特に何かあった訳ではないのですが
相変わらずワラワラと暮らしている内に すっかり更新が遅れてしまいました。
今回は 安ワインをアッと言う間に 熟成高級ワインに変身させるお話です。
以前ニセコの井上君から 在京中に「クレデュヴァン」という
不思議な金属製のワイン熟成器を見せてもらった事があります。
こちら

ワイン雑貨ドットコムさんのホームページより借用(http://winezakka.com/)
<渋いワインがあっという間にまろやかなビンテージワインに
100ccのワインにクレデュヴァンを1秒浸せば1年分相当の熟成感を引き出します。
3秒間浸すと3年分の熟成が可能という 夢の様な道具です>
私も井上君にこの道具を見せてもらった折 数秒浸したワインを試した事がありますが
浸す前とはまったく違う 柔らかで芳醇なワインに変化していました。
感動的でさえありました。
ただこのアイティム ¥12,600と ちとお高い.....
日常的にワインを楽しむのであれば高くはないのでしょうが
私はそれほどワインは飲まないので諦めていました。
しかし 今回はそのような道具なしで 安ワインを美味しくいただく方法です。
こちらは近くのスーパー・ヨークマートで売っていた¥398のワイン

スペイン産「ロスモリノス」の赤
生産年も記載されていない安ワインです。
不味かったら料理用にでも使おうと1本買ってみました。
栓を開けてすぐ 味見してみましたが やはり 渋くて 重ったるくて飲み続けるのは辛いワインでした。
でも....
以前版画の大先輩中山正さんに教えていただいた「デカンタ」を使った飲み方を想い出して
駄目もとで試してみる事に。
(「ブルーチーズに赤い酒」を参照して下さい)

安ワインの定番 スクリューキャップです
中山さんのお話では
ボルドーワインの赤は 産地・銘柄にもよりますが
飲む前4~5時間に栓を開け 飲む2時間程まえにデカンタに移しておく というものでした。
酵母が生きているので 空気に触れて 一層熟成が進むのだそうです。
(ブルゴーニュ産赤は 開けてすぐ飲んで 飲み切る方がいいともお聞きしました)
もちろんボルドーなどではないのですけれど 今回このワインで「デキャンタ」してみました。
で その結果は.....

(チーズはレッドチェダーとブルーチーズのスティルトン 共にイギリス産)
い・け・る!!!!
信じられない程 渋みも苦みも重ったるさも薄まって 舌の上を転がる様な美味しさです。
398円が十倍 いやそれ以上のワインに化けてしまいました。
アッと言う間に相方と1本開けたのは言うまでもありません。
その後 かのスーパーから せっせと「ロスモリノス」を買い込んでいます。
(ちなみに この「白」はさっぱりし過ぎて 葡萄ジュースみたいであまり良くありません)
ふっと想うのですが.....
このワイン 生産者には果たしていくら払われているんでしょうね.....
多分 100円以下でしょうね..... ちょっと気の毒.....
と云った所で
安いワインすべてに当てはまる方法ではないかも知れませんが
皆様も機会があれば試してみてはいかがでしょう。
<業務連絡>
井上君 お元気ですか!
今冬は雪が多いとのことで心配しています。