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子供の歯 乳歯・永久歯の生え変わり のりこキッズマム歯科医院 

2013-10-28 | 筑紫野市 小児歯科

『乳歯は早めに歯医者さんで抜いたほうがいい』!?

 

さて、これについて今回はお話していきましょう。

 

乳歯がぐらぐらし始めたら、子供の歯の生え変わり期に入ったということです。

幼稚園、保育園の年中さん~年長さんくらいで生え変わりがスタートします。

女の子の場合は若干早く乳歯が永久歯に変わって行きます。

場所は個人差はありますが、大体下の前歯から。

この部分は、親の目線からよく見える位置にあります。

親が見て気づくところから生え変わるなんて、人間ってよくできていますよね。

歯が生え変わる時期が来たのは、大人への階段を上がり始めた証拠です。

親御さんも乳歯の最初の一本が抜ける場面というのは、

興味深く、感動の場面ではないでしょうか。

 

え?歯がぐらぐらして痛がるから面倒!?

まあ、そうおっしゃらずに・・・。笑

この痛みが最初の「成長痛」です。

ここを皮きりにお子さんが今後のさまざまな成長に関わらう痛みやストレスに耐えれるように

なっていくものではないかと考えます。

結構この出来事を乗り越えるかに関わってくる!と、私は確信しております。

(付け加えるならば、子の辛抱強さは、親の辛抱の度合にもよるものです。ふふふ!)

 

お子さんが生まれて3−4か月の時期、まだ歯茎の状態で離乳食が始まり、その直後、

早い子は6−7か月で下の乳歯の前歯が生えてきます。

そして次々に生えていく歯に喜びを覚えたのもつかの間・・・

それらは全部生えそろった3歳位からたった3年程で役目を終え、

今度は小学校入学位で次々と乳歯が抜け落ち、永久歯に交換していくわけです。

めざましい成長の証です。

 

この時期の子供達で何が成長として一番はっきりと目にできるか?と考えると・・・

・・・この、乳歯の生え変わりほど目に明らかでドラマチックなものはない気がします。

顔かたち、身長・・・体格・・・もちろんそれらも変化します。

 

「歯が抜け落ちて生え変わる」

 

これほど明らかに成長が目に見える変化として出るものは無い気がするのです。

笑。マニアックでしょうか?

 

例えば、この生え変わり期直前のお子さんの上下のアゴをレントゲンで見ると、

もっと芸術的とも言えるシーンを見ることができます。

6歳のお子さん位の上下のアゴのレントゲンがちょうどいいのですが、

それを見ると、乳歯の後ろに永久歯が卵のようなケースに入って待っているのが見られま

す。 

乳歯の歯はまだ残った状態で、その後ろに永久歯がずらーり!と待っている姿は圧巻です。

お母さん方もそれを見ると、

「えーー!こんなにアゴの中に歯の卵があるの!?」

と、驚かれます。私の楽しみな瞬間です。にやり。。

 

乳歯の生え変わり、交換についてですが、

誤った話がお母さん方の井戸端会議・・・(現代では「幼稚園の通園バス送り&お迎え立ち

話」または「ママ友ランチ会議」でしょうか・・・笑)

で行われているのを当院で耳にします。

 

「乳歯は早めに歯医者さんで抜くほうがいいらしいよ!」

「そうそう!歯並びが悪くなる前に行った方がいいよ!」

「・・・えーうちの子も早く行かなきゃ!」

 

そんな話が年長さん位のお母さん方の間で出るようです。

いえいえ、生え変わりは必ずしも歯科が抜くものではありません。

 

先ほど述べましたように、

生え変わりは大人へ成長する儀式として自然と行われていくものです。

確かに最近は、永久歯の大きさに比べアゴの小さいお子さんが多く、

場合によっては乳歯を抜く必要のあるお子さんもいます。

しかし、大昔から乳歯は自然にとれて脱落してきたものです。

自然にまかせておくのが最も人間的な生活というものです。

 

「じゃあ先生、歯並びはどうなるの?」

 

そうですね・・・歯並び。

これはお母さん方には判断しにくいものです。

ですので、しいて言うならば、生え変わり期に歯科医院に行くというのは間違いではありませ

ん。

生え変わりで不安ならば、よく話に耳を傾けてくれる歯科医のもとで、

その乳歯の状況について本当に抜かないといけないのかどうかを

相談しに行く、というのがベストだろうと考えます。

できればまずは相談から・・・・むやみに乳歯を抜く必要はない、ということです。

 

例えば、永久歯の幅が大きすぎて通常の位置より後ろから生えたりした場合、

その永久歯が入るスペースを作るために、乳歯を少し削るだけで済むかもしれません。

 

もう一つ言うと、そういった永久歯を生やすために、むやみに矯正装置を入れる必要もあり

ません。

早く装置を入れると、お子さんが長く装置とつきあわなければならなくなります。

無駄な長さで矯正を行っても、

装置へのストレスもやはりありますし、治療費もかかりますよ。

(良心的な町医者です。笑)

 

装置を使うことは、的確な時期(タイミング)に、適度な期間(長さ)で行う必要があります。

 

「早くしないと・・・」

という言葉に人はあおられがちです。

しかし、「早く」が本当に正しいのかどうか、ということを考えてみることが大切なのです。

きちんと話を聞き、対応できる歯科に相談に行くことをお勧めします。

納得いかないならば転院して他院の話を聞くのもいいと思います。

 

永久歯の頭が小さく見えているくらいならば、1−2か月の猶予は確実にあるものです。

 

 

 

 

 

 

 


歯を守る歯科 のりこキッズマム歯科医院      筑紫野市

2013-10-24 | 福岡

「以前歯科で歯をかなり削られた」という言葉を当院でもよく聞きます。

歯は硬組織です。

悪くなった部分=虫歯・・・は、削り取らなければいけません。

どこか皮膚に傷を作った時のように再生しません。

なので、歯は削って治す、が原則になってしまいます・・・。

 

私は祖父、父とは全く縁もゆかりもないところで

更地の状態から開院しましたが、祖父も父も開業歯科医でした。

町の人を診る町医者です。ずっと臨床医で過ごしました・・。

その私の祖父が歯科大学を卒業した頃の時代、昭和10年代・・・

1930年代の治療は、

削って終わり、とか、歯を抜いて終わり、という時代だったのではないでしょうか。

そう考えると現代では、歯を削り取ったり抜いたりしたとしても、

その欠損部分を補う”補綴ホテツ”=銀歯や差し歯、入れ歯を入れる技術が

発達しておりますから、皆さんの歯は再び再生したかのように咬める歯に戻るわけです、

なんと幸運なこと・・・。

そのホテツをするため、銀歯や差し歯を入れるためには、それらの型を採らなければいけません。

そこで、虫歯の悪い部分以上に歯を大きく削らなければいけない場面がでてきます。

便宜的に削ることもありますから、もったいないですよね。

それでも当院では、歯がなるべく残るように、

歯の保存に努めます。

銀歯でもなるべく小さく済むように・・・歯を抜かないで済む方法はないかを

時には患者さんの要望と一緒に検討していきます。

 

しかし、お伝えしておきます!

歯を守る一番のドクターはご自身なのです。

それはご自身が一番、虫歯の早期発見、早期治療に努めることができるからです!

 

これはもう定期検診しかありません。

何故なら皆さんは大体、

「歯が痛んだら歯科に行けばいい、それまでは怖いから先延ばししておこう」

ーと考えておられることが一般的だからです。

確かに歯科にはなかなか足は向きませんよね・・・。

でも、痛みを感じる時点では、

歯は相当な部分が虫歯で侵され、形も無くなってしまいます。

その時点で「先生、歯をそんなに削らないで下さい、なんとか抜かないように・・・」

と言われてもそれはたいへん困難を極めます。

 

虫歯は小さい大きさのうちに、詰め物程度で済むようにしたいものです。

そうすれば、歯を大きく削ることも必要ないのですから。

 

歯に痛みを感じても歯ぐきの痛みだったりすることもありますよ。

小さな違和感を感じたらすぐにご相談下さい。

そして、

歯が痛くなくても定期検診を受けることをお勧めします。

それが一番、歯を守る方法です。

 

つまり、繰り返しますが、

歯を守る一番のドクターはご自身なのです。

 

歯は削ってしまえば終わりです。

爪のように生えてきませんから・・・。

ぜひ!

 

 

 

 


診療日・診療時間変更

2013-10-21 | 福岡

10月より診療日・診療時間を変更致しました。

水曜日の午後の診療を開始し、

金曜日は午後のみの診療と致します。

以下の通りです。

 

月、火、木

9:30~18:30

水、金

15:30~18:30

9:30~17:00

 

よろしくお願い致します。

 

 


ドラゴンフルーツ

2013-10-17 | 日記

先日、九州に接近した台風でしたが、沖縄上陸の翌日に修学旅行だった長男は

みごとに台風をすりぬけ、悠々と沖縄を満喫し、帰ってきました。

修学旅行では、ごく普通に観光も行ったようですが、「民泊」という体験をしてきました。

沖縄のご家庭に3-4名程ずつでしょうか、泊まらせて頂き、沖縄の文化や家庭料理を体験する、

というものです。

さーたあんだぎー・・沖縄のドーナツ・・が体験実習に入っており、それも頂戴しましたが、

そのご家庭からご好意で、ドラゴンフルーツ、ちんすこうをお土産に頂戴しました。

なんか動きだしそうでしょ?

どうやって食べるの?

ーと聞くと、長男は、そのお宅の食べ方は、

リンゴのように切って食べる方法だった、と言い、そうやって食べることにしました。

皮はバナナの皮みたいにするりとむけるんですよ。

 

私は今回、この果物について初めて知りました。。

 

 


エビデンス=経験!ちょっと専門的な話です・・。

2013-10-01 | 思うこと

先日、「薬の知識」という講習会に参加しました。

当院が診察した患者さんのうち、もっと詳しい診断が必要な場合や、外科(口腔外科)領域の一歩勧めた診察を必要と考える場合は病院紹介で、聖マリア病院、久留米大学病院、九州中央病院、九大病院・・などに診察を依頼しお世話になっているのですが、患者さんを開院当初から紹介している九州中央病院の、現口腔外科部長でいらっしゃる堀之内康文先生が講師でいらっしゃったため、夜スタートの講習会だったのですが、ぜひ参加したいと思い、参加してきました。

開業医というのはある意味孤独です。一人で診察、治療を行っていく場合がほとんどです。

時間を作って勉強会などに参加し、自分の知識を再考したり、新しくしたりしなければなりません。

今回外科領域でしたので、特に興味があったというのもありました。

病院医療まで距離のある郊外の当院ですので、私が一人で口腔外科領域でもかなり困難な症例も行っているのですが、なかなか周囲に聞く環境がありません。

今回楽しみに参加しました。

講習会の内容は、学術的なものから臨床的なものまで幅広く、3時間行われました。

参加者は200名ほど。老若男女。女性歯科医は1割いたかな・・・と言う程度でした。

資料も大変丁寧に整理され、持ち帰る資料としてはちょっとした辞書を頂いたかの重宝さに仕上がっていました。大切に使っていきたいと思います。

しかし!

この講習会で最も私の中でヒットしたのは、実は講習会の内容そのものではありません!笑。

実は先生の言葉です。

資料の横に忘れないようにあわててメモをとったほどです。感激のあまり・・・。

 

「エビデンスは経験。なんでやろ・・?がイコール臨床です。

まず現症を診ること。ニュートンが見たからリンゴが落ちたんじゃない。」

 

おお~・・。痺れました。

そう。その通りだな・・!と。

 

医療とは、震災のような世の中や環境が回らない状況でも行わねばなりません。

私はそのような環境でも診察していける力を養ってきました。

患者さんの訴えと現在の症状と、ただ向き合うことが医療だと思うのです。

医療にエビデンス(根拠)が必要かもしれませんが、そればかりではありません。

先生もそうおっしゃっていたのだと思います。

人間はマシーンではないのです。

マニュアルが何とかしてくれる、取説が何とかしてくれることはないのです。

十人十色。その患者さん、人間一人一人と向き合うことだと思うのです。

一人一人の訴えとその症状を軽くすることが医療人として大切な心がけです。

単純なことですが、それが頭にない世の中になりすぎています。

 

講師の堀之内康文先生には本当に勇気を頂きました。