風のたより

電子計算機とは一極集中の現象が大であるが、その合間を縫って風の一頁を

自助、共助、公助

2020-09-18 13:36:21 | 世評
自民党とは、正式には自由民主党だと。昭和30年(1955年)に自由党と日本民主党が合併して両方の名前から自由民主党になったと。戦後の混乱期から日本社会党を始めとする左派ないしは革新派への危機感から、財界からの要請もあったのだろう保守派の政党が合同した

合同した保守派であったので、右派もいるし、名前の通り民主派もいた。その主義主張の源が派閥であった。保守派は自民党だけであるので、また中選挙区制であったので、自民党から複数立候補した。派閥の源泉は国会議員の人数であった。人数の獲得には金とポストだ。党の最高役職である総裁選挙では、ポストを目指して札束が動く。不思議に札束とポストは比例しがちである

札束のことを言うと、藤山愛一郎がいた。女にも使ったが政治に金を使った。本来の政治とは金がかかったと。今の政治家は金を失うどころか増えていくんだな。そういう意味で藤山愛一郎とは稀有な政治家であった。まあ政治屋になれなかっただろうな

先日、菅義偉(71歳)が総裁に、幹事長に想定通り流れを作った二階俊博(81歳)の続投、総務会長に佐藤勉(68歳)、政調会長に下村博文(66歳)、国対委員長に功労者の森山裕国(75歳)の続投が決まったと

しかし、爺さんだな。自民党の役職は公職でない。だから総裁選挙も公職選挙法に縛られない。なんぼ金を積んでも自由である。従って過去には札束が乱れ飛んだ。今回ではどうも札束ではなく、ポストであろうな

むかし、政界に老人党があった。なだいなだが立ち上げた仮想政党であった。なだいなだとはペンネームでスペイン語の「何もなくて、何もない」に由来すると。無なんだな。無であるから何に向かうか分からないが、精神科医とは面白い男がいるんだな。斉藤茂太、北杜夫、加賀乙彦、浅川マキが歌った赤い橋、あれも北山修が作詞した。名曲だった

しかし、爺さんばかりだな。爺が役職を占めるとは本質的なのか、爺にならなければ役職が任せられない政党であるかな。いや政治家の本質かも知れないな。これは日本だけではないな。海の向こうの花札、いやトランプも何歳だったかな。まあ、商人が政治家になった男だから、商人が政治の世界に入り込んできた男か

菅直人がいた。菅義偉だと、スゲという花がある。ゆうすげ、キスゲとも言うと。高橋治が記した「名も無き道を」で韮山村を夕菅村と変えてあった。後に遺族から名誉棄損で訴えられたが示談した

小生はスゲとは分からなかった。今テレビで感じの読めない麻生太郎もカンと言っていたと。安倍晋三の下で長い間政権を担ってきたが、何を考えている男か分からなかった。ニュースペーパーの「何の問題もありません」「仮定の質問にはお答えできませんね」「ご指摘はあたらない」ぐらいだったな。また東京新聞記者の望月衣塑子が語っていたように、メモなしでは語れない、メディアの「選別」から「管理」へ移行するんではないかとそんな男の印象であった

前回は腹黒と書いたが(腹黒を蔑視するのは堅気の社会でのことである。政界では堅気の考えは通用しないな)、いやいや安倍晋三よりも悪くなるかなと思えるな。安倍晋三は、曲りなりにも政見を胸に秘めていた。菅義偉は掴みどころがないんだな。二階俊博と組んで総裁選挙に立ったら支持率が急上昇だな。安倍晋三も辞めることを決意したのは、よほど体調が悪かったんだろう。しかし辞意を発表した途端に支持率が急上昇だな。

今回の総裁選の裏の功労者は二階俊博にしても、表の功労者は安倍晋三であり、岸田文雄や石破茂だな。安倍晋三が辞めなければ、総裁になれなかったであろう。岸田文雄や石破茂が立たなかったら、密室の総裁で三蜜どころではなかったな。「仮定の質問にはお答えできませんね」だな。自民党も総理を狙うまた狙える者が少ないな。何せ老人党だから

自助、共助、公助だと。耳慣れない言葉だと思ったがな。むしろ腹黒よりも胡散臭い感じがしたな。1993年自民党は野に下った。戦後初めて自民党総裁が総理の座につけなかった。この時の総裁は河野洋平。細川護熙、羽田孜、村山富市と非自民政権が続いたが、1995年自民党は橋本龍太郎で総理を奪還し、2009年まで続いた。しかし2009年から鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦と2012年まで民主党の政権が続いた

その反省からかな、2010年(平成22年)に自由民主党綱領を作成した。総裁の谷垣禎一が序文で、昨夏の総選挙での歴史的大敗の結果、わが党は政権与党の座を降りました。そして私が自由民主党第24代総裁に選出され、わが党史上2人目となる、野党党首・自民党総裁として、党再生という重い職責を担うことになりましたと述べている

その中に、この綱領の精神は、時代の流れの中でも普遍的な価値を持つものであるとともに、自助・自立を基本としながら、困っている人がいればお互いに助け合う共助の精神を大切にし、さらには国が力強く支える公助があるという、私の考える「絆」の政治、「おおらかな保守主義」と通じるものであります、とも述べている

菅義偉は、この綱領から取ったんであろうかな。あるいはこの綱領を絶えず骨の髄まで考えていたのかも知れない。どうも何を考えているのか分からない。しかしこれは政策集団、政党の綱領だな。こんな社会を目指しているという指針だな。政党と広義に考えても、立法府と行政府は違う。政策集団と国家権力を携えた行政府とは違う。菅義偉は行政府が分からない。立法と行政が分からない。いや分かってるが、耳障りの良い言葉を知っている。行政ではまず公助から始まるな。逆だな、公助、共助、公助だな

ただ経歴を見ると人に取り入ることは人一倍長けているようだ。長い間官房長官をやっていると、それなりに情報が集まってくる。それと官僚の人事だな。官僚たちの出世への思いは分かる。この男を押さえると組織は動く。あるいはこの男をこの地位に配置すれば組織は動くと参謀の能力は長けている

人事カードと言えば城山三郎の「官僚たちの夏」。あの小説は面白かった。小説にはモデルがいたが、小説とは虚構である。その虚構故に真実を超えることは大いにある。風越信吾は魅力的な男だった。文中で郷里に帰るんだな。飯田市に風越山がある。ふうえつやまと言うそうな。市役所に尋ねると城山三郎とは関係がないと。飯田市は古い城下町で枝垂れ櫻が多い

官僚そのものも魅力的に描いている。今の文書を改ざんされ疲弊しきった官僚とは違うんだな。田舎の顔役では、センセその事は法律に反しますと。じゃ法に合うように法律を作れと。今じゃ法律?、じゃ行政府で解釈を変えようと。昔の田舎の顔役、やくざの方がまだましだったな

官房長官や幹事長とは参謀だな。二階俊博も菅義偉も長く座にいる。長くなると参謀を超えたい欲望も出てくる。強盗だ、ゴトーダと言われた後藤田正晴。カミソリとも言われた。自分は出が警察官僚である。総大将にならない方が良いと。またクリスチャンであった大平正芳の官房長官であった伊東正義。自民党の中では稀有な清廉な男であった。本の表紙を変えても中身を変えなくては駄目だと

田舎者、苦労人、叩き上げ、経歴を発表される。東京などは今じゃ3代続けば江戸っ子だな。ほとんどが田舎者。田舎から上京して東京に住んで、その子は東京の学校を出る。東京に住んでいても根は田舎者だな。父は満州帰り、開拓農民かなと思ったが、満鉄だと。良く帰ってきたな。満鉄では良かったかな。中学校では野球、法政大学では空手部、アルバイトで運動部かな、それともサークルか分からない。法政大学では二部かどうか分からない

朝日川柳では、千葉県安延春彦が「世渡りはこうするものと手本見せ」、埼玉県西村健児が「デジタル庁まとめて記録が即消せる」と。選者もさることながら、うまいものだ。朝日新聞では「法の秩序損なわぬ政治を」と、社説は通常一面じゃないが、一面で記述している、記載者も記載している。これは朝日新聞の主張だろうな

規制緩和と、規制改革と、縦割り行政の打破と、デジタル庁の設置と、政治主導だと。政治家が官僚を動かすと。「自衛隊の立ち位置というのが、憲法の中では否定されていると」。消費税も福祉を考えれば上げざるを得ない」と。参謀の時はメモを片手の会見であった。総理では持つかな。しかし支持率は高い。安倍晋三も選挙の際の支持は多かったな

2009年の総選挙では神奈川2区で民主党に辛くも勝った。その結果宏池会を脱会し無派閥になった。先を読んでるんだな。策士の要素も持っている。苦労人、田舎者だが意外と野心がギラギラしているんだな。今度は携帯電話の値下げだと

政治主導とは、自民党をぶっつぶすと言った、通称変態、小泉純一郎が言い始めたが、党に設置するのに留まった。本格的には2009年民主党政権になって内閣官房に国家戦略室を設置した。初代の国家戦略担当大臣には菅直人がなった

参ったな、誰が考えたか国家戦略室だと。個よりも国家なんだな。政治家と言う人種の特色だろうな。辻元清美が行政に携わったら面白いと。自分の意のままになるので面白いんだろうな。自民に政権を奪還されたら泣きべそをかいていたかな

自民党の平成24年4月27日に制定した日本国憲法改正草案では第102条では、全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。第98条では緊急事態の宣言だな。国家の権限が強くなるな。憲法とは公務員を縛るんだな。政治主導とは、規制改革とは国家の一元化を目指す

目指す前に、行政府はこういう考えがあるんだ、こうしようとか事前に示すのは自然だな。それが無くて俺に任せろ。俺に一任せよかな。政治家とは自我が強く自分が一番だと思ってる。しかし一任の好きな人種だな

菅内閣発足の支持率は高いと。驚き桃ノ木山椒の木だな。中村喜四郎がいる。茨城出身、自民党、無所属、野党に転じ選挙では無敗だと。14選だと。大したものだ。党よりも人だと。
昔参議院だったかな、全国区があった。選挙区の撤廃も一つの方法だな。あるいは3期を目途に選挙区を変える方法もあるな

今の選挙は投票前に結果が分かってしまう。あほらしくて投票しようという欲望がわかない。従って投票率は下がる一方。ひと頃の安倍晋三の円安、円の価値の低下だな。中村喜四郎は投票率を10%上げようと、10%の投票率が上がると山は動くと

投票所への道を上から眺めると、老人と若い者、若い者は学会員か共産党だと、そうだな小選挙区では選挙民の20%の後援会組織があれば当選する。20%の投票があれば当選する。これは世界的な現象である。だから強固な支持者がある程度いれば当選する

規制改革して、新たな利権を作ると。政治家と言う人種は利権で成り立っているだろうな。苦労人と自負していた、たたき上げで福富太郎がいた。キャバレー太郎と言われた。東京生まれであったが、苦労をしたと、しかし陽気なのだな。田舎者では猪の瀬直樹、飯山出で高校では左翼だが、みかどの肖像を記した。右翼には狙われなかった。その後、諮問委員で名をあげ、石っ原慎太郎に拾われた。笑わない男だった。弁護士のように表情を見せない。しかしオリンピックで東京誘致の際には笑った。あの男でも笑う時があるんだな

菅義偉も笑わない。笑っても笑っているんだか分からない。表情も見えない。令和おじさんが、爺が個でなく、国家を動かす。陰険だけれども指支持率は高いと。ウーン、ウーン・・・大衆とは分からない

所得税については、根拠法が所得税法あるいは租税特別措置法である。ふるさと納税とは地方税法37条の2(寄附金税額控除)が根拠となっている。地方税法は個人、法人に関わらず道府県民税、事業税、地方消費税、不動産取得税、道府県たばこ税、ゴルフ場利用税、自動車取得税、軽油取引税、市町村税、固定資産税、市町村たばこ税、目的税とか網羅してある。そして附則が長い。分かりにくい。おまけに所得税や法人税、消費税などは国家の下請けである。国家に申告すれば控えが地方に回る

その中で、通称、ふるさと納税は特異な存在である。地方税法独自の法令である。寄附金とは言っても、市町村も納税者は商売である。市町村も最近では税収を上げるため競争に走る。泉佐野市などは裁判で逆転である。泉佐野市が勝っちゃった。菅義偉だけでなく、勝てば官軍である

競馬新聞で「勝馬」があった。今はどうなんだろう。菅義偉は秋田県湯沢市の出身だと。総理になったら市役所で祝勝会である。秋田魁新報では号外が出た。提灯行列なんだな。秋田には「たいまつ」を創刊した、むのたけじがいた


総裁レース

2020-09-04 10:46:50 | 世評
これから始まる 大レース
ひしめきあって いななくは
天下のサラブレッド 四歳馬
今日はダービー めでたいな  

走れ走れ 走れコウタロー
本命穴馬 かきわけて
走れ走れ 走れコータロー
追いつき追いこせ ひっこぬけ

エーこのたび、公営ギャンブルを、どのように廃止するか、という問題につきまして、慎重に検討を重ねてまいりました結果・・・・

歌ったのはソルティー・シュガー。1970年のピット作であった。このメンバーの中に山本厚太郎がいた。そのコータローと公営ギャンブル廃止に取り組んでいた東京都知事の美濃部亮吉をもじった歌であった

公営賭博の廃止はならなかったが、博打は胴元が栄える。寺銭とはショバダイとも言われる。江戸時代は天皇皇族が寺銭で、幕府の統治が及ばない神社仏閣で賭博場を開き飢えを凌いだと

証券取引所も公営賭博と言えなくもない。安倍晋三が総理に返り咲いた時に日銀総裁もすぐさま変わって円をじゃぶじゃぶ刷り、国債を日銀にながした。国家が経営しているとも言える。中央競馬や地方競馬・競輪・競艇も公営の賭博場である

60年安保の時に、馬の名に「アンポハンタイ」と言う話題が持ち上がったが立ち消えた。あの騒動の中、いやあの運動の中、関西では、大阪ではデモ隊に石を売る者がいたと。大阪出身であった開高健なみの生命力、精力があるんだな。芥川賞受賞後に作品の横流しをやったが、文芸の世界では生き残った。繊細さを兼ねた男であった。あの頃は吉行淳之介と開高健の座談は面白かったな。

その座談では、世界各国を歩いたが遊郭は消えないな。そして博打も消えないだろうな。しかし、遊郭や博打を国家が胴元になるのは、奨励する意味があろう。国家管理の赤線は消えたが、それとともに青線も消えたかな。いや青は残ってるか。丁半博打はひっそりと個人でやるのが面白い。

矢崎泰久によると、丁半博打は、丁方と半方を揃えるのが難しいと。胴元、ツボ振りの腕だと。そうだな。丁や半ばかりでは博打にならないな。二つのサイコロの合計が偶数なら丁、奇数なら半だと。偶数+偶数=偶数、奇数+奇数=偶数、偶数+奇数=奇数と考えると偶数の確立が多いようであるが、奇数+偶数=奇数の4通りになると。従って確率は同じであると

高橋治も言っていたな。博打は一度はやってみれと。興奮するんだな。先日麻雀で検察庁を追われた者がいた。東京高検検事長の黒川弘務。賭け麻雀だけでなく、発端は安倍晋三内閣の閣議で定年延長に端緒を開いた。安倍晋三という男は、ジワリジワリと攻めてくるんだな。正面からでなく、見計らって攻めるんだな。姑息な男にピッタリだった。懐石で言えば「お凌ぎ」なんだな。主食が出なくて、いや主食の前に辞めちゃった。内閣の解釈で変えてくるんだな。これは手下の官房長官もそうだな。

安倍晋三は2006年9月に総理大臣になった。丁度一年で辞任した。美しい国から始まったが、潰瘍性大腸炎のために辞任した。戦後生まれの初めての総理であったが、その間松岡利勝農水大臣の議員宿舎での首つり自殺をした

政治家の自殺はあるんだな。1983年(昭和58年)に中川一郎、1998年(平成10年)に新井将敬、2007年(平成19年)に松岡利勝、2009年(平成21年)の中川昭一。政治家とはつらいものである。この世のことは墓場まで持って行かざるを得ない

先日の朝日新聞、かたえくぼで鹿児島・霧万邪郎、「住みたくない家」 安普請の二階建てーーー国民 と掲載されていた。うまいものだ。テレビのお笑い番組でも次の総理はと賑わっていたが、今は次の人事だな。もう菅義偉で決まりだな。競馬レースにもならない。身内でシャンシャンだな。こういうのは勝負の前の結果は、選挙の当選予想にも似ている。開票した途端に当確なんだな。予想屋が優秀なのか、事前調査で、出口調査で本音を言う有権者が素直なのか分からない

安倍晋三の再度の総理期間は7年8か月とか。菅義偉の官房長官と同じである。自民党幹事長は二階俊博が2016年8月に就任して現在まで継続している。圧巻なのは2019年9月の幹事長人事であった。安倍晋三、麻生太郎は岸田文雄を推挙したが、二階俊博、菅義偉に押しきられて、二階俊博幹事長の再任が実現した。この時に勝負あったであった。はいそれまでよだな。一巻の終わりだな

幹事長とは金庫番であり、人事権を持っている。政治家とは利害関係で動く。周旋屋、端的に言えば利権屋なんだな。口では国民とは言ってるが、国民など考えていない。国家のことを考えている。国家をどうするかだな。国民など国家形成の一地点なんだな。菅義偉は令和おじさんなどと親しみを得ているが、腹黒おじさんにぴったりだな。腹黒とか腹芸は政治家の世界では悪い言葉でなく賞賛に値する言葉であろうな。二階俊博が金庫番になり、菅義偉は官邸の人事を担った。官房長官とは総理大臣の手下、実務を担う。人事で自らの権勢を広める

土台、政治家を長くやればやるほど堅気の人からは遠くなる。政治とは一人一人の、個人の幸せを望むが、それは堅気の人の考えだな。永田町と言う「しま」では勝が善であるな。総裁などは縄張り争いなんだな。議員は落ちたらただの人なんだな

菅義偉は1987年に横浜市会議員になってから30年以上も政治家なんだな。安倍晋三も1991年に衆議院議員になって30年近くだな。そんなに長く国民の代表とは堅気の世界にとっては分からない。因みに総理大臣を辞任して日本の場合には、政治家を続けるんだな。考えられないな。安倍晋三しかり、駅前ノダと言われた野田佳彦、市民派と言われた菅直人、麻生太郎しかりだな。引退したのは鳩山由紀夫だけである。福田康夫や小泉純一郎は息子に地盤を引き継がせたので、継続と同じであろう

政治家の地盤とは、田舎にいけば因習や封建制が強いだろう。従って地盤を持たない者は都会が多いな。都会の方が余所者を受け入れやすい。昨今の選挙を見ると投票率は半分ちょっと。その半分の投票があれば当選できる。強固な支持者が2割もいれば、3割いれば充分当選できる

大派閥の細田派、麻生派、竹下派が合同で声明したと。二階俊博主導にはできないと。総理候補を持たない、持てない派閥が合同で会見である。二階の女が気にかかる、二貝の女が木にかかると、櫻だな

二階俊博との戦いは昨年の幹事長人事で流れが出来たな。その流れは金と人事をますます掌握していったな。流れに棹さす訳にはいかなかった。広辞苑によると、流れに掉さすとは、棹を使って流れを下るように、大勢のままに進む。誤って、時流に逆らう意に用いることがあると。認識不足であった。

安倍晋三が辞任表明して支持率が上がった。辞任表明して株価は下がった。菅義偉が総裁レースに躍り出たら、総理にしたい者の菅義偉の率が上がった。総裁レースでぶっちぎりになったら株価が上がった。支持率とか視聴率は分からないな。誰がどのようにやってるか分からない。まあ報道機関だからな。良い塩梅だな。世論調査の総理の支持率などは小生からは30%でも御の字であろうが、誰が総理になっても、総理だから支持する層はいるな

ジャーナリストがいた。ジャーナリストと言えども、記載する発表する媒体が無ければならない。今じゃジャーナリストと言うか情報屋なんだな。情報を持ってる者が重宝がられる。情報とは宣伝もあるんだな。情報とは誰に何を流すかだな。報道機関もスポンサーがいる。視聴者や読者よりもスポンサーが肝心だろうな。あるいは政治報道なら官邸に大いに気を使う

安倍晋三が再度総理になったら、アベノミクスだと。日銀は総裁が変わって、円をどんどん刷って円の価値を下げる。円安にしたんだな。円安なら輸出産業は利益を増大に出来る。外人も日本に訪れる。何せ、同じ円で2割も違ったからな。産業界は諸手を挙げて賛成だな。まさにアベノミクスだな。誰が命名したか

民進党が2017年に分裂した。当時の代表は前原誠司。前っ原は思想も一致でき、時の勢いがあった小池百合子に合流したかったんだろうな。両院議員総会を開いて代表の前原誠司に一任した。政治家とはどうして一任が好きなんだろうな。自民も二階俊博に一任、民進は前原誠司に一任。一任すれば事前に考えが分かって、流れちゃうのは想像できる。政府の諮問委員もそうだな、人事で結果は分かるんだな。政治家とは想像力が欠如している。「しま」に長くいると想像力などどうでも良いか。

一任で結果は想定できる。政治家とは想像できない。政治屋は想像できる。そこがいわゆる政治家と政治屋の違いかな。政治家は「しま」でも堅気の世界だと思ってるんだな。悲しいかな総理候補を出せない細田派、麻生派、竹下派は後の祭りだな。党員投票をやれという声があるが、菅義偉は党員投票をやっても今となっては勝てる。しかし二階俊博はそれを許さない。党員投票して勝てば、自分の力が弱くなるからだな

菅義偉としては、政治の空白をさせないとは言ってるが、国会議員の派閥での決定では一時となってします。後ろ盾の二階俊博が党員投票をさせないなら、自らで解散したいな。総理の変更の祝儀もあるし、支持率が上がってきた。菅義偉は政治の空白よりも政権の強化をしたいな。それが腹黒の菅義偉であろうな

話変わって民進党。前っ原誠司に一任して結果が想定できなかった。小池と合流することを知って枝野幸男は党を出た。こっちは後の祭りにならなかった。半官びいきの民に救われた。しかし見通しの悪さは端的だな。政治家のままだな。政治屋に進化出来ないな。国民にとっては、自らが無理なら、代理の政治家のまま長くやるのが理想である

総理大臣とは、さすがだなと思ったのは、菅直人がアメリカを訪問した。行の飛行機では女将さんは普通の和服だな。それがアメリカに着いて飛行機から降りる姿は見違えるほどの和服だな。官邸とは存在するな

女将さんで、岸田文雄。女将さんから、可哀想と。堅気の世界の言葉だな。あれでは「しま」では生き残れない

まあ戦い済んでだな。いやこれから「しま」にとっては大事な人事だな。人事とは階段であるな。一歩一歩であるな

菅義偉はかって野中広務のようになりたいと。野中広務は一時は飛ぶ鳥を落とす勢いであった。しかし階段の上り方だけ真似ている。京都の野中広務の政見、思いが月とスッポンだろうな。京都には前っ原誠司もいたな。前っ原誠司は階段から転げ落ちたが、菅義偉とは階段の登り方は野中広務、思想は前っ原誠司だな

永田町も変わったな。昔は札束の勝負。人事は添え物だな。二階俊博・菅義偉ラインはIRとGO TO トラブルの推進者だな。亜流とは追随である。松下電器が真似下電器と言われたが、二階俊博・菅義偉ラインは安倍晋三を超えるかも知れない。それには暫定政権の汚名返上を狙うだろうな。報道機関の役割は大きいな。それはすぐさま人事に現れる