うんたま森のキジムナー

ねぇねぇマッチャ

お酒がなければ、本当に平和な島だと思う。
こんな言い方をすれば、まるで、お酒を造って
いる人が悪いように聞こえてしまう。
飲む人の飲み方が悪い!これも違う、
オトーリが悪いといえば、宮古の文化を否定して
しまうことになる。「酒に飲まれるような
飲み方をするのが悪い」

お酒は人付き合いの潤滑油。楽しく飲むもんだ。
飲みすぎると自我を包んでいる理性が破れて、
からみ酒、愚痴る酒、泣きじょうご、人それぞれ
癖がある。中でも酒を飲んで暴力を振るう奴は
最低だ。幸いにも私の前で酒を飲んで暴力を振るう
ような奴はいない。それだけは絶対に許される
ことではない。

居酒屋には、みんなと一緒に飲みに出かけるが、
飲み屋街にはでかけない。女性が接待してくれる、
飲み屋さんのことを宮古島では「ねぇねぇマッチャ」
と言う。ネェネェとはお姉さんのことで、マッチャは
店の意味。ねぇねぇマッチャと呼ばれているのに、
「ねぇねぇマッチャに飲みに行こう」と言う
言い方はしない。まるで合言葉のように「オッパイ
つかみに行くか」と言うような言い方をする。
バカらしい!酒が入らなければおとなしい連中
ばかりなのに・・・

沖縄では漁師のことを「海人」と書いて
「うみんちゅ」と呼ぶ。沖縄本島に住む人のことを
「うちなんちゅ」「人」のことを方言で「ちゅ」と
言う。私と一緒に漁に出ている○○君は、本土出身で
あるが「海人」として一目置かれている。
魚を捕らせれば腕のいい漁師なのに、酒を飲むと、
お触り癖があるので、漁師仲間からは
「もみンちゅ」と呼ばれているのだ。
あ~情けない、情けない・・・

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