近所の商店街の、ある店の前に、見上げるほどの大木に大きな花が咲いていました。
初めて見る花でした。5センチくらいの花がたくさん集まって大きな房を作っています。
確かめたくて店の奥さんに尋ねると桐とのこと。
もう一度桐の前に立ち「あなたが桐なんですね」としみじみ上を向いて眺めていると、通りがかりの年配の奥さんがつられて私に尋ねました。「これ何の木ですか?」
今知ったばかりの桐ですが、自信を持って答えました。「桐なんですよ」
もう40年近くも、この木の前を頻繁に通っていたはずですが、この花の存在を知ったのは今日が初めてです。
“見ているようで、見ていない”・・・この桐に限らずそういう経験はたくさんあります。
何故今日この桐の花に気が付いたのか不思議な気がします。