Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

ハモネプと山崎まさよし

2008-09-24 00:54:32 | テレビ
ハモネプがやってましたね。
優勝したのは一橋の学生グループ「どんぐり」。
彼/彼女らはジブリソングだけを歌うという、ちょっと変わったグループ。
予選は「崖の上のポニョ」を見事にアレンジした歌で突破し、決勝は「もののけ姫」で勝負。「ポニョ」を歌った女性はかなり可愛い声をしていて、決勝も彼女が当然ボーカルを務めるのだろうと思っていたら、なんと別の女性が担当。その人はどちらかと言えば硬質な、非常に綺麗な声をしていました。個人的には「君をのせて」を期待していたんですが、やはり知名度で優るこの二曲を持ってきたか、とまあ納得。でも「もののけ姫」は上手い人が歌えばかなり聞き応えがあるということが分かりました。下手な人が歌えばもうギャグですが。
それにしても、「ポニョ」のアレンジは斬新で、こんなことができるのかと感心。

ただ、予選で惜しくも敗れた、あのヤンキーの歌が一番印象に残ったのでした。前回もよかったけどね。たしか前回はしーちゃんがものすごくて、彼のグループが優勝したことには文句はないのですが、今回はそういうずば抜けた人(グループ)がいないこともあり、あのヤンキーに勝たせてあげたかった。

さて、いま山崎まさよしのライブCDを聴いています。彼の声はとてもなめらかで、喉から噴水のように次々と溢れ出てくるようで、その一方でまるでダンスをしているかのようなリズム感が心地よいです。素早いステップを踏むかのような歌あり、ゆったりとしたリズムを刻む歌あり。ハモネプの出場者にはさすがに彼ほどの歌唱力の持ち主はいないようでしたね。

山崎まさよしの代表曲は「One more time,One more chance」ですが、この歌は映画『秒速5センチメートル』の主題歌として使われています。歌詞の内容は、好きだったけれど好きだとは言えなかった「君」のことを想い、その人の姿やその痕跡を捜してしまうどうしようもない気持ちを歌っています。その内容が見事に『秒速』にリンクしていて、まるでこの映画のために作られた歌ではないか、と錯覚してしまうほど。また、別の歌「振り向かない」では、別れた女性ともしすれちがっても「振り向かない」ことを決意する気持ちを歌っています。これもやはり『秒速』のラストとかぶります。

以前、NHKの「Songs」に山崎まさよしが出演したとき、南海キャンディーズのしずちゃんがコメントを寄せていて、「One more time,One more chance」で歌われている気持ちはすごくよく分かる、私も理想の人の姿をいつも捜してしまう、というようなことを言っていましたが、それはちょっと違うんじゃないか、と思ってしまいました。まあ、人がその曲に入れ込む理由を非難する権利は誰にもありませんが。

歌って、本当にいいものですね。