版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

版画家のお友達 歯科医師編(78) Special Column(78)

2011-10-25 10:34:12 | その他 Other


来月のお茶の水での個展と その前にある篠笛演奏会に合わせた展示用の笛制作 
1月の埼玉・東松山で行なわれる版画展&篠笛演奏会の打ち合わせ等に追われて
毎日がアッと云う間に経ってしまいました。

ブログ更新も遅れがちで 焦るばかりです。

そんな中 NORIKO先生もお忙しい様で 先日 秋の札幌の画像のみを送って貰ったのですが
画像だけでは淋しいので 以前の未掲載のコラムと共にお送りします。 

札幌中島公園の特集です。



左奥に藻岩山が見えています 懐かしい風景です    photo by NORIKO




<診療室での会話1>

それはそれは素晴らしいバラの花を一輪持って
「自宅で作ったバラをあなたの為に持ってきました」と女心をくすぐるような落とし文句を言われ・・・
年甲斐もなく、大喜びするところですが、持ってきたのは6歳の男の子。
「オレ、先生にうちのお花もってきた!」
可愛い、可愛い小さなボーイフレンドです。

(今から にくい坊主ですな.... kei )



公園内にある彫刻 作者不明
(たぶん山内壮夫(たけお)氏の作品「猫とハーモニカ」かと思います kei )



同上 (これも山内氏制作ですね kei )


<診療室での会話2>

K君、5歳頃治療拒否でお母さんが困って、うちに来院した患者さんでした。
その後定期的に通院する優秀な患者さんです。
最後の乳歯を抜歯しました。
私:「乳歯が無事永久歯に代わって良かったですね」
お母さん:「当時の事が信じられないです。ここにきて本当に良かったです!」
この言葉を頂ける事がこの仕事をしていて良かったと思える瞬間です。

(歯科医としての誇りと喜びですね kei )


安田侃(かん)氏作 「天沐」



最近の中島公園 随分綺麗に整備されているんですね。
久し振りに帰札して 中島公園を散策したいものです。
そして もちろん 夜は「すすきの」

NORIKO先生 ありがとうございました。


次回は増々「居酒屋」化している我が家の紹介......





手前味噌

2011-10-19 15:25:28 | 食品 Food


先月受けた健康診断の結果が出ました......
今年こそはきっと「健康優良爺」になるだろうと思っていたのですが.....

例年通り 血糖値・血圧 その他メタボ関係は問題ありませんでしたが....
悪玉コレステロールは依然 213  中性脂肪も前より高く 200以上
さらに 尿酸値は 8.1!

今年の夏 足の親指の付け根が疼いたのは やはり痛風発作の前兆だったようです。
それと50日の一人生活で ほとんど酒の肴中心の夕食を摂っていたのが原因で
コレステロール値が上がってしまった様です.....  やれやれ......

小原庄助さんではないですが
「筋子・タラコ・白子が大好きで そうれで数値があーがった 」ですかね.....

この先1年「ユリノーム」と「クレトール」を服用しなければならないようです.....

でも 肝臓関係は お医者さんから「肝臓は元気ですね!」と云われる程 結果が良かったです。
かなり飲み続けていたんですけどね......ちょっと不思議です.....



と云う所で 話題を変えまして

先日 息子の家から「自家製味噌」を貰いました。
こちら


大豆2kg 麹2kg 塩1kg  これで家族2~3人で1年分の量

お嫁さんの実家では 毎年作るそうで 今年は我が家もお相伴にあずかりました。

我が家では味噌に関して まったくこだわりは無く市販の味噌を適当に使っていましたが
これからはこの「自家製」でなくては物足りなくなりそうです。
今年の1月に仕込んだので まだ熟成が足りなく これから増々良くなると言っていましたが
いやいや 今でも充分美味しい味噌です。



味噌汁はもちろんですが このような田楽にすると 美味しさが際立ちます。

そして極めつけは こちら


冷や酒に生味噌・うるめ鰯    究極の肴ですな
 
徒然草に出てくる北条時頼と大仏(おさらぎ)のなんとやらが 台所で飲むシーンでも
生味噌で飲んでいたようですが いや実に冷や酒に良く合います。

いやはや 結構なお味でした!



<今日の花>は お休みしました。

次回はNORIKO先生のコラムをお送りします。









お祭りの幸せ

2011-10-14 11:12:50 | その他 Other


今年も地元の伝統「ささら獅子舞」の季節が来ました。
昨年は氷川神社の年役員を務めて忙しいお祭りになりましたが
今年はのんびり見物できました。




今回は近郊の ハイキングがてらに訪れた多くの人達で賑わっていました。




時期が来ると当たり前のように住人が集まって おしゃべりしながら ごく普通に役割をこなし お祭りを楽しみます。
何々君は大きくなったな とか あすこのばぁちゃん相変わらず達者なもんだ とか 
獅子舞を見ながらの情報交換の場でもあります。




震災・災害に遭われた地方の方には本当に申し訳ないのですが 
今年も無事お祭りを持てた幸せを感じる 穏やかな時間でした。

日本中に早く この穏やかさ 無事な営みを送れる日が 再び来る事を願ってやみません。


お祭りに付き物の焼きそば・焼き鳥・綿飴の屋台も出ていて もちろん我が家も買いましたが
今回はこの地域の名物「紅花まんじゅう」を紹介します。



粒あん入り 1個¥100 美味しいのですが イマイチ紅花の味がしないのが残念です。


と云う所で 毎年の行事をつつがなく執り行える有り難さを 殊に強く感じた今年のささら獅子舞でした。



<今日の花>
季節の花を描く時間が無かったので 季節外れではありますが以前にスケッチした「ポピー」です。




このポピーの別名 調べると沢山あるんですね。
版画作品名に使った「虞美人草」 そして「雛芥子あるいは雛罌粟」「アマポーラ」「コクリコ」 知りませんでした。



で 次回は年1度の健康診断の結果です....... 









アート.....

2011-10-08 11:05:41 | その他 Other

ようやく秋らしい いい季節になりました。
芸術の秋 食欲の秋 です。

先日の朝日新聞朝刊のいしいひさいちさんの漫画
とても面白かったのでちょっとお借りしました。



「アート」の一面を可笑しく 正しくとらえていて 思わず笑ってしまいました。

アートの概念をどんどん押し広げて 何でもアートになり得る渾沌とした状況を創り出したのは
作り手であったり 鑑賞者であったり 取りも直さずそれは 現代人の「たくましさ」なのだと思います。

アートが身近になったばかりではなく 誰でも「アーティスト」と呼ばれるようにもなりましたね。
床屋さんはもちろん ラーメン屋の親爺も チンドン屋さんも(古いか...)漫才師も
確かに 腕に技持つ人は皆 アーティストなんですね。
便利な言葉です。

私も版画なんかをやっているので 一応アーティストと云われる事が多いです。
例えば

私)「睡眠は10時間以上取りますね。昼寝もします。人生の半分は寝ているようなもんですね」
相手)「アーティストだからよ」

私)「酒も煙草も高校時代から大好きでしたね。酒の味は小学校4年の時覚えました」
相手)「へぇー やっぱりアーティストね」

私)「うんこは毎日1~2回しますね。1日も出ないとひどく苦しいです」
相手)「さすが アーティストは違うわ」

要するに
こういう方は 自分と大きく異なる様な人を アーティストと呼んで安心するのかもしれませんね。
(いや 単に私がからかわれているだけかも知れませんが....)




と言った所で 昨日は高校同期の安井耕一君のピアノコンサートに行ってきました。
まさしく一級のアーティストによる上質の音をたっぷり堪能させてもらいました。

そのコンサート会場に行く途中 国立競技場のすぐ近くで 白い曼珠沙華を発見しました。
こちら



話しには聞いていましたが 見るのは初めてです。
「赤い花なら 曼珠沙華」(長崎物語より)と歌われるくらいですので(この歌も古すぎますが) 
私はやはり曼珠沙華は赤がいいように思いました。

   
 

新作「かぐや幻想」その2

2011-10-01 16:23:43 | 作品 Works


うかうかしている内にすっかり更新が遅れてしまいました。

後2ヶ月ほどで個展なので 何となく気持ちが落ち着かないというのが一つの理由
もう一つは<今日の花>を描くのに随分時間がかかったこと。

いずれにせよ これから個展が終わるまで更新の間隔が空くと思いますが
どうぞ気楽に見に来て下さい。



では 「かぐや幻想」の完成作



「かぐや幻想」412×506mm ED 70 21色30回刷り 
青貝・赤貝・中金・虹彩・銀の5種類の箔を使用


原画も二転・三転した結果 この様な作品に仕上がりました。

この「竹取物語」 ご存知の方多いと思いますが意外と長い物語です。
大まかに云えば 竹から生まれた月宮人が最後に月に帰って行く話しなのですが 
その間には求婚にまつわる人間探求のような物語が挟み込まれている長編小説です。

すべての episode を盛り込むのは無理なので
結局 私が小さい頃に絵本で読んで一番印象に残り続けた imege  最後の月に帰るシーンを取り上げました。

私がお伽草子や昔話に強く惹かれるのは 物語の背景に自由な想像を助ける 圧倒的な「自然」があるからです。
背景ではなく この「自然」こそ すべての物語の主人公ではないか とも思っています。

物語だけではなく 昔の人達は 
この世の主人公は人間ではなく「あるがままの自然」である事を充分知っていたのでしょう。
自然の中の自分達という自覚があるからこそ 大事にし 恐れもしたのではないかと思います。



というところで 
随分手間のかかった<今日の花>は 「曼珠沙華」です。



今盛んに咲いている別名「彼岸花」 我が家の近所にも沢山咲いています。
群生している様は見事です。

この花 花が咲く時は葉が無く 葉が出ている時は花が無いので
葉は花を想い 花は葉を想う相思相愛の花とも云われているようです。


 






新作「かぐや幻想」その2

2011-10-01 16:23:43 | 作品 Works


うかうかしている内にすっかり更新が遅れてしまいました。

後2ヶ月ほどで個展なので 何となく気持ちが落ち着かないというのが一つの理由
もう一つは<今日の花>を描くのに随分時間がかかったこと。

いずれにせよ これから個展が終わるまで更新の間隔が空くと思いますが
どうぞ気楽に見に来て下さい。



では 「かぐや幻想」の完成作



「かぐや幻想」412×506mm ED 70 21色30回刷り 
青貝・赤貝・中金・虹彩・銀の5種類の箔を使用


原画も二転・三転した結果 この様な作品に仕上がりました。

この「竹取物語」 ご存知の方多いと思いますが意外と長い物語です。
大まかに云えば 竹から生まれた月宮人が最後に月に帰って行く話しなのですが 
その間には求婚にまつわる人間探求のような物語が挟み込まれている長編小説です。

すべての episode を盛り込むのは無理なので
結局 私が小さい頃に絵本で読んで一番印象に残り続けた imege  最後の月に帰るシーンを取り上げました。

私がお伽草子や昔話に強く惹かれるのは 物語の背景に自由な想像を助ける 圧倒的な「自然」があるからです。
背景ではなく この「自然」こそ すべての物語の主人公ではないか とも思っています。

物語だけではなく 昔の人達は 
この世の主人公は人間ではなく「あるがままの自然」である事を充分知っていたのでしょう。
自然の中の自分達という自覚があるからこそ 大事にし 恐れもしたのではないかと思います。



というところで 
随分手間のかかった<今日の花>は 「曼珠沙華」です。



今盛んに咲いている別名「彼岸花」 我が家の近所にも沢山咲いています。
群生している様は見事です。

この花 花が咲く時は葉が無く 葉が出ている時は花が無いので
葉は花を想い 花は葉を想う相思相愛の花とも云われているようです。