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初詣



香山桂子です。
明けましておめでとうございます。

年末年始は宮崎に滞在し、いくつかの神社やパワースポットを巡ってきました。赤い鳥居が見えるのは青島神社の入り口です。
参拝客で長蛇の列なのと何度か尋ねたこともあるので、今回はパスしてその周辺を散策しました。



ヤシ科のビロウという樹木だそうです。
頭を海風の強い海の方向に向けています。



以前、TVで青島神社の神主さんが出演されたときに、このビロウのことを説明されていたのを思い出しました。

真っ直ぐに立っていると台風など強い海風にさらされたときに、木が後ろに倒れてしまうので自らが頭を前に倒してバランスを保っているのだと言うことです。

見事ですね。
自然界の智慧は本当に美しいと思います。

私達人間だと傷ついたこと、驚異に感じたことを人や外側のせいにして
自らが対策やその実践を怠ることが多いですね。



今年はたくましく美しいビロウに参拝してきました。



ここは鵜戸神宮。
25年ほど前のお正月に東京から一度尋ねたことがあります。
旅行会社のツアーだったので、ゆっくりできませんでしたが。
九州に引っ越してきて、また尋ねるとは思いもしませんでした。





洞窟の中に小さなお社があります。
浸食された大きな岩のヴァイブレーションなのか
長年繰り返された祈祷による残留エネルギーなのか
その両方なのかわかりませんが
帰りの車の中であごが外れるほどあくびが出ました。

私は浄化力の強いスポットに行くとよく起きる現象なのですが
わんさわんさと人が溢れかえっていてもあくびがでるのですから
ここは相当強いパワーがあるのでしょう。
ひと気が少ない時期にまたあらためて来ようと思います。

たまゆら



宮崎市の大淀川河口付近。
私はこの夕陽を見るのを楽しみにしていました。
12月31日に宿泊したこのエリアに
49年まえの昭和39年(1964)、川端康成が滞在し
この夕陽のことを小説に書きました。

やわらかいわ。やわらかい夕映えが、景色をみんなつつんでいるようだわ。あたたかい夢につつまれているようだわ。

>>『川端康成と夕日』渡辺綱纜
http://essayistclub.jp/clubessay/clubessay_watanebe01.html



私たちが1泊した小さな旅館のエリアにある宮崎観光ホテル。
ここに川端は15泊したという。

フェニックスがつらなる川岸公園と道をへだてて、観光ホテルはあった。
・・・
大淀川の川岸公園には、フェニックスの並木のところどころに、だんだら模様の布の日よけを張って、その下に簡素な木のテエブルとベンチがおかれている。





「川に、あんなに水鳥が浮いているの、鴨でしょうか。」
「鴨だろうね。シベリアあたりの、寒い国から渡ってきたんだろうね。」
「みんな、川上の方に首を向けているわ。」
「ああ、流されないためじゃないの?」
「水は流れているでしょうか。」




日没後、私たちが宿泊した旅館から撮った大淀川。
ちょうど、橋の中央部を電車が通り過ぎていきます。



旅館の窓から撮った大淀川の夜景。



川端康成の小説「たまゆら」。NHK朝の連続テレビ小説「たまゆら」のために書き下ろしたそうです。



川端が宿泊した宮崎観光ホテルの前あたりにこの文学碑。



「たまゆら」の文字は、本と同じく川端の書です。



「たまゆら」のテレビ放映は宮崎へ新婚旅行ブームに一層拍車をかけ、観光宮崎の礎となった
と記されています。

あれから約半世紀の月日が流れ・・・
「新婚旅行で宮崎に行って来ました」という話は聞かなくなりました。この石碑のことも、この小説のことも忘れられているのではないでしょうか。今年の11月の15日間が川端康成がこの地で「たまゆら」を書いた半世紀記念日となりますが、そういうお知らせを目にしませんでした・・・

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
ことしもよろしくおねがいします。



ちょっとお誘いがあって
思いがけず年末年始を宮崎で過ごしました。
上の写真は2013年12月31日、宮崎市の中心部を流れる大淀川に映る夕陽に浮かぶ野鴨たち。



2014年1月1日、宮崎市の阿波岐原(あわぎはら)のみそぎが池。強いエナジー、気、波動を感じるパワースポットでした。1日は宮崎神宮、平和台公園、江田神社、青島神社にも詣りました。



そして今日2日は宮崎県海南市の鵜戸(うど)神宮。
暖かくて、参道を歩いていると汗ばむほどでした。
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