-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0148 致命傷シリーズ その1 #16~#37のツマミ軸のぐらつきの巻

2019年12月18日 | 日記
いろいろなメンテナンスのご依頼をいただきますが、

コレはお手上げ!  という症状のアラジンに何度か出会いました。

いろんな症状がありますので、

今回から数回に分けて、致命傷の事例をご紹介していきます。



まず今回は、#16~#37タイプの 「ツマミ軸のぐらつき」について。

部品の名前が正しいかどうか分かりませんので、

写真でお見せすると、この部分です。


先端にツマミのついた棒状の部品が、タンクから突き出ています。

このツマミ軸がグラグラになることで、芯外筒を上下させる為の歯車が

うまく噛み合わず、芯の上げ下げができなくなってしまうことがあります。


この棒状の部品はタンクそのものと、タンクの内部のとある部品との

2カ所で、溶接もしくは支えられています。

タンクそのものとの溶接の様子は、先に載せた写真で確認できますので、

内部のとある部品というのをご紹介します。




コレがタンク内部です。

ツマミ軸の端はタンク内部ではL字型の穴の空いた部品で支えられています。


このL字部品はタンクそのものに溶接(もしかしたらハンダ付け)されています。

その様子がコレです。

 


この溶接が外れてしまっているケースが結構あります。

ツマミ軸を支える部品が溶接外れでグラグラになっていれば、

ツマミ軸もグラグラなのは仕方ありません。



話が長くなったので、少しまとめると、

ツマミ軸は、

①タンクそのものに溶接されている

②L字型の部品に支えられている

という状態ですが、

①の溶接も外れてしまっている、②のL字型の部品の溶接(ハンダ付け?)も

外れていると、もうお手上げ!



①の溶接外れは目に見える箇所ですので何とかなると思いますが、

②のL字型部品の溶接外れは、見えない! 届かない! 箇所なので

なんとも手の施しようがありません。

今の私には、残念ながら修理不可能です。


①の溶接外れだけの時に治しておけば、

寿命は永らえることができるかもしれません。


溶接(ドブ付け)の技術、早いとこ身につけとこ。



オマケ

埼玉・北本市のベーグル屋さん「ココフクベーグル」

オープンして1年が経った、地元の人がひっきりなしに買いに来る

人気のお店。

このお店、私が再生した古い掛時計を使ってくれています。



お店のHPを見てみたら、その時計の写真がたくさん載ってます。


なんでベーグル屋さんなのに時計ばかり載せるの?

不思議だったので、先日、お店を訪ねた時に聞いてみました。



 聞いてナルホド。

ベーグルが売り切れた時間をいつも撮って載せてるんですって。

さて今日は何時に売り切れたかな?








#0147 #16~#37のツマミを真鍮で作ってみましたの巻

2019年12月01日 | 日記
シリーズ#38以前のストーブのパーツが
 
メーカーさんにも在庫がない現在、

古い型式のアラジンをお使いの方にとっての悩みは

壊れた部分を直すパーツがとても手に入りにくいこと。


古い型式のストーブの修理用パーツは

違う型式の物が流用できる場合を除いて、

同じ型式のストーブからパーツ取りするしかないので、

そういう意味でなかなか難しくなってきました。


探している人が多いのが、芯を上下させるツマミ。


不注意でぶつけて壊してしまったり、

芯が固着しているのに力一杯回して

内側の切り欠き部分がナメてしまい、

空回りするようになったり。



手に入りにくいのは、もう仕方がないので、

どうにかしたいと考えた結果、

知り合いの金属加工が得意なバイク職人さんに

真鍮製のツマミを作ってもらいました。


それが、コレ。


取り付けると、こんな感じです。






質感はもちろん変わりますが、

これなら壊れる心配なく、ある意味、一生モノです。


いくつか在庫がありますので、

ご希望の方はご連絡ください。

一つ3000円でお譲りいたします。

→ 2022年1月に価格改定しました。
  詳しくはブログ#0158をご覧ください。







我が家のアラジンはマッチで点火するのですが、

マッチの燃えかすを捨てるのが、この置物。

何で吠えているのかは話してくれないのでわかりません。


コレを作った人は、何を思ってこうしたんでしょうね。