2013/10/18(金) 18:13:54
HP開設のご連絡を受けた頃は、金木犀の香りがむせかえるほどでしたが、一週間以上経過した今日は、もう盛りを過ぎた残り香といった感じ…と思っていたら台風で吹き飛ばされた様です。
金木犀は、母方のじーちゃん、ばーちゃんの葬式(年度は違ったけど、同じ季節に亡くなりました)を思い起こさせます。
共に92歳で亡くなりましたが、母や叔母は火葬場で大号泣していました。
世間的には大往生といわれる年齢ですが、お父さんお母さんが死んだら悲しいのは、当たり前ですよね。
私が高校生の頃、母方に、4歳で亡くなった伯父がいた事を初めて知りました。
それも、叔母達との会話で偶然…。
見も知らぬ遠い昔に亡くなった伯父の死に対し、高校生の私は母に
「もう昔の事だから。忘れちゃったの?だから私に話した事がなかったの?」と聞きました。
母は真顔で、「可愛い盛りに死んでしまった弟の事を、忘れるはずがない!」
と言いました。
父方は、4人の伯父が戦地へ行き、生きて帰ったのは2人でした。
本家のお墓を兄弟で分譲した際、戦死した年齢をみて私が
「若いね。」と言ったら、義理の伯母(長男に嫁いで第一子を生んだ直後に夫は出征&戦病死で、次男と再婚)が、「みんな若かった!」といって、泣き出してしまいました。
自分の見知らぬ人の死や苦難に、いかに鈍感だったかと思い知らされる事が何度もあります。
普段読書をしない母は、「大地の子」がベストセラーになった時、私が買った全3巻を徹夜で読み切ってしまい。主人公の妹さんの境遇に、一番感情移入していました。 母は、彼女とほぼ同じ年代です。
姉が中国語講座を受講した際の講師(中国人男性)は、中国残留婦人に日本語を教えてもらった との事でした。
少し気をつければ、色んな事が自分の身近にも有ります。
藤沼さんのHP、全部ではありませんが、拝見しました。
日本ではなくなってしまった外地での戦後の苦難…これを伝えることに、どれほどの忍耐と知恵と労力が かかったかと思うと、このHPは本当に有難い(有ることが難しい)事だと思います。
中国残留孤児、婦人との様々なご縁は、41年も前の訪中団から始まっていたとの経緯を読んで、ここが、長い時間をかけて藤沼さんの中に降り積もった大切なものの結晶なのだなーと思いました。
大変なことですが、これからもっと読み込みますので、宜しくお願い致します。
P.S.
「帰国までの困難な道のり」に掲載された肉まん、本っ当ーに美味しそうです!!
作成者 倉上
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