昭和38年アメリカで発売された超マニアック実況録音のオリジナルLP盤。ジャケットから半径1mにわたり昔臭(むかししゅう)が強烈に発散されている。
盤に針を落とすとゴキゲンポップスが昔臭(むかししゅう)と共に部屋中に広がる。
1960年代にニューヨークの人気白人ラジオDJであったマレイ・ザ・Kを司会に据え、黒人ボーカル・グループをメインにしたティーンエイジャー向けパッケージ・ショウの模様であり、この時代ブルックリン地区の名物行事であったようだ。
マレイ・ザ・Kは黒人音楽に造詣が深く、初渡米したストーンズにボビー・ウーマックの「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」のカバーを薦めたという。この曲は直後にストーンズ初のイギリスNO.1ヒットとなった。
超マニアック盤であるけれども、出演陣はシレルズとかミラクルズ、ベン・E・キングなどこれでもかという豪華さ。ジャン&ディーンも登場してゴキゲンポップの連発である。
当時白人が黒人のポップスを指すには「リズム&ブルース」の他に「レイス・ミュージック」というダイレクトな言葉が用いられていたという。「被差別民音楽」である。ジャケットに写る聴衆は白人より黒人が多い。黒人も白人も一緒にゴキゲンポップスを楽しみ始めた頃の「あけぼのの記録」であると勝手に解釈している。
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