信州中野ICを降りたのは14時半ごろ。長野県に遊びに来た目的のひとつは、中野市の郷土食堂でそばを食べることでした。前回訪れたのは4年前。このブログを振り返ってみると3回に分けて記事を書いていました。
今回は2日間しか時間がありません。本当は2泊で来たかったのですが、仕事の都合で2日間の予定になってしまいました。また、郷土食堂のような人気の店は昼食時を避けたほうが賢明です。この時間なら空いているかもと期待して、郷土食堂を目指します。「思い」のエネルギーはすごいものです。2度目の訪問なのに迷わずに到着できました。
食事時を外したのに、前回同様にほどほどにクルマも停まっています。ナンバープレートは相模、大阪、大宮、静岡。県外から気合を入れてやってきた人ばかりです。店内はこれまた前回同様に小奇麗とかこじゃれたとはお世辞にもいいがたい。むしろ田舎らしさが期待を盛り上げるという感じです。この時間に半分以上のテーブルが埋まっています。
その理由は幻のそばと呼ばれる富倉そばを食べさせる店だからです。オヤマボクチという植物をつなぎに使うのが特徴で、薄く繊細でコシのあるそばのファンは多いです(私もその仲間!)。
年に一度くらいは食べたい、できることなら我が家のご主人様にも食べさせてやりたいと思うのですが、私とは趣味も好みも違うので実現していません。
ざる大盛(1100円也)を注文します。まず漬物が出てきました。お茶、水はセルフです。ほどなく注文のざるが運ばれてきます。やや出てくるのが早いように気もしました。「かんずりの使い方はわかりますか?」と運んできたお姐さんが聞いてくれます。「はい。」とだけ答えました。わかるもわからないも25年ほど前、飯山市富倉の看板もない民家で、郷土さんがそばを提供していた頃に、薬味として置いてあったかんずりを教わったのでした。
あこがれのそば…
今回、思っていたほどの味ではありませんでした。それは私が郷土食堂に寄せる思い、憧れが強すぎ、期待のほうが上回ったせいなのか、およそ450km走りづくめで疲労で味覚が弱っていたのか、よくわかりません。年のせいで味覚がぼくやりしてしまったのかもしれません。とにかく、期待したほどの味がしませんでした。いやいや、もとより手作りの食べ物ですから、その時々の味があるということかも知れません。
4年前に訪れたときに話をしてくれたおじいさん、おばあさん(25年ほど前にそばを食べさせてくれた人です)はご健在でした。おばあさんは帽子を被ってお散歩にでかけるところ、おじいさんは客が少なくなったお店に出てきていました。足腰が弱られた様子ですが、まだまだお元気。
次回は、開店を待って食べるぞ!そう決心をしてお店を後にしたのでした。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます