新型コロナによる経済停滞が広く深く波及している。
そのなかでも最たるものは旅行業関連であることはあきらか。
北海道でも街中で中国語を聞くことがなくなったし、
わたしがよく行く「札幌中央市場」でも、観光客向けの店舗も
まったく手持ち無沙汰の様子が見て取れる。
知人の旅行観光関連業の人には気の毒で声も掛けにくい。
そんななかで、政府は「Go Toトラベルキャンペーン」を8月から始めるという。
細目はまだ明確にはなっていないのかも知れないけれど、
「旅行代理店」経由のパッケージツアーに対して最大半額補助という
アナウンスが流れてきている。
観光関連業の比率の高い北海道などでも期待が高いとされている。
さてどうなるか、といった胸突き八丁の局面か。
東京の新規感染者数が連日三桁を超え始めて、さらに連動して
各地域の感染者数が上昇傾向を見せ始めている。
当面は国内旅行の促進ということがキャンペーンの主目的だろうけれど、
その場合、もっとも所得の高い東京・首都圏地域から各地域へという
「人の流れ」がもっとも自然なカタチと想像される。
いま現在の東京突出状況を考えると、なかなか難しい局面。
非常事態宣言解除後の漸増傾向をみていると、
いまの状況を低減させる「打つ手」はどうもなかなかないのではないか。
行動的な若い世代の感染割合が多いと言うことは、拡散にも加速度が予想できる。
しかし、もう一度非常事態宣言ということになれば、
せっかく歩み始めた「経済正常化」の道筋がまったくみえなくなる。
北海道では、札幌で新規感染者が2日間出ていない。
だらだらと続いていた「昼カラ」関連も抑え込みができてきて、
ようやく、といったところ。
せっかく抑え込んできてこれで観光産業にも復活の可能性が、と
期待が出てきているところでの、東京中心の漸増傾向。
経済状況共々、こういう一進一退がしばらく継続していくのでしょうか。