HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

2005.10-5

2004-12-15 | 過去ログ

須磨のアサギマダラ


ミゾソバ 溝蕎麦
稲刈りは終わっていた。
周辺の水田雑草の類も、綺麗に刈り取られている。
それでも、細い水路に沿って、ミゾソバは繁殖しているから、まだまだ楽しませてもらえる。
すっかり秋も深まって、朝霧が葉にも花にもびっしりと着いていた。

ミゾソバ 溝蕎麦
去年咲いた場所はすっかり、葉の頃に他の下草と一緒に刈り取られてしまっていたから、期待はしていなかったこの花。
しかし、反対側にある片瀬山からの水路に沿って、びっしりと葉が茂っていたのを見つけたのは一週間前。
そして昨日午後、驚くほどの速さで花が開いているのを見た。
不思議なものだ。
一つの場所がすっかり無くなっていたのに、別の場所で同じように花を付けている。


メランポジウム
キク科メランポディム属 Melampodium paludosum 英名 Gold medallion flower
この花も、かなり長い間咲き続けている。
新林でも、八月には咲き始めていた。
一段高い平面に群生しているからこんな風に撮りたくなってしまう花。


ヤクシソウ 薬師草

自転車を走らせて、フラワーセンターを目指していたのに、
途中で野の花を撮り続け、挙句に竜宝寺に寄り道。
柿がたわわに稔っていたし、名残のコスモスも咲いていたし、
十月桜はそろそろ見頃だし、おまけに親子連れとドングリ拾いもしたし…。
今日も寄り道の方が愉快だった。
柿を撮った(取ったのではない)後、フラワーセンターに向う途中の隧道の脇で、ヤクシソウを見つけた。
去年秋、ハム次郎さん、エクボさんと三人で紅葉とコスモスを撮った後に通った道だ。
あの時は、ハキダメギクがあちこちに咲いていた。
今日は、オオホウキギクが咲いていた。


ヤブマメ 藪豆
いつの間にか咲いている。
あちこちで咲いている。


ヤマハッカ 山薄荷
ハッカの名前が付けられているけれど、さほどには香らない。
新林の東斜面に今年もいつの間にか咲いていた。


ヤマラッキョウ 山辣韮
ユリ科 ネギ属 Allium thunbergii
秋色山行の折、アプローチの途中には必ず咲いていた花。
高山植物ではないし、山だけに咲いているわけではないし、
可愛い球形に固まった花は、どう見ても赤紫のネギ坊主。
最後に秋山に登ったのは、何時だっただろう。
黒部下の廊下は、山路には違いないけれども殆ど水平道。
そうだ、大山で雪に遭ったのが最後だった気がする。
その大山では、縦走路から元谷に下る草付き道のそこここに咲いていた。


リンドウ
木場に出掛ける途中、通過列車待ちの大船で、ふっと思いついて横須賀線に乗り換え。
北鎌倉・東慶寺には「ジュウガツザクラ」が咲いてるだろう…、そんな勘が働く。
境内には、朝早かったせいか観光客は少ない。
ホトトギスもリンドウも、清々しい色だった。
ここのリンドウは、淡い淡い水色。


ルリマツリモドキ
ルリマツリ(瑠璃茉莉)に似ているけど、そうではないから、擬き。
季節には、インドハマユウやアガパンサスの咲く場所に、
今はこの花と、クジャクアスターが咲いている。
説明板には、長い名前。
ケラトスティグマ・ウィルモッティアヌム Ceratostigma willmottianum Stapf
ルリマツリモドキの文字は薄くなっている。
消されてしまったのだろうか。

ルリマツリモドキ
イソマツ科 Ceratostigma willmottianum ルリマツリは温室に咲いている。


ワタ
綿の花。 木場では、「ハナワタ」と書かれていた。
フヨウの果実と同じような格好の、大きな果実が下向きについている。
その先端部分が少し裂けて、白い綿が飛び出していた。
摘み取って集めると、楽しいだろうなぁ~と思うけれど、
ここではきっと、近くの小学校の生徒諸君がその愉しみを享受することになっているのだろう。
隣には、ケナフも栽培されている。

ワタ コトンボール。
どんどん柔らかくなって、綿が殻からはみ出してくる。
大昔の、学校の社会科の教科書に載っていた綿。
理科の教科書ではなく……。
そこには、広大な土地に栽培されている綿花摘みの労働力として、
アフリカから強制的に連れてこられた「奴隷」の話が載っていた。

ワタ 綿
ワタと、ネリが咲いていた。
ワタには、綿花が出来ていた。
ネリには、もう弾けてしまった種袋が残っていた。


大船のチョウ
三連休の天気は曇天と雨模様。
そんな予報だったから、土曜日は降る前に出掛けた。
帰路、大船で下車して竜宝寺に寄り道。
フラワーセンターのミコシグサとコスモスの下見をした。
コスモスは、今年はダメみたい。
それでも、そろそろ元気がなくなってきた蝶たちは、花の周りを飛び交っていた。

大船のトンボ
ザ・マッカートニー・ローズ

新宿のアオスジアゲハ
女房殿は、この蝶を見ると、必ず「木場公園のミズヒマワリ」と結びつくらしい。
天気がさほど良くなかった木場で、小さな流れの両側に咲いていたミズヒマワに飛んできたアオスジ。
まだ慣れてなかったカメラで「絶好の被写体」を撮った記憶は、
かなりのインパクトで残るのだろう。
今日は、すっかり慣れたカメラだったけど、撮らなかった。
とにかく、この個体は落ち着き無く飛び回っていたからだろう。
そろそろ蝶も移動の季節、越冬できないものは死んでゆくのだろう。

新宿のアキアカネ
久し振りの御苑。
あちこちの街路で、ハナミズキの真っ赤な果実を見ていたから、
ここに咲いていたハナミズキの果実を撮りに出掛けた。
サンシュユも、「山茱萸」の言葉通りに、茱萸そっくりの果実をたわわにつけていた。
温室に向う途中、プラタナス並木に人だかり。
あっ、そうか、秋薔薇だ、やはりカメラマンにはこの花。
それに天気も回復し始めた。
「赤とんぼが止まってる、アキアカネって言うのよ」と説明の声。
そうだね、アキアカネ。
アカトンボの代表選手、今頃になっても、頭や胸は余り赤くはならない。
胸の側面の黒い筋がはっきりしてるから、アキアカネだね。

新林のハクセキレイ 白鶺鴒
チュチュン、チュチュンと啼きながら飛び去った。
すずめよりも、甲高い泣き声。
すずめよりも、可愛い仕種。
新林の、いつもザリガニ釣に興じている子供達の集まる池。
そこに流れ込んでいる伏流水を盛んに飲んでいた。
何時もは、近付くと小走りに走り去るのに、今日は一向に立ち去らない。
お陰で(?)、大船に行く時間が一時間以上も遅くなったよ。

木場のアサギマダラ
ミズヒマワリにとまっている。
のんびりととまっているので、のんびりと眺めていた。
蝶は、慌しく飛び回ったり、蜜を吸う間も翅を盛んに開閉したりするものだけど、
このアサギマダラはかなりリラックスしている。
そう思って、こちらものんびりしていたら、ザリガニ釣の子供たちの一群が到来。
慌てて構えたけれど、飛び立つ直前のぼやけた画像しか残せなかった。
又来るだろう、そう思って見ていたが、
子供たちの嬌声に驚いたか、再訪はしてくれなかった。
花と違って、蝶もトンボも、その一瞬を撮っていないと悔いが残る。

木場のアサギマダラ
ミズヒマワリと蝶の組み合わせは、女房殿の専売特許なんだけど、今日はいない。
去年は、アオスジタテハだったっけ??

木場のトンボ
外周路に沿って、ジョギングコースが設定されている木場公園。
幾つかのブロックに分かれて、街路樹や家庭植栽用の見本樹が植えられている。
その間に、点々と大小の花壇が彩りを添える。
そんなに花壇には、必ずトンボやチョウが飛び交っている。
広大な木場の移転跡は、公園の雰囲気ではなく広い広い広場の雰囲気が漂っている。

須磨のアサギマダラ
「耐ちゃん、そろそろ帰らんと査定に間に合わん!!」
「そやねぇ、帰ろか。飯も喰ったし…」
「なんで来た道帰らへんねん??」
「東門出たら、山電の東須磨駅に出る、そう言うとったやろ??」
「聞いてまへん!!」 横から、孝子ちゃんが助っ人。
「耐さんが聞いてたんやない??、帰りは正門でも東門でもえぇのんですなぁ~、言うたんも耐さんやでぇ~」 と、
最後まで大騒ぎでやっと東門まで下ったら、今度はフジバカマにアサギマダラが十匹近くも乱舞。
何枚も撮っていたら、罵声が飛んでくる。
「何時まで撮っとるねん!!、電車出てしまうやんかぁ~」
入り口では、園の方が待ち受けていらっしゃった。
「すんません、帰りの電車間に合うと思いますけど、あの蝶は何と言う名前なんでしょう??」

須磨のカマキリ
ズッコケトリオは、離宮公園の入り口で、親切な園内説明を聞いた後、
全く違うコースを取ってバラ園に入った。
何十年ぶりだろう、噴水には見覚えがあったし、
微かに煌めきの見える海峡が見渡せるその場所は、
たぶんだが、同じ秋に訪れたはずだ。
不思議なもので、会話までもが鮮明すぎる記憶と、
景色だけは覚えているのに誰とだった?とか、花の名前が?、と言う部分が欠落してしまっている記憶とがある。
噴水の周りを半周したあたりで、真紅の薔薇を熱心に撮影されていた方から、
カマキリの居ることを教えてもらった二人は、
嬉々としてポケデジで撮りまわった。
勿論だが、私はそれ以上に嬉々として、何枚も撮ってしまった。
さすがの蟷螂君も「もういいでしょ??」と言う顔をしていた。

(2005.10)
画像下のコメントは原文のまま、撮影順にはなっていない。
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