2月28日の浦和の骨董市、3月7日の桐生骨董市にお店を出して、
ストーブをお求めになる方がガックリと減り、
“さぁこれで、いよいよ冬は終わりだな”と、しみじみ感じた今日この頃です。
さて今日は、珍品メンテナンス シリーズの第2弾。
狭山にお住まいの I 様からメンテのご注文をいただいた『アラジン シリーズ#35』です。
『シリーズ#35』と言ってしまっていいのか、ちょっと自信がありませんが、
とにかく初めてお目にかかったストーブです。
外観はこんな感じ。先ずは正面の姿。 (お隣の赤いタンクはアラジンコピーの東芝製ストーブです)
前面の扉を開けた状態はこちら。
パッと見は「VIKING」かと。
張ってあるステッカーには、しっかりと「J-35001」と書いてあります。
「32」の次は「37」だと思っていたので、「35」の出現には正直ビックリ。
でも部品を見て、オヤって感じ。
というのも、ツマミ周りの部品が「シリーズ39」で使っている部品と同じなんです。
それに、ステッカーには「ディック家庭機器」ってありますから、
恐らく「39」と同じような時期に開発されたストーブなのでしょう。
このストーブ、青い炎で暖めた空気が、本体後ろにあるファンが回って、
前面の吹き出し口から出てくる仕組みになってます。
I 様から初めてお電話をいただいたときに、I 様が『ファンヒーター』とおっしゃった意味が、
この仕組みを見てはじめて分かりました。
普通のアラジンですと、煙突部分を片側に倒して、芯に火をつけるのですが、
このストーブは、煙突部分を、左側にあるツマミを動かして、煙突を上げ下げして着火します。
機構、仕組みを理解してから、いよいよ分解です。
パーツ数は少ないのですが、なにせ初めて扱うストーブですので、
元通りに組み上げられるように、パーツを外す前に必ず写真を撮っておきます。
さて、分解終了。
パーツ一つひとつをきれいに磨いて、元通りに組み直し、
恒例の儀式の 「B.F.確認(ちゃんと青い炎になるか)」 です。
今日も、お蔭様でうまくいきました。
さて、今月末には桜も咲くので、ストーブはそろそろお役御免という方も多いでしょう。
次のシーズンに気持ちよく使い始められるように、
物置にしまいこむ前に、クリーニング、メンテナンスをしておきませんか。
今までは、取りに伺うか、お持ちいただく方法だけでメンテナンスに対応しておりましたが、
つい数ヶ月前から、宅急便で送っていただく方法でも受け付けを始め、
全国からの依頼に対応できるようになりました。
ご興味のある方は、kem-g@ezweb.ne.jp までどうぞ。