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青島の曙光



2014年1月2日午前7時32分。宮崎市青島。
本当は太陽が顔を出す前から撮りたかったけれど少し遅れました。

刻々太陽が昇っていくのが地球の自転のせいだとわかるようになって、太陽は“ラー”“お天道様”“天照大神”“大日如来”等と呼ばれる太陽神ではなくなり“一恒星”になりました。

すべてが科学的に説明できる、よって“神秘”はないといわれる。けれど太陽が科学的に解明されればされるほど神秘は深まり、ますます世界が“奇蹟”であるように見えてきます。太陽は“ラー”“お天道様”“天照大神”“大日如来”としてではなく、太陽は“太陽”として“神秘”だと思います。

世界はなぜ存在し人はなぜ生まれ死んでいくのかという最も重要な問題について、科学はまったく歯が立たず無力であると思います。結局は大衆が信奉する非科学的な常識「死んだら天国に行く」という言葉でお茶を濁し、自らの葬儀は非科学的思考に基づいた非科学的儀式にゆだね、非科学的墓地に埋葬され、非科学的仏壇の非科学的位牌となって、非科学的祈りを受けることになっています・・・

あの途方もない太陽が人間のつくった科学・哲学・芸術・宗教を焼いていく。どんな思考-言葉も無力になって、ただ目の前の海の潮騒に聴き入り、昇ってくる圧倒的な太陽を黙って感じて・・・