郷土食堂を後にする頃、すでに秋の日差しは傾いていました。この時刻から行ってみたいところもなく、今夜の宿を求めて小布施に向かいます。
小布施という町のことを、失礼ながら私はあまり知りません。いつぞや観光用のポスターを見たことがありますが、小布施に何があるのかをよく知らないままです。国道403号を中野から南下すると、あるところで渋滞が起こる。国道を歩く観光客らしき人が増えてくる。そこが小布施でした。なんだかよくわからないけれど、ここは結構人が集まるところらしい。一番人もクルマも多そうな交差点で左折して、フローラルガーデンおぶせという庭園に行ってみました。
それから道の駅オアシスおぶせに向かいました。クルマ寝(世間では車中泊といますが、寝台列車や夜行バスのような気がしますので、区別してこう呼ぶことにします)の場合、予約も何もありませんので下見をしておく必要があります。この道の駅は大変な混みようです。一般道の、道の駅の役割に加えて、上信越道のハイウェイオアシスでもあります。
一般道のほうの駐車場も通常のエリアでは足りないようで、臨時駐車場の案内まで出ています。私の宿にしたいエリアは奥のほうは、夜間は閉鎖すると書かれています。ふーん、なるほど、クルマ寝の場合は手前に置かなければならないわけですね。
下見をすませて、次に行くのが銭湯。クルマ寝の場合は、クルマを停める場所の確保のほかに、風呂、食べ物、そしてガソリンスタンド探しが必要です。千曲川を渡って国道18号線を南に走っていたら、「りんごの湯」の案内がありました。よし行ってみよう。
りんごの湯は入館料400円らしい。リーズナブルですね。券売機を見ると18時からは料金が変わるらしい。時計を見ると18時まであと少し。しめしめ。日頃の行いがよいとこうなります。あと15分もたてば、同じ風呂に高い料金を払うことになるわけですね。しめしめ。
りんごの湯はレストランやマッサージサービスもあるものの、お風呂はいたって普通のスーパー銭湯です。りんごが湯船に浮かんでいるのかなと思いましたが、そんなことはありませんでした。りんご畑が一望できる露天風呂というネーミングでしょう。でも、毎月5のつく日にはりんご風呂になるんだそうです。地元の人たちもたくさんやってきます。というより、地元の人たちをターゲットにしているスーパー銭湯でしょう。旅館やホテルに宿泊する、地元としてはありがたい客はわざわざこんなところへ行かないでしょうからね。住民のための日常的な銭湯と考えるべきでしょう。でもスキーの帰りに風呂に入りたがる客はあるかもしれませんね。
露天風呂から少し背伸びをするとすぐ横を走る信越本線の電車も見えるロケーション。すっかり暗いので景色は見えませんが、明るいときはさぞいい眺めなのでしょう。
すっかりリフレッシュして、玄関まで出たら、先ほどの券売機が目に止まりました。18時以降の入館は、なんと250円。夜間のほうが安かったというオチ。どうりで、私が入ってしばらくしたら客が増えたわけです。
(つづく)
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