HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

クダモノトケイソウ(果物時計草)

2024-08-21 | 夏 紫色系

情熱の花です、などと「パッション」の意味を誤解した説明がされたり
人によっては嫌われ者にもなっている。
蔓が縦横に伸びるし、地面を這いまわっていたりもするのが嫌われる大きな理由だ。
一時期、『中央標準時のまち、明石市の花』などと喧伝されて
苗が配られたそうだけれど、やはり長続きはしない。
育つ場所が選ばれてこその蔓性植物、緑が少なくなっても後始末が大変だ。

花の姿も名前も紛らわしいけれど、クダモノトケイソウ(こちらは、パッションフルーツと呼ばれている)も
トケイソウ(時に、パッションフラワーと呼ばれる)も、どちらもトケイソウ属の花。
後者は副花冠部分の先が縮れているで充分区別可能。
英語のpassionには、二つの意味がある。
一つは「情熱的」の意味で、この花の姿から情熱的な花だと言われ、その果実を同じ意味のものだと間違える。
正しい意味は「受難日」、キリスト教での受難、つまりキリストの磔の姿をこの花から連想したもの。
だから意味を取り違えると顰蹙を買ってしまう。
「情熱的な花」と見るのは、意味が二つあるのだから無理からからぬことなのだが
やはり名付けられた通りに理解しておかないと恥をかくことも多いはずだ。


 

 

 

 
クダモノトケイソウ(果物時計草) トケイソウ科トケイソウ属 Passiflora edulis
(2024.08.17 明石公園)


▲ 松江で撮った果実 公園に広がっているものにはこれほどの果実は見たことが無いから別種なのかも知れない。▲


トケイソウ(時計草) トケイソウ科トケイソウ属 Passiflora caerulea

 
▲ 副花冠が伸びきっていないトケイソウ  右は須磨のクダモノトケイソウ ▲

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