先日のミライのランチ会では、食と顔の関わりをお話し。
顔は食べ物の入り口でもあり、
脳や心の状態を映し出す、その人間の全てを現す看板でもあるの。
達磨大師がつくりあげた観相学の話も引っぱり出して、
江戸時代の観相家、水野南北さんの話も引っぱり出して、
あ、この南北さんという人は、顔と食べ物の関わりをずっと言い続けた人です。
自ら食べ物で顔が変わった経験から、いろんな仕事に就いて観相を学んで、
火葬場で働いた時に死体の胃や腸の色つやや残留物と、
その人の運に関係性があることを発見した人であります。
陰陽哲学に通じる「満つれば欠ける」は観相にもあてはまって、
食が満たされていて立身出世することはない、という考えです。
小食、粗食ではじめて他が満たされるというわけです。
万物すべては陰と陽。
朝があって夜がある。
満月があれば新月がある。
どちらもが同時に存在することはないということが言いたかったのです。
さて本題。
今回は食と顔がテーマだったので、
歴史を振り返り、食べ物の移り変わりと顔の変化を見ていきました。
縄文人→卑弥呼→紫式部→源頼朝→徳川家康→戦前に食べていたものと、
その咀嚼回数、食べる時間、そしてそして超オモシロイ!!顔の変化。
その違いは歴然で、あまりのことに参加者のみなさんももう笑うしかない感じ。
中でも徳川家の顔の変化が強烈でしたね~。
麦と根菜や干物、味噌汁といった食事を、一口48回噛んで食べた徳川家康の顔は、
えらが張って四角くて、どしんとしていますが、
12代家慶はほとんど噛まずのうりざね顔。
14代家茂にいたっては白米と砂糖を使った甘いものを好んだらしく、
20才で脚気で亡くなり、そのときの歯は31本中30本が虫歯だったそうです。
“気をつけよう、噛まない食事と甘いもの~”
噛むこと、唾液がでることは、脳にも体にも絶対に必要なことでありまして、
これ、ちゃんとしなかったらいろんな弊害が出てきます。
軟らか食で育った子供はあごが発達しないため、歯の生え方に問題がでてきます。
小顔がもてはやされる一方で、永久歯が生えない子どもが増えていたり(実は私も一本少ないっ)、
矯正歯科の数が急増していたり、噛みあわせの悪さから頭痛や肩こりに悩む人もいます。
日本人の顔は、これからますますあごと口が小さく退化していくでしょう。
身体的機能の低下も怖いし、口を使った情報伝達ができない人が増えるのも怖いことです。
噛み応えのある食事から噛まなくても飲み込める軟らか食へ。
直接顔をみて話すことから、顔を見ず口を使わないメールやインターネットへ。
ほんまに怖いことやと思います。
まずはよく噛むことから。
この日のおかずはお豆腐と干しいわしの南蛮漬け。
みんなでよく噛んで食べたので、いつもより静かなランチタイムでありました☆