一之宮の制度と真清田神社
真清田神社は尾張國一之宮として永く朝野の篤い崇敬を受けています。 尾張國は現在の愛知県名古屋市以西の、 「知多郡」 「愛知郡」 「春日部郡」 「丹羽郡」 「葉栗郡」 「中島郡」 「海部郡」 「山田郡」の計八郡を以て一國とし ています。この尾張國八郡内には神社が多くご鎮座しており、平 安時代に編纂された 「延喜式第 九巻神明帳」には大小合計121座もの神社が記載されています。
歴史的にも御由緒深い神社が尾 張國内各所に鎮座する中、 真清田神社が尾張國一之宮に比定されているのは、朝廷から発遣された國司が尾張國に初めて入った際、 最初に当社を参拝したことによることとされています。
一宮の制度は朝廷や国衙など往時の公的 な機関が定めたものではなく、 神社の御祭 神・御由緒・ご鎮座歴史などが最も古く尊い 第一の社を当國の一宮として、蒼生が定め 人口に膾炙されたものです。
真清田神社の鎮座地である 「一宮市」の名称も、当神社が一宮として永く讃えられてき たことにより名付けられ、「一宮市章」も御神宝である「五鈴鏡」(ごれいきょう)から模ったものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます