うんたま森のキジムナー

オバチャン

地元の特産品や野菜などを売っているお店がいくつかある。
観光で来られた方もよく買い物をされている。
そこに関西のオバチャン達が入ってきた。
お店の人は、もちろん地元の人だが、お店の人だって観光客か
地元の人かは区別がつく。
あきらかに観光客とわかっていて、方言で話すようなことはない。

「お店の人の言葉がわからへんわぁ~」
関西人は話すだけ話して人の言葉を聞こうとしない。
言葉のイントネーションは違えど、標準語で話してくれているのに、
大きな声で「何を言ってはるか、さっぱりわからへんわぁ~」
失礼なオバチャン達だ。

おまけに買うだけ買って「なんぼか、まかれへん?」
つまり標準語にすれば「値引きをしてもらえませんか?」と
言っているわけだ。関西のオバチャン達の言葉の方が、
地元の人に通じない。同じ関西人としては、通じてくれていない
ほうがありがたい言葉ではある。

「まぁまぁ、オバチャン、ここは大阪やあらへんで!」と
言いたかったけれど下手にかかわりあうと、その場だけでは
すみそうにない。
「兄ちゃん、明日、観光に連れて行ってぇな」
なんてことになりかねない。
関西のオバチャンの(ど)あつかましさを恐いほどよく知っている。
これからの時期は安い航空券やツアーが出回り。
この島にもオバチャン達の団体が現れるのだ。
(くわばらくわばら)


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