ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

「やまうちうどん」 讃岐うどん

2007-05-23 12:45:59 | 食べもの
  讃岐うどんが熱いらしい。 数年前に職場の先輩が讃岐うどんを食べ歩くという本を貸してくれました。読んではみたけど、実はあまり興味をそそりませんでした。さぬきうどんは太くて硬くてごわごわしたものという印象をもっていたからです。関西でたべるうどんのほうがずっとうまい。いつそういうイメージが私の中に出来上がったのか思い出せないのですが、もしかしたら、ずっと昔、宇高連絡線の中で食べたうどんのせいかも知れません。
  そんなわけですから、自分でわざわざ食べに行こうなんて思うはずがありませんが、偶然から「やまうちうどん」にたどり着きました。先の本で読んだとおり、看板もありません。おまけにこの店は、坂道を上がった竹やぶの中にあり、案内人か、カーナビでもなければたどり着けないお店です。ガイドブックにあった電話番号をカーナビに入力したらたどり着けたのは驚きでした。
  坂道を上がると、他府県ナンバーのクルマがずらっと駐車してあり、また客は列を作っていました。人家が一軒、倉庫か工場のような建物が一棟あって、その一棟がお店です。私たちの後に並んだ4人組の客は、今日ここで4軒目だと言っていました。一日中、讃岐うどんを求めてハシゴしているのでしょう。「そんなにうまいもんかな」と思っていました。
  ほどなく中に入る。田舎の大衆食堂といったような素っ気無い店内で、30人ほどがせわくなくうどんを食べています。うどんの注文を取っているおばあさんの後で、麺棒で延ばしている若者、麺を切る人、ゆでている人、忙しそうにしています。あつあつ(熱い麺、熱いつゆという意味らしい)の大を注文。そのまま隣にスライドしてゲソのてんぷらをひとつ取る。これまた色気とか飾り気とかという言葉が辞書にないといったくらいに、大人の親指ほどの太さがあろうかという、大きなゲソのてんぷらがどーんと山積みされています。代金を払って席を探す。 テーブルには唐辛子が置いてあるのは当然として、おろし金にしょうがが載っています。客が好みで自分で擦りおろして入れるのだそうです。
  さて、その讃岐うどん。web上では「こしのある」なんて書いてありますが、関西のうどんに慣れている私にも、違和感のないものでした。今、思い出して書くなら、麺を噛んだときの、小麦の味がいい感じです。だしも関西風に近い。 けっこういけるじゃないか。
  私は、讃岐うどんは太くて硬くてごわごわしたものという印象をどこでもったのでしょう。首をかしげながらお店からの坂道を下ったのでした。もしかしたら、讃岐うどんにもいろいろあるのかも知れません。 もっと、こしの強い讃岐うどんもあるのかも知れません。だとしたら、たまたま、この店に遇えたのは幸せなことだと考えなければなりません。
  やまうちうどんの後、こんぴらさんにお参りをしました。本宮横の展望台から讃岐富士方面を見下ろすと、黄金色に輝いている麦畑がいくつも見えました。

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