ぶろぐのおけいこ

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川島PA~道の駅なかもり清見   そうだ 長野、行こう(1)

2018-12-13 19:02:18 | PiTaPaより遠くへ

 9月下旬、私は東海北陸自動車道下り線を走っています。秋雨前線の居座りで、今日は曇りという天気予報でしたが、雲が切れて青空も見えてきました。川島PAで休憩したあと、下り線に入りゆっくりと加速。トルクのあるクルマは気持ちがいいなぁと上機嫌。それにさっき確認したら、クルマの燃費計算では22km/Lとなっていました。燃費もいいのです。

 

  川島PAに隣接する河川環境楽園は楽しかった。田んぼにはこの夏知名度も人気を上げたタレント、みやぞんがいました(案山子です)。彼岸花には少し遅かったですがコスモスもきれいだった…などとふり返っているうちにとんでもない轟音が。まだ1年点検前なのに、クルマが壊れたかと思ったのですが、景色は同じように流れていきます。エンジンの不調ではないらしい。その轟音は頭上から左上空に遠ざかっていくようにも聞こえます。フロントガラスから上を覗きあげると軍用機らしい機体が身体をくねらせているのが小さく見えます。ジェット機の轟音なのでした。ここは各務原。自衛隊の基地があったはず。地元の人たちはいつもこういう轟音を聞かされているわけです。飛行機にも縁遠く空港も近くにないところで暮らしていると航空機の現実に疎いのでありました。
 木曽川を渡るくらいまでは、ずいぶんと爪先立ちをして町の上空を走っているような感じだったのに、権現山トンネルを潜ったあたりからは山が近くに見える長閑な田舎の景色に変わっています。東海北陸道は東海環状自動車道を潜り、関市を過ぎ美濃市を通り越して少しずつ少しずつ標高を上げていきます。
 この長良川のスジには3度ほどスキーに来たことがあります。2度目まではこの高速道路はできておらず、岐阜の町中を通って長良川沿いを上りました。東海北陸道から下をくねくねと走る国道156号を見下ろしながら走ります。国道は右に見えたり左に見えたり。焼き鳥屋の「かわ」に例えれば串が東海北陸道、かわが156号という感じです。橋とトンネルで直線的に流れる高速道からすればなんと優雅な道筋であること。時間がかかるほうが、その土地なりその景色に触れる時間が長いのです。高速で通り抜けていくより優雅です。
 オートクルーズコントロールなんて機能、運転が退屈なだけではないかと思っていましたが、あればラクチンなものでハンドルを握って前を向いているだけで前を走っているクルマに勝手についていきます。殊に右足の疲労がないので長時間一定の速度で走り続けるのは楽なものです。
 高速道は郡上八幡の町を右に見ながら山へ入り込んでいく。鷲見橋は橋脚の高さが日本一の118mを誇るそうですが、橋の上を走っている以上橋脚は見えません。ダイナランドや高鷲、ひるがのといったスキー場の草原が左手に見えます。やがて標高1085mにあるという松ノ木峠PA。ここは日本で一番標高の高いところにあるPAだそうです。昔でいえば峠の茶屋ですね。何度か記しましたが大阪府で一番高いところは1053mだそうです。さらに30mほど高い、かなりの標高のあるところを走っているはずなのに、そういう実感もないまま峠を越えると道路は日本海に向けて下りに入ります。

 やがて、飛騨清見ICに到達、そのまま高山清見道路に入り、高山西で降りたところが、「道の駅ななもり清見」。急がずに走ったつもりですが、川島PAを出てから90分ほどで到着。高速道路は偉いなぁと思ったことです。

 40年も前の話。いや、ちゃんと数えると41年前のこと。高校の修学旅行は信州4泊5日という優雅なものでした。もっとも移動時間が今よりずっとかかっていたので、バスの中で過ごす時間がやたら多かったことでしょう。名古屋で新幹線を降り観光バスに乗って高山へ。東海北陸道も高山清見道路もない時代、飛騨川を遡上する国鉄高山本線(当時)と肩を並べる、国道41号線で向かうのです。美濃太田の川べり(日本ラインの乗船場近くだったと記憶)で休憩をしたのを覚えています。大きなV字の峡谷を覆道(落石や土砂崩れから道路を守るトンネルのような建造物)が続く景色は、それまでに覆道というものを見たことがなかったので印象に残っています。5日間の行程のうち、1日目は高山の宿に向かうだけで終わったような気がします。もしかしたら夕方に飛騨民俗村に入ったかもしれません。民俗村が1日目の夕方だったのか2日目の朝だったのかはもう思い出せません。
 観光バスは赤と白の名鉄バスだったように覚えています。しかし、私のクラスのバスは塗装は同じながら瀬戸観光と書いてあり、グループ会社なんだと思ったような気がするのですが、思い違いかもわかりません。変な高校生は、40年を過ぎても妙なことを覚えているものです。

 気温は17℃。川島PAでは24℃でしたから、この季節にしてはやや肌寒いくらい。この道の駅はガラガラ状態。夜も静かそうです。他に2か所「宿」の候補を考えていましたが、ここに決めました。駐車場が東向きの斜面にあり、東北方面にやや傾斜があります。睡眠のためにはクルマを停める向きを考える必要があるかもしれません。駐車場わきの看板には、「長時間(半日以上)駐車禁止」と書かれています。半日以上逗留するクルマがあり、彼らに困らされているという現実があるのでしょうね。私は長く見積もっても半日も留めていないはずです。

                                                                      (つづく)


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