戦闘機に撃墜された。オバァは、その一部始終を
木の上に登って見ていたそうだ。
米軍の乗員はパラシュートで脱出したが、
日本軍に捕まって、暴行を受けているところまで、
見ていたという。「おそらく殺されたはずよ」と
オバァの証言。手に入る限りの資料を調べてみたが、
そのような記録は一切出てこない。
戦後の裁判を恐れて、闇に葬られたのか、オバァの
話を聞く限り作り話ではないと思う。オバァの他にも
見たと言う人は何人かいる。この暴行事件に興味が
あるわけではない。海に沈んだ爆撃機に興味を
ひかれ調べた。
米軍側の資料では、宮古島、八重山付近で行方不明機は、
たくさんあるが、特定するのは素人の調べには限界が
ある。色々な資料から、おそらくこの宮古島の上空で
米軍の爆撃機を撃墜したというパイロットの話が
見つかった。太平洋戦争が始まる前から、戦闘機に
乗っていた人で、戦時中一時期、この宮古島に
いたそうだ。「撃墜王」と呼ばれた優秀なパイロットで
あったそうだが、終戦間近、九州上空で行方不明、
帰らぬ人となっている。
当時、戦闘機のパイロットになるには千人に一人と
いわれるほどの競争率であったらしく、現在の東大に
入るより厳しかったのかも知れない。
オバァも戦闘機乗りの追っかけをしていたそうだから、
あこがれの存在であったのもわかるような気がする。
興味本位で調べていくと、「知らないほうがよかった」
と思うようなことが出てきそうなのでやめることにした。
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