ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

日本語はおもしろい

2009-11-03 12:35:51 | 読んだ本
   中学生の長男が、「学校でもらった」と言ってもって帰ってきた1冊を読んでみました。日本語好き、言葉好きが飛びついてしまいそうなタイトルじゃないですか。学校はこんな本を中学生に読めというのか、それともどこかで余剰が出てきて適当にはいたのか、我が家に一冊あって父親が読んでみることになったのでした。奥付を見ると1995年1月に第1刷、同年12月に第5刷となっています。やはりどこかの余剰分かな?。
  言語学者である柴田武さんが素人にもわかる日本語のたのしい話題を15題集めたものと説明ができそうです。
  実は、著者がタイトルでいうほど面白いとは思えませんでした。勉強もロクにできなかったこのおじさん(私のこと)には少々難しい。まして、中学生が読んで興味を示せるかどうか。 15題のタイトルを少し記してみます。
  • 自分のことばに返る
  • 無視できない話者語源
  • 全国語・みやこ語・共通語
  • 長くない外来語の長音
  • 学術用語の課題は日本語の課題
  • 索引はよく間に合うガイド
  頭から6つのタイトルを挙げてみましたが、どうです?「おもしろ」そうに思えますか。思えるようになるにはそれなりの素養が必要だと思うのです。
  ところがです。7題目、「味覚・料理のことばの三角柱」というところへ来て驚きました。ミントキャンディを車内でよその子どもにあげて、「カライかも知れないよ」と言ったというエピソードに記憶にあるのです。そう、私は確かに以前にこの本を読んだことがある。1冊読み終えて考え直してみますが覚えているのはそのミントキャンディのところだけ。肝心な日本語のウンヌンは何も覚えていないのに、エピソードだけが記憶に残っている。懐かしい人に遭ってうれしいような切ないような、そんな気持ちになりました。 そんなに大きくもない私の本棚をひっくり返してみましたが、私の「日本語はおもしろい」は見つかりませんでした。処分してしまったんですね。
  しかし、以前に読んだことのある本に出会うというのは決して私が多読だというのではなくて、年数がたっても興味ある本、手にとってみる本の傾向は変わらないということなのでしょうね。

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