風の声

想いつくまま

初詣の着物

2016年05月30日 | 日記

ずっと箪笥にねむっていた着物。
もう何十年も着ていない。
衣紋掛に掛けて風を通してやった。

この着物は19歳のとき姉に初詣用にと仕立てもらったもの。
親父に兄貴ら、着物姿の男4人で初詣に行った日が浮かんでくる。
それっきり着たおぼえがない。

翌年の正月は、入院中のお袋を1夜だけ外泊させてもらっての正月だった。
その年の3月、彼岸の中日にお袋は逝ってしまった。
お袋、53歳の春だった。

物干しで風を受けた着物がゆれている。









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