ようやく末っ子の卒業DVDを見ました。
3月は中学の卒業式でした。
1月から3月はいつもあっという間に過ぎますが、今年はスタッフさんの入れ替わりもあり、いつも以上でした。
1月は季節性インフルエンザにも気をつけなければいけない時期です。
当院の患者さん達で受験生の方々がいらっしゃると治療の計画にも大変気を遣うものです。
自分の子供達に受験生の年が訪れても、どうしてもそれは2番目になってしまいますが、私なりに努めれることは努め、3人の受験生の母をやってきました。
加えて今年は1月に入り新型コロナウィルスが、気がかりな情報でした。
できる対策は打たなければいけない、と情報はこまめにチェックしながらの診療をしてきましたが、
自分の子の受験のタイムテーブルはどんどん消化され進み、それはそれでこなさなければならず、2月は逃げ去って行きました。
歯科医療物資の調達にも目を光らせておかなければなりませんでした。
これは未だにそうですが、緊急事態宣言が4月上旬に出たことに合わせ、臨時休診を増やすことに決め、少しゆっくり構えることも可能になりました。
診療日が大変少なくなり皆さんには大変ご迷惑をおかけしますが、今できることはやり、皆さんの診療が無事できる日が来るまでなんとか乗り越えて行きたいと思っています。
臨時休診中もいろいろと情報を取得し、院内整備の強化を考えつついるところですが、
卒業や進学についての手続きに気を取られ、卒業さえもよく味わえてなかったな...
と振り返る余裕が少し出来始めました。
書類の整理をしていると卒業DVDが出て来ました。
後回しになっていた卒業の実感を味わおうとDVDを開くと、そこには中1から中3の、卒業アルバムに掲載出来なかった沢山の行事の数々があふれていました。
ひしめき合う中学生達の笑顔!
あーあの子だ...この子久しぶりだなー...
と懐かしく眺めました。
去年の今頃はこうやってひしめき合って笑うことすらできない日がくるなんて、想像もしていなかったな...と卒業を寂しく感じました。
卒業だけでなく、それ以上に切ないですね。
卒業で今までいた学校にはもう当時のみんなが誰もいないのは事実ですが、
生徒達が一切誰もいない空っぽな教室、空っぽなグランドという状況になってしまいました。
学校は勉強するところ、はもちろんそうですが、学校は同学年、同世代の子供達の触れ合いの場だったと思います。
学校に行ってもひとりが好きな子もいます。
しかしその子にとっても学校は家族と離れ別の場所でその日を暮らす、別の所属場所として存在していたかもしれません。
学校から課題は送られて来ますが、学校の意味がプラスアルファされる、何か交流を持ったり、所属確認ができるといいと思います。
特に4月に入学や転校で学校ごと変わってしまった場合は、なんだか宙ぶらりんの存在になっています。
それはSNSやLINEとはまた違う、子供達の社会の場としてです。
その仕組みのためには、全員がPC、スマホを持っている環境でないと難しいかもしれませんが、そういうハード面が無くても郵送などで出来る交流も編み出せばあるのではないかと思います。
新学期や新入学が出来なかった分、
新しいクラス、新しい学年、新しい学校で所属を再確認できるシステムがあってもいいのではないかと感じました。
勉強をさせることだけが学校の役割ではないはずです。
ただ皆このような感染症の経験は初めてですので、これからいろいろと変わっていくのでしょう。
お互いに知恵を出し合い、この環境に適応し、生活していきたいですね。