さくらの実

  花の時期には、誰も彼も桜の話題をするのに、花が散ってしまうと、みんな桜のことは口にしなくなりますね。これからの時期は毛虫が発生するので、「桜の木、嫌い」なんていう酷いことを言うわがままな人もいます。花の時期にはあんなに騒いだ癖にね。
   二月ほど前に「咲いた」「散った」とみんなが注目した桜の木に今、実がついています。詳しいことはわかりませんが、ソメイヨシノは実をつけないようです。ソメイヨシノの薄ピンクの花びらに対して、白っぽい花をつける木（大島桜の系統だうか）は実をつけるように思います。
  毎朝、犬の散歩のときに、枝からもぎ取っていただいています。これが結構、美味い。 お店で出ているような綺麗な赤い実のうちは、まだ固くて食べられません。それがだんだん熟して真っ黒になったあたりが食べごろです。web上でも、「実を食べてみたけれど渋くて食べるには不向き」という記述が目立ちますが、赤いうちはまだ熟していないのですから、渋いのは当然です。アメリカンチェリーのような、色の黒いのを食べてみましょう。甘くて酸っぱくて、アメリカ生まれのより、なかなか繊細な味ですよ。
   葉がいっぱい茂っているので、クルマで通過していると実がついていることすら気づきにくいですよね。さらに、実が黒くなると目立ちにくいですから、みんな見過ごしているのではないでしょうか。
   月末には消毒を行うという張り紙。もう数日間の楽しみです。