時計がある教室、そして時間を守るクラス

今日は、時計のはなし。

私の巡回する学校のなかで、
教室に置き時計があるのは、約20％くらいにとどまっています。

しかも、そのうち動いているのは、半分以下。

これでは、時間を守って授業を受けることができません。

ということを
この間、ある学校の校長先生と話していたら、
その校長先生が、全クラス分の時計を買ってきました。

この学校、クラス数は、１７。

時計は、R15（200円）くらいなので、
そんなに高いわけではないのですが、

大事なのは、校長先生がクラスを見ないで買ってきたこと。

この学校、ほとんどのクラスにもうすでに時計があったのです。

問題は、電池がないということだったので、
今日からほとんどのクラスに時計が２つある異常事態。

しかも、その2つの時計が指し示す時間が違う。

なんとも不思議な感じがしますが、
ここが南アっぽい。

他のアフリカの国では、
そもそも時計がないなんて、当たり前だけど、
この国は、時計を買うお金も、時間の重要性を知る校長先生も、一部だがいる。

要は、彼らの意識の問題。

時計を置きたくないのは、
実は、先生たちの方なんです。
（といっても半分くらいの先生ですが。）

時間通りに授業を始めたくないため。

そして、時間に縛られた指導をしたくないため。

時計を持つことで、
逆に束縛されることとなった
現代の日本人に警鐘を鳴らしているのかもしれません。

一部の協力隊員から、
時間にルーズなところを変えたいという意見も聞きますが、

一方的に日本が正しいから、時間を守れといっても、
効果があがりそうにないのはありありとわかるので、
私は、この件について、特にコメントはしていません。

この学校は、また次のタームにお世話になると思うので、
その後、新しい時計は、どこに行ったか、
チェックしたいと思います。

マエヘナラエ

今日は、南アの学校の全校集会の話。

というより、タイトルにあるとおり、
「マエヘナラエ」の話。

この国の学校の全校集会で、
「マエヘナラエ」をしているところを
見たことがありません。

多くは、写真のように、
前の人にくっついている形式が多いです。
（写真は、全校集会が始まる直前です。）

私の中で、理由はいくつか挙げられますが、
学校の先生たちの意見を総合すると、スペースの問題。
たくさんの生徒が並ぶため、場所が確保できないためだという。

これでは、生徒がまっすぐ並ぶことができるはずもない。

したがって、先生たち（特に低学年）は、
毎日、まっすぐ並ぶよう、子どもたちに連呼しています。

ちなみに並ぶ順番ですが、特に決められていないようです。

つまり、早い者勝ちだそうです。

そんなことをいちいち気にしている日本人が生真面目なのか、
たいしたことではないと気にしない南ア人が怠けすぎているのか。

朝一番くらいシャキッと始めたいと思う、
変に生真面目な日本人でした。