-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0090 シーズン途中のアラジンのお手入れの巻

2016年02月28日 | 日記


昨日は浦和の骨董市、天気に恵まれて、愉しい1日になりました。



さて、本題です。


アラジンは使っているうちに、芯の周りが汚れてきます。

汚れが溜まってくると、炎の一部が赤くなってきたり、

それよりなにより、見た目がよろしくありません。



芯のクリーニングの方法は#0088のブログでご紹介しましたので、

今回は、芯の周りの部品に溜まってしまった汚れの落とし方のご紹介です。


先ずは、写真をご覧ください。




皆さんのアラジンもこんな感じになっていませんか?


てっぺんの穴だらけの部品の内側には、ホコリが溜まっているのがわかります。

でも、この汚れ、思っているよりもはるかに簡単に落とせます。


用意するのは、コレ。




台所でお母さんが使っている、ボンスターを一つ貰ってきましよう。


さて、洗面所でクリーニング開始です。




ビックリするぐらい簡単に汚れが落ちていきますので、

やっていて楽しくなってくるはずです。


ほんの5分ぐらいで、ピカピカに。




できれば、このクリーニングをシーズン途中で何回かやると

いつもキレイな状態を愉しめるんですが、それはチョット面倒ですね。


せめて、シーズンが終わってしまい込む前に、これだけはやっておくことをお薦めします。


と言うのも、汚れを放置したまま何年も経過すると汚れは固まってしまって、

ボンスターでは落とせなくってしまうんです。


面倒くさがらずに、是非やってみてください。

手間をかけた分だけ、アラジンが愛おしくなってきますから。



オマケ


今回ははみだしネタが見つけられなかったので、

我が家の二台のアラジンのご紹介。





緑のアラジンは、私が初めてオーバーホールをした思い出のストーブです。

KEM-Gは、この一台から始まりました。










#0089 初めて見ました、珍しいシリーズ37の巻

2016年02月22日 | 日記
ちょっと前ですが、今年も春一番が吹いてしまいました。

普通ならば春一番は、ようやく春が来たという嬉しい便りですが、

私にとっては、冬の終わりを告げる哀しい出来事。



でも気を取り直して、今回は初めて出会ったアラジン#37のご紹介。



お客様からメンテナンスでお預かりしたアラジンなのですが、

最初に見た時は、なにこれ? っていう感じでした。



と言うのも、アラジンのシリーズ37はタンクの外側に、

色気の無い消化装置のプラスチックの箱が付いているものと

ばっかり思っていました。


そうそう、こんな箱です。





ところがお預かりしたアラジンは、こういうスタイルなんです。





プラスチックの箱が無い上に、チムニーの上部にレバーがついています。

アップはこの写真。




チムニーの中を覗くと、ありました、ありました。




シリーズ25や32と同じ機構の対震消化装置です。

レバーは消化装置をセットするためのものだったんです。



このアラジン、フレームに見慣れないプレートがついています。




どうも、当時の簗瀬の扱いでは無いようです。


個人が海外から持ってきたストーブなのかなぁ、なんて想いを巡らせてしまいました。


そんなこんなで、考え事をしながら分解して、何時ものように磨きました。


おかげさまでキレイな青い炎も確認できて、また一台、眠っていたストーブを

蘇らせることができました!




中野区のS様、とっても珍しいストーブですから、

永く使ってあげてください。



残念ながら、今年もストーブのシーズンはじきに終わってしまいますが、

ひと冬頑張ったストーブの、お疲れ様メンテナンスのご依頼が

あの方、この方から舞い込むことを愉しみにしているこの頃であります。



おまけ



かなり昔のピアという情報誌に、はみだしピア というコラム? がありました。


それを真似して、今回から、街で見かけた気になったモノの写真を

オマケで付けることにしました。



最初はこれ。






車庫なんだから、この前にクルマをとめるな!

って言いたかったんだと思います。


でも、あまりにもはしょり過ぎてしまったので、

車庫が悪者になってしまいました。


お後がよろしいようで。



#0088 アラジンの芯クリーナーの使い方の巻

2016年02月01日 | 日記
今回はアラジンの芯クリーナーの使い方です。


拝見していると、結構、自己流の方が多く、

芯ガタガタになってしまっているケースがあります。


そんなに難しくありませんから、ぜひこまめにクリーニングして

いつもキレイな青い炎を楽しんでください。


さて、それでは説明していきましょう。


先ずは、芯クリーナーです。






円盤の三ヶ所に [ 刃 ] がついています。

この刃で芯の先端の汚れをこそぎ落とします。



それでは、実際の手順をご説明。



普段はこの状態。




まず、てっぺんの穴だらけの部品を持ち上げて取り外します。

取り外すと、こんな感じ。





そして、ポッカリ開いた穴に芯クリーナーをハメます。

この時、芯はシッカリと下げておきます。

真横から見ると、こうなります。





次に、ツマミを回して芯を少しづつ上げていきます。

芯クリーナーが少しばかり持ち上がるぐらいがベスト。

真横から見るとこんな感じです。





さてさて、これから芯の汚れをこそぎ落としていきます。


芯クリーナーに書いてある矢印の向きに、

少し芯を押さえつける感じで回していきます。


何度か回していくと、刃の部分にこそぎ落とされたドロドロや

燃えた芯の残骸が溜まっていきます。





ある程度回して、汚れが増えなくなったらクリーニング完了。

芯はこんな感じになっています。





最初に取り外した穴だらけの部品を元に戻します。





ここで、チョット手間をかけます。

芯からこそぎ落とした汚れが、芯の外側に落ちていることがあります。


この汚れが燃えて、炎が赤くなることがありますので、

芯の周りの金属の縁に落ちた汚れを歯ブラシで払い落とします。





これで芯クリーナーを使ったクリーニングは終了です。



芯クリーナーについた汚れは、次回に気持ちよく使えるよう、

歯ブラシを使ってシッカリと落としておきましょう!




使い方によっても変わってきますが、

私の家では、10日に一度ぐらいのペースで [ 芯クリ ] をやってます。


なんだか炎に赤い所が増えてきたな思ったら、ぜひ、やってみてください。


確かに手間が掛かって面倒ですが、

手間をかけるほど、愛着が湧いてきますから。