おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

MUSIMUSI 2021/05/04 ② 里山の虫さんミッション、ふたつクリア!

2021年05月07日 14時30分00秒 | 虫さん
ミッションと言うのも大袈裟だけれど、
4月にこの里山を徘徊した折、
ちゃんと撮影出来なかった虫さんを、
再び見つけ出し、そして撮る!
ま、そう言う事デス。

確か、三つほど宣言していたかと・・・
里山のラスボス、ゴホントゲザトウムシ
天女のようだったフタスジモンカゲロウ
玉虫色に輝くアカガネサルハムシ

アカガネサルハムシは、
見つけ出すことは叶わなかったけれど、
残りのふたつはクリア出来た。




では、ゴホントゲザトウムシから・・・




前回とほぼ同じ場所で見つけた。
同じ個体だろうか?




背中にある赤い小さな5本のトゲが、
そのまんまお名前になっている。
五本棘座頭虫
非常に分かりやすいお名前。
でも、それがトゲなのかどうか、
肉眼では良く分からない。




真横からの写真を拡大すると・・・



トゲと言えばトゲだね~と確認できる。




ゴホントゲザトウムシは、
クモガタ綱ザトウムシ目マザトウムシ科。
虫とは呼ばれているけれど、昆虫ではない。
本州(神奈川県以西)から、
四国、九州、対馬に分布。
幼体で越冬し、
成体が姿を現すのは、5月から7月。




ボディの大きさは約1cm。
座頭虫の中では、大型だけれど、
脚は、座頭虫としては短めらしい。

個人的には、可愛いとは思えないけれど、
まあ、珍しいモノを拝めた!
と、言うところかな。




お次は、フタスジモンカゲロウ



前回は、私の頭よりも高い所にいて、
まともに撮ることが出来なかったけれど、
今回は目の高さにいてくれた。



クリクリの黒い目が可愛い。
オスの方が目が大きいらしい。



成虫は、透明の翅に黒い筋が目立つ。

実は今回、とても後悔したことが・・・

別のフタスジモンカゲロウを見つけた。



翅が透明ではなく、
全体に白っぽくて、なんか弱々しい。



羽化仕立ての成虫なんだろうと思った。



ところが、あとで調べていて、
このカゲロウたちの独特な生態を知った。

カゲロウ目の幼虫は水中で生活し、
何回もの脱皮を行い成長。
蛹にはならないまま羽化。
羽化したものは亜成虫と呼ばれる。
この亜成虫は、飛び立って後、
別の場所で改めて脱皮を行い、
そこで初めて真の成虫になる。
亜成虫は成虫とほぼ同形であるが、
翅が不透明であるなどの違いが見られ、
性的には未成熟。
翅が伸びた後に脱皮する昆虫は他にいない。

つまり、この2匹目は、
亜成虫だったのでは?ってこと。

帰り間際に見つけた3匹目。


地面近くの草にしがみついていた。
朝見た2匹目より、
しっかりしているな~と思った。
翅にも透明感が出てきているし・・・
朝見た2匹目が、
時間が経ってこうなったのかも、
とも思った。



でも、たぶんこの個体は、
亜成虫が脱皮した直後の成虫!

写真を撮っている時には、
全く気付かなかった。
葉っぱの下に、
白い脱皮殻らしきモノがあることに・・・

あ~、なんという不覚!
翅が伸びた後に脱皮する昆虫は他にいない。
この貴重な瞬間を、
見ることが出来たのかも知れないのに、
その生態を知らなかったばっかりに、
残念なことをしてしまった。

あ~あ、
ミッションふたつクリア出来たと思ったら、
また新たなミッションが・・・









モンウスギヌカギバ ~超絶擬態派と遭遇!~

2021年05月07日 01時15分44秒 | 虫さん
里山の虫さんたちの写真の整理も、
まだまだ終わっていないと言うのに、
GW明け早々、
すごい虫さんに遭遇してしまった!




モンウスギヌカギバ(紋薄絹鉤羽) 
本州から九州にかけて分布する蛾。
大きさは、開帳 35~45mm。



鳥の糞と・・・



それにたかるハエに、擬態しているらしい。

モンウスギヌカギバは、
羽にハエの模様が入っている。
鳥はすばしっこいハエは狙わないため、
このハエの模様があれば身が守れる。

と、フジTVの番組、
『ヘンな生き物100連発!』で、
以前紹介されたようだ。

ボルネオ島などの熱帯地方に生息する仲間は、
もっとハエがリアルなんですと!




残念ながら、
そのお顔は拝見できなかった。
と、言うか・・・
指先を近づけたら、逃げられた。




それにしても、すごい!
すごすぎる!