浜名湖という湖はよく知っているのに。東名道で走ると、湖の上を走り、大きなSAがある浜名湖。新幹線から見ると、北側に海かと思うような大きな浜名湖。よく知っているつもりなのに、行ったことがない。降り立ったことがない。正確には、学生時分に青春18きっぷで横浜へ向かう途中、弁天島で下車したことがあるにはありますが、その程度です。計算してみると40年ほど前の話。ついこの間のことのように思うのに。
かんざんじ温泉(舘山寺温泉。表記に揺れがあるようです)もよく知っているつもりなのに、考えてみれば行ったことがない。「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」の最後に登場したここの港もよく覚えているのに。目印はロープウェイと観覧車。
うなぎ屋さんのあとは、かんざんじへ行ってみました。ロープウェイに乗ってみようということになりました。こういうものを喜ぶのは昭和だねと思いますが、昭和な人たちがたくさんいるようで、ロープウェイも賑わっています。もちろん、浜名湖パルパルという遊園地も賑わっていて、これまた嬉しい限り。今や二大テーマパークに押しつぶされて、旧来の遊園地は絶滅危惧種ですからね。
このかんざんじロープウェイは、「日本唯一、湖上を渡るロープウェイ」だと誇らしげに書かれています。確かに、唯一なんでしょうが、だからどうよという気もします。ものは言いよう、宣伝はしようだなと思いました。
大草山駅(山上側)で降りたら、そこが展望台の建物です。景色はよろしい。浜松駅があそこだと素人にもよくわかります。浜松駅前のアクトタワーのお陰です。なにしろ、静岡県内で最も高いビルだそうですからすぐにわかります。ここから浜松駅前まではそこそこの距離がある。今日泊まる、村櫛にある宿もよく見える。その向こうに遠州灘も見えます。
展望台を下りて辺りを歩いてみます。「KAReN HaMaNaKo かんざんじ荘」という宿泊施設らしきものが近くにあります。不思議なものですね。建て方が「公営」っぽい。これも確認してみると、もとは国民宿舎だったそうです。この施設の入り口にはサイクルラックが置かれています。ここまで上ってくる自転車乗りがいるというわけですね。
案内にしたがって展望台へ行ってみます。ベンチが数台置かれただけの広場。先客は一人。ほとんど誰もやってこないであろう広場です。西側の東名道の橋がよく見えます。
ロープウェイに乗っただけでここを離れてしまいました。そもそもの舘山寺というお寺にも近寄らなければ、温泉街の風景も知らないまま南下したのでした。
(つづく)
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