身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

自然観察の意義(3)・・・地球に生きる喜び

2019年07月03日 08時10分27秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察の最大の目的は、地球に生きる喜びを感じるきっかけづくりだと私は考えています。

地球の自然を感じるために、わざわざ世界各地を旅する必要はありません。
私たちの住む日本には四季があり、海に囲まれ、亜寒帯から亜熱帯まで、森林を中心とした多種多様な自然環境に恵まれています。
また、私たち日本人は、これらの自然環境を改変しつつも、その恵みを大切にしながら暮らしてきた歴史があります。
それは里地・里山と呼ばれる環境で、自然環境と調和した持続可能な生活様式として、世界的にも優れていると言われているほどなのです。

都市的な環境の発達した街に住む私たちは、色々な物を売っていたりサービスを受けられたりするお店や、施設内で行なわれる各種イベントなど、わたしたち人間自身が同じ人間に向けて提供する人工的なものばかりに目が向きがちです。
たとえこうした街に住んでいたとしても、町なかに残っている自然や、街から少し離れた、もう少し大きくまとまった自然環境に目を向け、時には足を運んでふれてみましょう。

青い空、その空を流れる白い雲、木々が風にそよぐ音、小鳥たちの鳴き声、小川のせせらぎ、きらめく水面、チョウやハチたちの飛翔したり吸蜜する姿、涼しい森の緑陰、きれいな空気、美味しい湧き水、そして里山で採れた山菜や畑で採れた野菜たち、海で採れた魚など・・・。
私たちは都市的な環境で人が人へと提供するものだけで生きているのではありません。お金を払わなくても自然は無償で私たちに様々な恵みをもたらしてくれているのです。

こうした自然がもたらしてくれる様々な良いものを受けて生きられるということ。
それだけで嬉しくなりませんか?
この時感じる気持ちが地球に生きる喜びと言えるのではないかと思います。
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