学術会議が今までどんなことをやってきたか。国立公文書館もそうですよ。そして、新しい公文書館も、今力をかりているんですよ。その人を外しているんですよ。外した本人は、いや、そんな政府の役職をしていたのは知らなかったとか、そして、学術会議がそういう仕事をしていたのは知りませんでした。任命権者として失格じゃないですか。総理、いかがですか。

370 菅義偉
○菅内閣総理大臣 それは、私でなくて皆さんが考えることだと思います。

375 辻元清美
○辻元委員 総理、権力には越えてはならない一線がある。私は、総理と当選同期です。そして、自社さ政権でした。自民党の先輩方、中曽根元総理もいらっしゃったんですよ。多くの自民党の先輩方から学びましたよ、越えてはならない一線があると。私は、梶山静六当時官房長官でした、先生や、後藤田正晴先生や野中広務先生がいらっしゃったら、総理、この任命拒否、人事はおやめになった方がいいととめていたんじゃないかと思いますよ。それが保守の懐の深さだったんじゃないですか。総理に聞いています。中曽根元総理も戦争を体験された。戦争を体験した人たちが、学術会議というのは、時には政府が道を踏み外しそうになったら、政府と違う勧告を出してブレーキをかける、そういう組織をあえて税金でつくっておこうというのが学術会議の意思じゃないですか。国会の意思だったんですよ。わかりますか、総理、あえてですよ。私は、日本にとってそういう存在は非常に大事だと思っております。総理、いかがですか。大事だと思いませんか。

381 辻元清美
○辻元委員 総理は「鬼滅の刃」のせりふを一言おっしゃったけれども、最後にこういう「鬼滅の刃」の漫画の黒幕の言葉を、こうならないようにしてほしいので、紹介しておきます。私は何も間違えない、全ての決定権は私にあり、私の言うことは絶対である、おまえに拒否する権利はない、私が正しいと言ったことが正しいのだ、こんなせりふを言っているんですよ。こうならないように、くれぐれも御注意いただきたいと思います。  終わります。

令和2年11月5日 第203回国会 参議院 予算委員会 第1号 議事録から
502 小西洋之
○小西洋之君 この会議録の資料の十五ページ目の、高辻法制局長官、先ほどからの、高辻法制局長官のこの寄稿文の下線を引いた部分を読み上げてもらえますか。

503 近藤正春
○政府特別補佐人(近藤正春君) 内閣法制局の使命は、内閣が法律的な過誤を犯すことなく、その施策を円滑に遂行することができるようにするという、その一点にある。そうである以上、同局の法律上の意見の開陳は、法律的良心によりこれなりと信ずるところに従ってすべきであって、時の内閣の政策的意図に盲従し、何が政府にとって好都合であるかという利害の見地に立ってその場をしのぐというような無節操な態度ですべきではない。

520 小西洋之
○小西洋之君 この高岡答弁で、ぎりぎりとした法解釈で一人残らず形式的任命ですというふうに述べております。にもかかわらず、なぜ粗い形式的任命になるんですか、法制局長官。

522 小西洋之
○小西洋之君 全く何も答えていません。菅総理、よろしいですか。我が国は、法解釈は四十年たったら会議録から読み取れなくなるんですか。法律の法解釈は四十年たったら会議録から読み取れなくなる、そういう国なんですか、我が国は。

524 小西洋之
○小西洋之君 先ほどから、この高岡さんという方の名前が出ていますね。法制局とも十分詰めたというふうにおっしゃっていますけれども、内閣府、この高岡さんってどういう方ですか。

525 大塚幸寛
○政府参考人(大塚幸寛君) お答えをいたします。高岡完治、当時のこの法案の担当説明員でございますが、当時、内閣総理大臣官房参事官の職にございまして、その後、日本学術会議の事務局長、あるいは国立公文書館長等を歴任された方であると承知しております。

526 小西洋之
○小西洋之君 先ほどから菅総理が言っている、自分の任命拒否は合法である、これ実は天動説なんですよ。菅総理の任命拒否は違法である、これが地動説なんですよ。天動説対地動説の闘いなんです。ただ、これは科学をもって立証しないとしようがないので、今からそれを立証させていただきたいと思います。次のパネルをよろしいですか。この高岡さんが法制局と詰めたという証拠が国立公文書館に残っています。この二冊の黒い本、この二冊、これは、当時、学術会議法を内閣法制局の参事官、課長が審査して長官まで上げているわけですけれども、その審査記録が残っています。次のフリップを出してください。次のフリップなんですけれども、法制局の審査ですから、法律の条文を持ち込んで審査をするわけでございます。高岡さんのこの名前が載っていますね。国会で答弁している高岡さんは、内閣法制局でまさに法案審査を法制局の担当参事官から受けた人そのものなわけでございます。じゃ、この高岡さんがどういう条文案を内閣法制局の審査で持ち込んだのか。持ち込んだ日付が、これ三月の二十五日と書いてあります。高岡さんとほか一名でいらっしゃいましたという当時の法制局参事官のメモがあります。  じゃ、高岡さんがこの条文審査が始まった三月の二十五日に持ち込んだ条文ですけれども、御覧いただけますか。次のフリップですね。総理の任命に関する条文ですけど、今は七条ですけれども、審査は第十九条にその任命制度を入れることを初め意図いたしました。赤い線を引いているところだけ御覧ください。内閣総理大臣は、会員推薦管理会、これは学術会議がつくる組織ですけれども、内閣総理大臣は、会員推薦管理会が選出した者を会員に任命する。後に推薦という言葉に変わるんですけれども、内閣総理大臣は、Aという団体ですね、会員推薦管理会が選出した者を会員に任命する。で、横は足りない人が出たときの条文ですけれども、内閣総理大臣は、前項の規定による選出の際にあらかじめ決定された者を会員に任命する。つまり、義務教育を受けた日本国民の皆さんだったら誰でも、この条文、選出した者を任命するという条文ですので、もうつまり一〇〇%のこれ形式的任命、つまり任命拒否は絶対できないという条文で審査が始まっているわけでございます。次のフリップ、よろしいですか。  こうした条文なんですけれども、内閣法制局、調べてもらっているので答弁してもらえますか。こうした構造の条文、そして今の現条文、そしてこの条文が両方出されている審査の日付を答弁してください。

527 木村陽一
○政府参考人(木村陽一君) お尋ねの条文構造、選出あるいは推薦でございますが、した者を会員に任命するという形のものが審査資料として提出されましたのは昭和五十八年三月二十五日ではないかと。で、現在の条文に至る案、推薦に基づいて内閣総理大臣がこれを任命するというものが提出されましたのは昭和五十八年の四月九日ではないか。ただ、それよりも少し前から別案として考えていた形跡もあるようでございます。

528 小西洋之
○小西洋之君 推薦した者を任命するという一〇〇%の形式的任命しか日本語として読めない、そういう条文案が出された日にちを全部述べてもらえますか。三月二十五に始まって、次は何ですか、その次は。

529 木村陽一
○政府参考人(木村陽一君) 推薦した者を任命するという形で日付が読み取れますのは、三月二十五日、それから、済みません、完全に網羅的に申し上げるのが難しゅうございますが、四月の五日、それから、これは済みません、日付が、済みません、分かりません。四月五日、四月五日がございます。それから、四月六日、四月七日の十時でございますかね。それから、これは、最後、済みません、ちょっと網羅的に、網羅的に説明せよという、済みません、趣旨で受け止めておりませんでしたので、申し訳ございませんが、最終的に現在の案につながるものが出たのが四月九日ということかと思います。

530 小西洋之
○小西洋之君 与野党の理事にも確認いただきましたが、きちんと通告しております。  私の調査ですけれども、推薦した者を任命するという一〇〇%形式任命しか読めない条文ですけれども、三月二十五日、四月の四日、四月の五日に出されております。ただ、その後、今の条文が出てくるんですね。両案を審査していくわけでございます。で、両案が四月の七日、四月の八日に出されて、そして、法制局が言ったように四月の九日に今の案になったわけでございます。ここでこのフリップを御覧いただきたいんですが、四月九日、最終、今の案になる前の条文案、基づき任命するになる前の四月八日の法制局審査に出された資料でございます。 テレビの皆様から御覧いただいて右側、内閣総理大臣は、会員推薦管理会が推薦した者を会員に任命する、一〇〇%の形式任命の条文でございます。これと全く同じ別案としてですね、七条、十九条の別案として、今の七条ですね、会員は、第十九条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する、今の案が作られているわけでございます。菅総理に伺います。内閣法制局において、同じ日の同じ審査において別案として二つの条文が出されています。一つは、日本語として一〇〇%形式任命しか読めない、推薦した者を任命するという条文です。そしてもう一つは、今の推薦に基づいて任命するという条文でございます。 であるならば、今の推薦に基づいて任命するという条文は、一〇〇%の形式的任命の条文としか法的に読めない、そういうふうになるわけではございませんか。

536 小西洋之
○小西洋之君 内閣法制局長官、内閣法制局が審査する、当時の参事官が後世に残す、法解釈をきちんと残すために作っている文書ですけれども、推薦した者を任命する、私は一〇〇%の形式的任命しか読めないと思いますが、そういう条文を同じ意味として、推薦に基づいて任命する、こういう条文で書くこともできるんじゃないのか。一〇〇%の形式的任命の条文の作る、その審査であるという理解でよろしいですか。

538 小西洋之
○小西洋之君 法制局長官は、この二つの条文案が実質的任命権を有する、実質的任命権を法的に許容する条文案だとお考えですか。

539 近藤正春
○政府特別補佐人(近藤正春君) 二つの条文については、ちょっと分かりませんが、をについての方については用例もなく、私ども書くような条文でないので、普通ですね、分かりませんが、に基づいてというのは、まさしくそういうことがある程度確立された書き方の条文でございますので、まさしくそこに、最終的な審査として適正なところには落ち着いたというふうに私ども思っております。

540 小西洋之
○小西洋之君 法制局長官の答弁は、半分正しくて半分でたらめなんですね。この推薦した者を会員に任命する、一〇〇%もうこの形式任命、任命拒否なんか絶対できないという条文と、この推薦に基づいて任命するという条文、これは同じ意味、同じときに別案として審査されているわけですから同じ意味であるに決まっているわけですが、最終的になぜ基づいて任命するという条文になったか、ちゃんと記録が残っています。次のパネルをお願いいたします。この同じ日の、あっ、翌日ですね、最終的に今の案になったときの四月九日の審査記録でございますけれども、先ほどから法制局長官も言っていましたけれども、法制局参事官の字で「を任命」の例なし。推薦した者を任命するという条文が我が国にないんですね。だけど、法制局、私も官僚なんで経験あるんですけど、そういうのを嫌うんですね。だったら、基づいて任命するでいいじゃないかということになったわけです。で、その証拠がちゃんと国会の会議録に残っております。高岡さんの上司の何度も答弁している手塚さんですけれども、私どもは全くの形式的任命というふうに考えており、法令上もしたがってこれは形式的ですよというような規定、さっきの、を任命するという条文ですけれども、そういう条文というのはほかに例がないんだけれども、もうそういう条文を書く必要がないと、推薦した者を任命するという条文は書く必要がないというふうに判断して、法制局のそういう審査を受けて現在の法案になっているわけでございますということを言っているわけでございます。いずれにしても、初めから、推薦した者を任命する、任命拒否は絶対的に、絶対できない、そういう条文を作ろうという審査をやっていたわけでございます。菅総理、もう法制局長官に頼るんじゃなくて、これだけの確実な、明らかな記録が残っていて、今なお、あなたが任命拒否を行ったその学術会議法の七条、これは任命拒否ができる条文だというふうにお考えでしょうか。

541 菅義偉
○内閣総理大臣(菅義偉君) これ、度々申し上げていますけれども、私ども、判断するときは法制局長官と相談をして決め、確認をして決めます。それはそのとおりで私どもは行ってきています。

542 小西洋之
○小西洋之君 法制局長官の責任にするんじゃなくて、自分の政治家としての判断を述べてください。自分の判断を述べてください。

543 菅義偉
○内閣総理大臣(菅義偉君) 私は、現行法の中で物事を判断をしていきたいと思っていますので、必ず確認した上で判断をしています。

544 小西洋之
○小西洋之君 現行法の解釈を証明する、実質的任命権はゼロである、形式的任命しかない、そういう権利しか総理の任命権にはないというこの法案、条文を作る過程のこの資料を見てもなお、自分は学術会議会員の任命拒否が合法である、そういうふうにお考えですか。

545 菅義偉
○内閣総理大臣(菅義偉君) 私は、これを判断するについて、内閣府なり法制局なりにそういう説明を受けた中で判断をしています。

546 小西洋之
○小西洋之君 天動説を一生懸命主張しているんですけど。  では、なぜこういう条文が、形式的任命しかできない条文が持ち込まれたのか、審査の中で。実はその立法経緯がきちんと記録で残っております。内閣府、この五十八年当時、当時の学術会議会長が国会で答弁をされているんですけれども、この任命権についてですね、どういう答弁されていますか。

547 福井仁史
○政府参考人(福井仁史君) 参考人で当時の学術会議会長、久保亮五がこのように発言しております。(発言する者あり)はい、昭和五十八年の五月十日でございます。  「学術会議の会員が総理大臣任命になって、これが審議会のようなものになるであろうという御発言でございましたが、それに対してお答えすべきかどうかはよくわかりませんけれども、総理大臣が任命されることは、そういう法案でございます。しかしながら、これはここにあるような選出制度によって選出された会員が形式的に総理大臣によって任命されるということで、実質的任命制を意味しないものだと私は理解しております。その意味において、これは総理大臣の実質的任命ではない。」。  ここまででよろしいでしょうか。

548 小西洋之
○小西洋之君 総理、当時、法改正のとき、学術会議の会長が参考人で国会に来ているんですね。学術会議の会長は、七条の任命制度について形式的任命であると、実質的な任命権はないという答弁をしているんですよ。総理が一貫しておっしゃっている任命拒否ができるという解釈、実質的任命があるという解釈は五十八年以前からあったというお考えは、日本学術会議の会長、日本学術会議をだましている、そういうお考えでないですか。

555 小西洋之
○小西洋之君 実は、総理府と学術会議は、当時、相談しながら条文を作って内閣法制局に出していたんですね。

560 福井仁史
○政府参考人(福井仁史君) 「総務長官試案」にもとづく学・協会推薦制の検討結果についてということで、選挙の場合には、立候補制であるから任命を必要としないが、学協会推薦制の場合には任命行為が必要となる。本会議が政府から独立した国の機関として存続する以上は、この任命が政府によって実質的に左右されることがあってはならないから、国立大学における教員や学長の任命におけるごとく、任命権をあくまで形式的任命権にとどめておかなくてはならない。もし学協会推薦制に基づいて新しい法令を作るとするならば、実質的任命権にならない、ならないような法令上の根拠を明確にしておくことが不可欠である。これが可能かどうかの検討も極めて重要な問題である。この記述でございましょうか。

561 小西洋之
○小西洋之君 今読み上げのとおり、学術会議と総理府が合意しながら形式的任命の制度を作るというふうに法案を作っていたわけでございます。法制局長官、法令解釈のルールを述べて、こうした立案の背景などを当てはめて、なぜ任命拒否は合法になるのか、説明してください。

568 小西洋之
○小西洋之君 答弁漏れですが、先ほどのような立案の背景などの要素を当てはめてなぜ任命拒否が合法になるのか、法制局長官、説明してください、法令解釈のルールに照らして。

570 小西洋之
○小西洋之君 今の答弁の中で、立案者の意図、立案の背景、具体的な根拠をもって教えてください。

571 近藤正春
○政府特別補佐人(近藤正春君) 立案者の意図、立案の背景となる、まさしく先ほど、選挙制から任命制という形で、選挙制がいろいろ問題が生じていて、それを変えるために新しい任命制度に変えていく、いろんな部会による推薦に基づいてそういうことをしていくというのがまさしく立法の意図でございまして、それに基づいて個々の条文が全体として書かれたということでございますので、この条文、個々の、七条二項についてはもうかなり明確な条文でございますので、その条文限りである程度解釈は先ほど申し上げたような論理によってできるというふうに私どもは考えております。

広辞苑第四判によると、ひとごと【人事・他人事】とは①自分とは無関係な、他人に関する事。②世間一般の事 と

じんじ【人事】とは①人間に関する事柄。人間社会に現れる事件②個人の身分・能力に関する事柄③人事異動の略。人事異動とは、地位・職務・勤務地などが変わること とある

人事とは、「じんじ」と読むが、「ひとごと」とも読むと。また「ひとごと」とはNHK放送文化研究所によると、「他人」に「事」と書く「他人事」について、「ひとごと」と「たにんごと」という二とおりの読み方・言い方を耳にします。放送での読み方などは、どうなっているのでしょうか。と問いに対して

まず、「他人事」「たにんごと」という表記(書き方)と言い方・読み方は、どちらも放送では原則として用いないことにしています。「自分に関係ないこと」などを意味する場合の伝統的な言い方は「ひとごと(人事)」[ヒトゴト]とされ、放送でもこの語法を採っています。表記は、「ひと事」または「ひとごと」です。と

菅義偉内閣は、今回の日本学術会議の任命拒否は「じんじ」に関する事柄だと。菅義偉にとっては人事だと思っている。ポンコツとは日本語なんだな。菅義偉は30年以上も議員をやっていると。周旋屋から出発して30年一世代だな。大丈夫かな

公益財団法人日本相撲協会のHPによると、構成員は現役力士と現役を退いた理事、委員、年寄、参与の他に行司、世話人、呼出、床山であると。それらは全て部屋に属している。相撲部屋に属していないのは、少数の評議員と外部役員である。

定款第52条には、この法人に、横綱審議委員会を置くと規定してある。Wikipediaによると、横綱審議委員会の設置のきっかけとなったのは、1950年横綱の権威を保つためにも横綱免許の家元である吉田司家ではなく、相撲に造詣が深い有識者によって横綱を推薦してもらおうということとなった。こうして日本相撲協会の諮問機関として同年4月21日に横綱審議委員会が発足した

しかしながら、横審が横綱昇進に関する全権を委任されているわけではない。理事長からの諮問がない(=審判部が横綱に昇進させないと判断した)場合、横審は当該力士を「横綱に推薦する」とする答申は行えない。そのため、横綱昇進に値する成績を残したと見られる力士の横綱昇進が見送られた場合に横審が批判されることがあるが、理事長が諮問をしなければそもそも横審で審議できないのである。

「品格」については、次の内規を基準として判断する。
1. 横綱に推薦する力士の品格は、次の事項を基準としてその良否を判断して行う。
• 相撲に精進する気迫。
• 地位に対する責任感。
• 社会に対する責任感。
• 常識ある生活態度。
• その他横綱として求められる事項。
2. 品格の確認は、上記基準につき当該力士の日常生活の観察および師匠の証言等により判断して行う。
3. 協会は、確認にあたり判断した状況を添えて、委員会に横綱推薦を諮問する。
話変わって、検察審査会については、検察審査会法では、公訴権の実行に関し民意を反映させてその適正を図るため、政令で定める地方裁判所及び地方裁判所支部の所在地に検察審査会を置く。ただし、各地方裁判所の管轄区域内に少なくともその一を置かなければならない。と
検察審査員とは有識者とか関係なく、無作為に選出した有権者から選出されている。しかも昭和23年法律第147号であるので、戦後間もなく制定され実施されて今日に至っている。普通の市民から選出されて、今まで機能は果たしているんだな
内閣総理大臣も品位までは求めないが、少なくても相撲界を参考にぐらいはしても良い
総合的、俯瞰的観点だと
詩人が総合的、俯瞰的と発すると、言葉を失った時だな。言葉に詰まった時だな
政治家も選挙とは別に、第三者の見守り、監視機構を設けたらどうかな