「18ヶ月後さらに延期するのではないかそういった声があります。
再び延期することはない。はっきりと断言いたします」
18ヶ月前、安部首相は記者会見でそう言い切っていた。
東日本大震災やリーマンショックのようなことがない限り必ず10パーセントにすると、何度も断言している。
そして消費税値上げを延期するので解散すると、選挙まで強行した。
あれから18ヶ月。
昨夜、安部首相は閣僚らに「消費税値上げ再延期」を伝えた。
18ヶ月前の「断言」は、取り消すということか。
世界経済がリーマンショックのときと同じ危機にあるからという理由だ。
そういえば、伊勢志摩サミットで、「リーマンショックと同じ危機にある」と安部首相は提起していた。他の首脳からは異論がなされ認識は一致されなかったが、執拗にこだわっていた安部首相だった。
そこまで安部首相がこだわったのは、「リーマンショックと同じ危機」という理由がないと、再延期が正当化できないと考えての演出だった。
安部首相は危機というが、世界経済は3.5%以上の成長を続けているし、欧米も2.5%の成長を維持している。だから安部首相の認識は当たらない。
皮肉にも、経済成長ゼロなのは日本だけだ。
さりとてアベノミクスの失敗を認めるわけにはいかないし、消費税値上げでさらに失敗の傷口を大きくするわけにもいかない。苦肉の策が、サミットを利用して値上げ再延期を正当化すること。
18ヶ月前、値上げ延期で選挙までしたんだから、
今回も当然、選挙するんですよね、安部首相!