(※長文です)
この度、全世界に向けてCDデビューしました。
"The Chosen" というスコットランドのバンドの新作CD "As If By Magic"のジャケット写真で参加しております。音はひとつも出しておりません。(バンド名は「ザ・チョーセン」ではなく「ザ・チョウズン(選ばれし者)」と読みます)
オアシス等のブリット・ポップが流行っていた1996年、それまでしばらくご無沙汰していたモッズ・バンドのレコードを再び買い集めていた時に彼等のシングルを聞き、モッズ・バンドにしてはサルマネっぽくないガッツのあるサウンドに感銘を受け、「ええでないかい!」と手紙を書いたのです。
New World-The Chosen
それから2年後にイギリスはスコットランドに行った時、The Bad Manners というスカ・バンドのライブ会場で、偶然彼等に出会ったのです。お互い大変に驚きました。
それからは彼らにグラスゴー近郊のノーザン・ソウル・ナイトや彼等のリハーサルやライブに連れて行ってもらい毎週末遊び放題、まさに"We are Mods !”の青春が大爆発したのです。あまりに強烈な体験だったので、思わず本"Don't Come Home Soon"を書いてしまいました。本にはサウンドトラックとして彼等のCDを付けました。
インターネットの世になり、リーダーのドナルドと連絡を取り合っていましたが、21世紀を迎える前に突然The Chosenは解散してしまいます。仲違いが理由と聞いた時は本当にショックであり、人間の世の無常を感じました。
ところが十数年を経て、フェイスブック上で他のメンバーの現在を知ることになります。ドナルド以外のメンバーはそれぞれ”The Laynes” "Worse Than Moe"というグループで音楽を続けていることが分かりました。
昨年The Chosenのドラマーだったジョンが病気で亡くなったことから、彼等の地元北エヤ州のキルバーニーという小さな町のスクーター・クラブの主催で一回こっきりの再結成ライブが企画されました。「今しかない」と腹を決めて旅立ったのが昨年の今日、9月22日であります。
現地で熱烈な歓迎を受け、またも強烈な体験をし、無礼講ロッカーズで「旅の組曲」を作るに至っております。
あれから丁度1年、The Chosenのセカンド・アルバムとして20年前に発売される予定だった音源が、今回イギリスのDetourというレーベルから発売されました。ジャケットの内写真は私が1998年に撮った写真が使われ、しかも「キルバーニーのクラブで首に手拭い巻いて酔っぱらっている日本のおっしゃん」として登場させてもらっております。
彼らの篤い友情と粋な計らいに感慨無量、まさに「魔法の如し」であります。
以上、長文駄文を終わります。
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