おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

準絶滅危惧種『クロツバメシジミ』と出逢ってしまった!

2022年10月02日 00時02分31秒 | 虫さん
10月初日の今日、
またコムラサキに逢いに行った。



いるには、いたんだけれど、
遠い! 高い!







待てど暮らせど、
降りて来てくれそうにない。




もう1頭見つけたけれど、
これまた、どうしようもない場所。



コムラサキは諦めて、
クロマダラソテツシジミのポイントへ。
仕事場の近くでは見かけたけれど、
この近所の川辺では、まだ逢っていない。



少しグレーっぽいシジミ蝶を見つけたので、
クロマダラソテツシジミかな?と、
カメラを向けてみた。
でも、カメラ越しに見てみたら違う。
ツバメシジミか・・・


でも、ツバメシジミにしては、
裏翅の黒い斑紋が濃過ぎる。

えっ、えっ、え~~~っ!?
もしかして、クロツバメ~?



お願いでございます!
翅開いて表を見せてくださいませ!



クロツバメシジミ~!



クロツバメシジミ九州沿岸亜種
環境省、福岡県のレッドリストともに、
準絶滅危惧種に指定されている。




福岡県のレッドデータブックによると・・・

1955年に相島で採集された記録が、
本県最初の記録とされる。
その後、
北九州市、津屋崎、沖ノ島、芥屋など、
海岸沿いで発見された。
1980年代になって報告が急減し、
1990年の調査では、
芥屋と新宮町のみから僅かに見いだされた。
1990年代終わりから2000年代初めに
福岡市西区、糸島市で、
相次いで数地点新産地が発見されたが、
今後継続発生が維持できるか注目される。 



今回クロツバメシジミに出逢った場所は、
今まで生息が確認されていない空白地域!


もう、これは、
興奮するなと言われても、無理でしょ!



こちらは、傷んだ翅のクロツバメシジミ



それでも、美しい!



光の加減で、虹色に変化する黒い表翅。


そして、なんと、
その準絶滅危惧種の交尾シーンまで、
目にすることが出来た!






ただ単にふらりとやって来た訳じゃなく、
ここで、命を繋いでくれている。

素晴らしい!と、
我を忘れて写真を撮っていたら、
ちょっとレンズを近づけ過ぎてしまった。
このまんまの状態で舞い上がり、
私の視界から消えてしまった。

あれ~、どこ行った~?



もしや、と思ったら、やっぱり・・・



私の麦わら帽子の上に・・・



素敵なリボン。



今日、見かけたクロツバメシジミは、
ざっと数えて、5、6頭だった。
ここで、増えてくれると嬉しいな。