ファクトリーに着くとカレ2が私を待ち受けてました
最初の作業はこれ。。。先々週作業途中で放置したこの穴ですが何だか分かりますか
これはフロント左ホイールハウスの中です。ここからエアコンパイプが室内に伸びてました当然このままって訳には行きませんから、後方同様ラバーで塞ぎました
そしてこれこそが本日のメイン。オランダの解体屋から届いたモーターコンソールです。そんなに汚れていませんでしたが、サンドブラストでピカピカです
それでは、今まで付いていたモーターコンソールとどう違うのでしょう。
上が今日交換したエアコン(コンプレッサー)対応のモーターコンソールです。5kg程もあるコンプレッサーを支えるためこちらの方がガッチリしています。重量は思ったほど重くありませんでしたが・・・。
はエンジンを右リアから見たものですがコンプレッサーのマウントが付いたままではギッシリって感じです
これではせっかくコンプレッサーを外してもエンジンルームは手狭な感じがします。あ、それとクーリングファンには2枚のプーリーが付いていますがここにも注目してください。
そしてこれが今日の作業完了後のです。モーターコンソールを交換するとこんなにスッキリします
そしてクーリングファンに注目プーリーが一枚に
当然ベルトも1本になります。拡大するとこんな感じ
実はカレラ2やカレラ4は2枚のプーリーを2本のベルトで駆動しています。964を始めとする油冷エンジンはファンによる冷却(強制空冷)が命なので2本掛けになっている理由は1本が切れた時のサポートだと思っていましたが、このオーバーホールを始めてからこの2本掛けにはそれぞれの役割がある事を知りました。2本掛けのを見ると気付きますが、ファンプリーの大きさがそれぞれ異なります。クランク側のプーリーは同じですからギヤ比が異なることになり、ファン側の回転スピードが異なる事になりますから、ファン側のハブにはワンウェイクラッチかベアリングが入っていることは容易に想像できると思います。大きなプーリーはファンを駆動し、小さなプーリーはオルターネーターを駆動する役割を担っています。要するにオルターネーター側のプーリーはアイドリング等の低回転時にも発電出来るように回転数をクーリングファンより上げたかったという理由があります。
これに対しRSやカップカーはエアコンを始めとする電装品の装備が少ない事から発電量に目をつぶり、ベルトの1本化、ベアリング無しでアルミ削り出のハブにすることにより軽量化にも取り組んでいます。我がカレ2のエンジンルームはRSを超えカップカーに近いイメージになります