5月だったか、6月だったか、会社の同僚がフウセンカヅラの苗をくれました。食べられるものでなきゃ、いくら花がきれいでもプランターで育てる値打ちがないと思っている強欲な私ですが、「これはあなたの分」と半ば強制的に持ち帰らされたような次第です。
今年は、天候不順だかなんだかよくわかりませんが、とにかく生育が悪い。青じそもバジルもうまく大きくなりません。パセリもまた同様。パプリカも一本育てているのですが、ままごとの野菜のように小さい。みょうな夏です。それに係わりがるのかどうか、フウセンカズラも、なかなか大きくならなくて、イメージとしては、行進をしようとしているのに足踏みばっかりさせられて、一向に「前に進め」の笛を吹いてもらえないような状況。植物のカーテンとかいって、ゴーヤやフウセンカズラで涼しく夏を過ごしましょうなんていいますが、暑い夏はほとんど大きくなりませんでした。
それでも少し涼しくなりかけた近頃、元気が出てきて、フウセンをいくつもつけ始めました。この植物にはゴーヤと同じ匂いがあるように思います。見ていると面白いものですね。フウセンは最初はたたんだ状態から、少しずつ空気を入れるように、膨らんでいきます。花という字は、草が化けると書きますが、フウセンカズラの化けようはどうでしょう。私は昔、アガパンサスという花を知ったとき、草が化けるとはこういうことなんだなと感動したのを覚えています。フウセンカズラも不思議なものですね。何のために膨らむのだろう。この種(しゅ)にとって、どんなメリットがあるのだろう。
十分にフウセンが膨らんだあとは、淡い緑色から少しずつ茶色くなって、中に3つの種を包んでいます。その種のまた色気のあること。丸薬のような黒っぽい種には、白くハートのマークがついています。フウセンカズラという植物は知っていましたが、この種を見ただけで、育ててきた値打ちがあると思いました。これからどんどん、フウセンができて、種もいっぱい取れそうです。
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