中国共産党独裁は、いったいどこに向かおうとしているのか?
〜本日はちょっと危うい現在の国際情勢・時事。非住宅ネタですがご容赦を。〜
今中国は全方位に敵を作り、目に余る剥き出しの「侵略国家」のふるまい。
世界中の迷惑・中華思想的な独善主義で「戦狼外交」に邁進中。
香港に対しては独裁専制国家そのものの暴政で強権の牙を剥き出し、
インドに対しては、国境で対峙するインド軍兵士を鉄棒で撲殺してきている。
新疆ウィグルでの「民族圧殺」への国際的非難にはウソと強弁の喚き声。
イギリスのテレビ放送での中国大使の居丈高な居直りはすさまじいばかり。
南シナ海での南沙諸島の軍事要塞化、国際司法裁完全無視の「行政区画」設定。
そして東シナ海では日本の尖閣諸島に対しての「侵略行動」。
ついには日本の漁民に対して、強権行使を脅迫してくるにまで至った。
さらに、日本領土の最南端・沖ノ鳥島に対して「島ではなく岩礁である」として
公然とした領海侵犯行為、測量行為を行ってきている。
まさに第2次世界大戦を引き起こしたナチスドイツと寸分違わない。
このふるまいのどこが、マルクスの唱えた人類的普遍思想の実現なのか?
孫子を産んだ兵法の国として、いまのかの国の国際戦略はまったく不可解。
ふつうに国家戦略を考えれば、主要敵性国家を絞り込んで
それ以外の国家群との「協調関係」を作って敵の孤立化をはかる、
「近攻遠交」〜遠い国と親しくし近くの国を攻略するのが戦略の基本。
そういった「理性的」戦略判断に基づいているとは思われない。
まぁ香港への対応について、一帯一路で手懐けた一部発展途上国群からは、
「中国の内政問題だ」という「強制された応援の声」もあるということなので、
かれらなりに、国際的戦略を立てて実行しているという思い込みはあるのだろうか?
しかし、ドイツ以外のヨーロッパ主流を含め世界の主要先進国は押し並べて
足並みをそろえて反中国の国際戦線が構築されてきている。
南シナ海ではアメリカ海軍艦隊が、暴走する中国艦隊に対峙する抑止行動を開始。
英国の空母も同調してアジアに派遣されるとしている。
対中貿易とロシア天然ガスエネルギーに深く依存しているドイツだけが
別行動を取りつつある、というのが当面する世界情勢。
ことしはアメリカ大統領選挙の年で、この世界最大の武力国家の帰趨が
不透明な状況であり、しかもいまのところトランプ政権継続には
黄色から赤信号が点っているとされているので、
中国としては「やれる範囲の限界まで」手を伸ばそうと考えているフシがある。
「どうせいまは、アメリカは大きな手は打てない」という足下見定め。
こういうのが中国を巡っての世界情勢ということでしょう。
そうした国際関係の中で先述のように日本も中国の侵略行為にさらされている。
第2次世界大戦での「敗戦国」という十字架から、占領連合国軍が強制した
「連合国絶対善・史観」への拝跪が根強い日本主流メディア論調だけれど、
しかしいまやその戦勝連合国体制そのものの「国連」すら機能不全に陥っている。
主要国であるアメリカが、世界の警察国家であることから撤収しようとしているし、
そもそも戦勝国ではない「中華人民共和国」が常任理事国を台湾から背乗り簒奪し
ロシアと結託することで利己的な利益追求をして、安保理が機能不全に。
そのロシアも「戦勝国」とはいえない。戦後世界体制は欺瞞に彩られている。
いまや国連事務総長・グテーレス自身がこのことを指摘している。
この流れからトランプは国連の一組織であるWHOからの脱退を宣言したけれど、
しかし民主党大統領候補バイデンは、就任したらすぐにそれを撤回と宣言。
世界はアメリカ大統領選挙の帰趨が決するまで、どうしても不透明状況が続く。
この間隙で中国の侵略の実験地域として尖閣や沖ノ鳥島がピックアップされ
侵略行為が現実化され既成事実化される危険性は高まっている。
戦前の「関東軍」のような「戦狼」跳ねっ返りが中国内で暴発する可能性はある。
そういう事態を抑制するような姿勢は習近平体制からは見えない。
いまとなっては危険極まりない「習近平国賓来日」カードは、むしろ
このような中国の侵略行為のなかで日本の行動制約要素になってしまった。
自民党若手による対中非難の動きは、現政権内での路線闘争といえる。
中国の侵略姿勢は、コロナ情報封鎖への不満と経済苦境から目をそらさせるため
対外的緊張を高めているという側面が大きいといえるけれど、
巨視的には中国はこのタイミングで対日侵略カードを切ってくる可能性はある。
国連体制、第2次世界大戦後の「戦後体制」が、
最終的に崩壊するタイミングが迫っていると思っていた方がいいかもしれない。
その時を考えて日本の進路を見定める必要があるのではないか。