身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

環境を大切にするに際して自然の生きものたちを抜きにしないこと

2019年05月22日 20時51分31秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
一般的な傾向として、環境とかエコとか言っても、自然の生きものたちやその生息環境、水面や森林の持つ環境調節機能を大切にすることが抜きにされていることが何と多いことでしょう。
リユース、リサイクル、省エネ技術の話は出てきても、自然環境や自然の生きものたちの話題が、あまりにもなさすぎる感じがしてなりません。

ゴミの分別を例として考えてみましょう。
ゴミ分別はゴミ問題という環境問題の改善のためには必要なことではあります。
けれどもそれは、自然の生きものたちやその生息環境、水面や森林をを守ることには直接つながりません。
ゴミ分別をする一方で、森を切り開いて緑を減少させたり、水面を埋め立てたりしていては、水と緑と生命の環境を守ることには全くならないのです。

環境問題について考えたり、何か行動を起こす際に大切なのは、ただ環境というのではなく、どんな環境を守るのかということです。
先ほど「2019年 今年の6月も環境月間!」の記事の中にも書きましたが、色々な環境問題の何が問題なのかを一言でまとめて言うとすれば、多種多様な生きものたちの住む地球を、生きものたちの住めない地球にしてしまうことでしょう。
大切なのは、水と緑の生命の星としての地球環境を守ることで、これが一番の土台となる考え方です。

どうぞ、水と緑と自然の生きものたちといった、ほんらい私たちの身の回りにあった環境を意識してみてください。
私たち日本人は里山・里地と呼ばれる環境で、長い間自然環境と共存し、身近な自然を愛でてきたのだということを思い出してください。
そして、小さなかけらのようにして私たちの周りにまだ残っている、そうした小さな自然やそこに生きる生きものたちを大切にするようにしてください。
環境月間に限らず、私はそのための機会を提供するつもりですので、ご参加いただけたら嬉しいです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2019年 今年の6月も環境月間! | トップ | 2019年5月18日 篠原池のゴミ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室」カテゴリの最新記事