致命傷シリーズの最終回
今回も対象はシリーズ#15
芯を上げ下げする仕組みはシーソーと同じと書きましたが、
ツマミを回す左右の回転運動をシーソーの端っこを上下させる運動に
置き換えるのが、この仕組みです。
ツマミとくっついている軸の内側にネジ山が切ってあり、
ツマミを回すことでシーソーの端っこについているネジが
入ったら出たりするわけです。
このネジの山が摩耗して減ってしまうと、
摩耗した部分で滑ってしまって、上下の動きが止まってしまいます。
過去にこの症状でギブアップしたのは2台。
どうにも手が届かない位置です。
ツマミをクルクル回していると、抵抗感がフッと無くなって
芯の動きが止まる時は多分この症状。
静かに最期の時を待つしかありません。
前回のネジ陥没は目で見て分かるので、
ネットで買う場合でも、なんとか見極めることはできるはずですが、
この症状は売主が正直に言ってくれないと分かりません。
ジャンク品につきノークレームノーリターンとなっていたら、
諦めるしかないケースです。
できるならば、自分の手でツマミを回して確認したいですね。
さて、コメントをいただいたヒロシさん。
ご質問にお答えします。
まずは写真をご覧ください。
ネジの部分のタンク内側です。
シーソーの支点部品はタンクに溶接されていましたが
外れてしまっています。
その部品にナットも溶接されていて、この溶接は外れていません。
もしお手持ちのアラジンで、支点部品とタンクの溶接が外れかけていたら、
ネジを取ったことにより溶接が完全に外れてしまう可能性があります。
うまくいくかどうかは難しいところですが、
私ならば写真のような治具(取り敢えずブラシを曲げて作ってみました)を使って、
溶接が外れるのを防ぎながら、ネジを外してみることに挑戦すると思います。
でも、この方法は手が二本しかないので、一人では難しいですね。
ご参考になりましたでしょうか。